丹沢・三ノ塔 (さんのとう1205.2m) |
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丹沢クリーンハイクに参加 | |
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H14年5月26日(日) 天気;晴れ Member.13人: 佐藤(救助隊および救急品担当) 海輪(救助隊)・蒲原(救助隊、旗持ち) 柴田(旗持ち、記録係)・田中・川口・西山 平(カメラ係)・一般1名・石原(CL) 今井(大山、救助隊)・大澤(大山、救助隊) 清水(自然保護委員ヤビツ待機) 右【クリーンハイク出発前】 ヤビツ峠9:00〜富士見橋9:30〜二ノ塔10:45〜三ノ塔11:00-12:10〜牛首14:00〜県立山岳スポーツセンター側駐車場15:00〜大倉 今年もクリーンハイクに参加。三回目になる。去年、一昨年とも雨に見舞われたが、今回は晴天。予定通り、三ノ塔コースの清掃実施となった。 数名は前日の水質検査にも参加してその夜テント泊。前夜からそこへ合流した人もいたが、残りは私をはじめ当日秦野からのバスに乗車、ヤビツ峠で合流した。 この日は特別にヤビツ直行の臨時バスが出た。8時発の筈だったが予定より少し早めに出発。バスはすし詰め状態で、立っていた私はカーブの多い峠への道のりが大変だった。8時半前にはヤビツ峠に到着。前日組は既に到着していた。 出発までの間にメンバー表提出、軍手・ゴミ袋・バンダナ・ゴミつかみ等配布。ゴミ回収方法(燃えるゴミと燃えないゴミを分ける等)の説明をし、コース確認や、担当(記録係・旗持ち係・カメラ係・救急品係)を決め、記念写真を撮ってから9時出発。 左【林道で】 先ず富士見橋へ向け、林道を行く。車が通るせいか、吸い殻が多い。投げ捨てられた空き缶も落ちていた。誰からともなく「よくないねぇ」という声が出る。この中にも喫煙者はいるが、必ず携帯吸い殻入れを持参している。これがマナーなのだ。林道に限らず車には吸い殻入れがあるのだろうに、その吸い殻入れの中身をごっそり捨てていると思われる所もあった。 また、スピードの出しすぎでカーブを曲がりきれなかったりするのだろうか、車やバイクの破損した部品や、壊された標識や表示板のかけらなども散らばったままだった。安全に走ればこういうことはないのだろうが、街中とは違ったスリルを求めて来る人に、言う術はない。 左【二ノ塔への登り】 富士見橋まで来ると暑くなり、半袖一枚になった。少し林道を行き、いよいよ登山道になる。少し行くとまた林道を横切り、再び登山道を塔ノ岳方面へと進む。私は後ろの方からゆっくりついていった。そのせいか?登山道にゴミは殆ど見られなかった。注意して左右の笹藪、樹間を見ながら行くが、そこにもほとんどなかった。あるいは先行者が拾っていったのかもしれないが、今回に限らず登山道では比較的少ない。 今回は始めから無線をONにして連絡の様子を聞きながら行った。大山ピーク、三ノ塔ピーク、塔ノ岳ピーク、大倉本部、ヤビツ本部など、主に救助隊の配備された人が連絡用に使っている。こちらから連絡することは特別ないが、緊急な伝達事項など、クリーンハイクの様子がよく分かる。林道下で発見したバイクをどう処理したらよいかと尋ねている声が入ってくると、それぞれの本部で連絡を取り合って、その返事がスピーディに返されてきていた。山で携帯電話はつながりにくいが、こういう場面では無線がとても役立っている。無線経験が少ない私もどこかで発信したくてうずうずしてきてしまう。 そこで、二ノ塔を過ぎ、三ノ塔へ着いたとき、ここだと発信!「こちら○○○・・・、三ノ塔に着きました。これから休憩します」すると「だれに言っているのか相手を指定してください」と入ってきて、その発信者はすぐ目の前に。今回は相手定めず報告を入れるだけでもいいのかと思ったが、そうではなかったらしい。アハハ・・・と笑ってごまかし、みんなで大笑いしてしまった。またまた大失敗!でもいいのさ、失敗を恐れずやるのさ!と強気で開き直りの私(^-^)V 山頂からの展望はまあまあといったところだった。富士山はぼんやりと見えただけで、写真には残念ながら納まらず。塔ノ岳へいたる山並みはきれいに見え、振り返ると大山もきれいに見えた。大山より三ノ塔の方が高いと思っていたら、大山の方が高い。改めて認識を改める。山頂の展望図を眺めていたが、どうも方向角度が少しずれているようだった。 左【三ノ塔で拾ったシュラフ】 ゆっくり休憩。その間に山頂の避難小屋の中を見てみようと数名が入っていった。私もデジカメを持って行こうとしたら、笑い声とも悲鳴ともつかぬ大声をあげながらみんな飛び出してきた。何事かと思いきや、小屋の真ん中に人の排泄物があったという。一人が踏んでしまったそうだ。まさか!?と一瞬びっくりしたが、踏んだ人が気の毒やら、おかしいやらで一時騒然。それにしても非常識な人がいるものだ。最低だ。まさかそのままにしておくわけにもいかず、誰かが始末をしようということになった。しかしこればかりはチョット勇気が要る。そこで踏んでしまった本人が率先して小屋の中へ。ポリ袋に収めて持ち出し、人が通らない場所に穴を掘って埋めた。ポリ袋は燃えるゴミとして別に回収したのは言うまでもない。それにしても・・・と一同ため息。Kさん、ご苦労様でした。私にはとてもできませんでした。 また、山頂周辺でゴミを回収していた平さんがシュラフを拾ってきた。水を含んで重くなっていた。これもまたどうしたことか。捨てていったものなのか忘れたままなのか、落としたものか?
左【三ノ塔下山して間もなくゴミが・・】 山頂待機の救助隊の人に挨拶をしてから下山。海輪さんは車回収のためヤビツ峠へ下り、他は全員、牛首経由大倉方面へと向かった。こちらは下りにかかった途端、なぜかゴミが多かった。登山道の両サイドに菓子袋やコンビニ弁当の入れ物、ティッシュなど。緩やかな下り傾斜の方にはわずかながら空き缶も見られた。
左【林道脇は空き缶だらけ】 牛首まで下り、そこからは尾根伝いの道と林道とが平行している。既にゴミ袋を沢山抱えていたので、わずかな登りの尾根に行く気も失せ、そのまま林道をひたすら下ることにする。ところがこの選択が間違っていた・・いや、よかったと言おうか、ゴミの山に遭遇することになる。林道にも無遠慮に空き缶等捨てられ、林道の下にはあきれるほどのゴミの山だった。1個見つけて拾いに下りていったのが運の尽き、そこまで行くとまわりには5倍、10倍、20倍・・のものが落ちている。きりがない。わざわざ車で捨てに来たのだろうが、回収にも車で来る必要があるほどの大量ゴミだった。そこはさすがに諦めることにした。
左【スーツケース】 拾える限りは拾ってきたが、古タイヤは重くて無理。なぜかキャスター付きスーツケースがあって、それは田中さんが回収。大倉まで運ぶのは大変だったようだ。 山をきれいにしようとみんなでしているクリーンハイクだが、山をゴミ捨て場と思っている人もいる。イタチゴッコではあるが、この活動をして成果はあがっていると聞く。 ゴミを拾いながら歩いていると、登山者が「ごくろうさま」と声をかけていってくれる。興味を示して活動を尋ねてくれる人もいた。これだけでも登山者の意識は高まるだろうし、ゴミを減らす努力は無駄ではないだろう。 「ゴミを拾うから捨てる奴がいるのだ」という人がいれば、「ゴミがあるからそこへまた捨てる人がいる」という人もいた。とにかくきれいな山であって欲しい。捨てる人がいなくなれば一番良いのだが、こればかりは根気よく続けていくしかなさそうだ。いつも楽しませて貰っている山。せめて地元の山で恩返しをさせてもらった。 左【回収したゴミ:生ゴミではありません(^-^)】 今回ゴミ集積所となった県立山岳スポーツセンター側駐車場で収穫物?を引き渡し、大倉の広場へと行った。先に到着していた海輪さんと合流し、一休みしたあと閉会式。今回の参加者はヤビツ峠130余名、大倉90余名ということだった。まだ概算だが、伊勢原駅からの人数をあわせると全部で300名は越えるようだ。天気になったお陰で活発な活動になったようでよかった。 閉会式のあと解散。それぞれ車に分乗させて貰って帰路についた。途中で雨が降り出した。どうもクリーンハイクでは雨に降られるが、今回は無事終了してからでよかった。自宅に19時着。蒲原さんはじめ皆さん、運転とクリーンハイク、そして水質検査とお疲れさまでした。 【ついでに。】 金時山からの富士山も雲がかかってすっきりとは見えなかったそうだ。90歳を越えたおばあさんも登っていたとか。あと何年登れる?私・・・(^-^;; |
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