小海線沿線(山梨古道)・棒道
(ぼうみち)
 武田信玄が越後進攻のためにつくった軍用道路を散策、紅葉真っ盛りだった

 H13年11月4日(日)
  天気;晴れ
  Member.2人(夫婦)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

観音平側、棒道入口14:45〜甲斐小泉駅側入口15:40-16:00(同ルートを戻る)〜観音平側、棒道入口16:45
(所要時間約2時間・・休憩含む)

  【棒道】右


 男山を下山した後、途中で食事をし、八ヶ岳高原ラインを通って観音平口へと向かった。ここは有料道路だったが、今年の10月9日(だったと思う)から有料ではなくなっていた。

 観音平口から700mほど南下して 棒道へ。広い道幅だったので、車を置いてそこから甲斐小泉方面に向けて歩き始める。山歩きではないが、かつて戦国時代に武田信玄が越後進攻のためにつくった軍用道路が残されていると聞いていたので、いつか散策したいと思っていた。いまでこそ、車でこうして縦横に移動できるが、昔は切り開くのさえ大変な山道だったのではないだろうか。いにしえに思いを馳せて歩こうと足を踏み出すが、片側はゴルフ場に面していて、少々興醒め。それでも3本つくったうちの一つだけ、こうして今も残されているのだから、歴史をしのんで辿るのも貴重な体験だ。

 右側がゴルフ場のフェンスで左は樹林帯。道幅はしばらく広くなっており、どれほど昔の面影を残しているものか分からない。この辺りの馬の散歩道になっているのか、馬糞が時たま落ちている。注意しながら歩かねばならないので、これも当時の雰囲気をあじわえるといえるかも知れない。所々に観音像が立っており、それぞれに番号がふってあるが、古いとあって、番号も文字も消えてしまったり、薄くなってしまったり、削られてしまったりしている。

 広い場所から山道のような細い小道になると、ふとタイムスリップした感じがしないでもない。木立の中でうっそうとしているが、歩いていると思いが時代を遡る。ここを馬と通るのも大変だっただろう。小道が広い道になったりすると、そこでは沢山の軍勢がつめたところだろうか、などと想像を膨らませていた。落葉松がここもきれいに色づいてきれいだった。紅葉もこの辺りは今丁度見頃だ。

 小さな川が昔話を連想させる。きれいな水が流れていた。重要な水だったことだろう、大切に使われていたに違いない。昔はうっそうとした林だったのだろうが、今は周りが別荘地となっている。

 又同じ道を戻るので駅までは行かず、お寺の見えるところまで行って、一休み。正面に南アルプスの甲斐駒が大きく見えていた。その風景を眺めながら、コーヒーをいれて飲んだ。

 一休みした後再び同じ道を戻った。登る苦しさもないから、気楽に夫と話しながらのハイキングだ。こういうのもたまにはいい。

 車の所まで戻った後、小淵沢ICへ。中央道を一路帰るが、上りは渋滞で4時間かかってしまった。今回は往復全て夫の運転。お疲れさま。