伊豆; 長九郎山&猫越岳
(ちょうくろうやま&ねこだけ)

冬の静寂な山歩きは伊豆が最高!!


 H8年2月3日(土)〜4(日)前夜発 ;
  Member.計2名(夫婦)

3日
  駐車場9:30出発〜池代10:00〜登山口11:00〜
 長九郎12:45-13:45〜大沢温泉16:05

4日
 仁科峠9:00出発〜猫越岳10:10〜仁科峠11:30


3日
  駐車場9:30出発〜池代10:00〜登山口11:00〜
 長九郎12:45-13:45〜大沢温泉16:05

 PHと言えども同じ道を歩きたくないため、30分ほど舗装道を歩く。池代から30分程歩いてようやく登山口に着き、歩き始めると丸太の階段で、やや大変だがその雰囲気が結構嬉しい。夫と二人だけで泊まりの旅に出たのは考えてみれば結婚以来初めてではなかったろうか。そんなことを思いつつ登って行くが、山の誘いを極力避けていたその相棒は、そんな回想とは無縁な様子で振り返る事もせず、必死に先を歩いている。若い頃は体力、運動能力に自信有りと豪語していただけあって、脂肪のこってりのった体になってもさすがにペースは速い。ゆっくり歩く私とは差が開くばかりだ。池代から山頂に至るコースは初め針葉樹林でしかも林道歩きが長い。あまりに興のない山行になってしまったとがっかりしていたが、山頂近くになって馬酔木とヒメシャラ、京丸シャクナゲの樹林帯になって目をみはった。その緑と足下の雪とのコントラストが実に美しい。山頂の見晴らしは樹林に囲まれて良くない。期待に反して無骨な鉄骨の展望台が立っているので登ってみると、眺めは素晴らしい。北は富士、愛鷹連峰、南アルプスと望め、南西は駿河湾の青い海、東は伊豆の山並みが一望できる。海の風が冷たくとも笑顔がこぼれる。堪能して昼食のカレーうどんを食べた後下山。少し積もった雪は寒波の為か午後になってもガチガチだった。登りに比べこちらは林道とぶつからず気分は良かった。ところが登りでやたらにあったベンチはこの下りでは全くない。1時間ちょっと行くと海が見渡せる日溜まりの場所にでたのでそこで休憩。ずっと人に会うこともなかった静かな山歩きの後は「温泉!温泉!」と言いながら一目散に下山、予定より早めに下りることが出来た。

温泉(大沢温泉露天風呂)
 ヤマヤさんには縁のない場所かもしれない。でも知らずに入ってビックリしてしまった。入口は別なのに入ったら混浴だったのだ。水着着用はお断りと書いてある。タオルは駄目と書いてないから巻いて入ったが、知らずに次々と他の人が入ってくる。けっして大きくはないが百年位前からつづいているそうだ。温度は50度位だそうで、内湯はないがゆっくりつかっていると充分温まる。山の斜面をそのまま残し、簡単な板の小さな仕切りの陰にそれぞれ男女は分かれ、その風情を楽しんでいた。一人400円というのが嬉しい。

4日
 仁科峠9:00出発〜猫越岳10:10〜仁科峠11:30

 昨夜仁科峠でオートキャンプ。ドライブしながらゆっくり帰ろうと思っていたが、地図を見ると1時間で猫越岳に行けるとあって、珍しく夫から登ってみようと言い出した。しかし体が馴染むのに1時間はかかるため、言い出しっぺが弱音を吐くことしきりだった。曇り空の中、雪の上をサクサクと、昨日同様馬酔木やシャクナゲの樹林の中を歩いた。そのなだらかな丘陵の眺めはまるで中信高原を歩いているような錯覚にとらわれる。夏の喧騒からは想像のつかない伊豆の冬の風景!近場で楽しめてちょっと得した気分だった。