朝起きると晴れ。山頂からはご来光が見られたのでしょうか?こういう時は室堂泊の人が羨ましいです(^^ゞ
 次第に青空が広がってきました。やはり嬉しいものです。 

 朝食は残りのラーメンと昨夜作りおきのおにぎり、そしてオレンジゼリー。

 ところがsanaeどうにも食欲がありません。しかも気分が悪い・・・どうやら二日酔いらしい^_^; トシちゃんが飲まなかったから担いで下りるのもなぁ〜と思いつつ飲んでしまったのでした。姉も半分しか飲まなかったので2缶半!sanaeの二日酔い、こんなもんです!カワイイ!(カワイクナイって?笑)
 とにかくオレンジゼリーだけ少し食べてテント撤収。夜露で少し重くなったテント、またトシちゃんにお願いします(^^ゞ

 動けば元気復活!♪ 食料が減った分、ゴミが増えましたが随分軽くなりました。暑くなりそうなので水分だけは多めに持ちます。
 テント場から眺める最後の白山。青空にくっきりと在りました。

 今日はこちら、白山とは反対方向に進みます。途中、連日賑わっていた小屋(ケビン)の中を拝見してみましたが、広々としてきれい。お布団などもきちんとありましたが枚数を見ると5人用?個室待遇なんでしょうかね?詳しいことは分かりませんのでお出かけの方は山荘にご確認ください(南竜山荘)。
ケビン内部

ケビン入口正面

 南竜野営場から湿原の方に下って行きます。既に7時15分過ぎ、遅い出発ですがこの日ものんびりモード^_^;

 途中、夜露に濡れたクロユリがきれいです。
 湿原より望む白山。

 ズームにすると山頂がよく見えます。
 湿原にはクロユリのほかにハクサンコザクラ、チングルマなど咲いていました。

 湿原を木道に沿って進むと今度は下りに転じ、
沢まで下った後、一気に目の前の油坂を登り返します。
前回来た時はこれが衝撃でした^_^;

 知らずに通る道、知って通る道、どちらが幸せ?(笑)

 これから登る油坂の頭から右に見えるのがこれから行く稜線。

 とにかく下りるっきゃない!
 どんどん下ります。

 まだまだ下ります。
 「ニッコウキスゲかな?」と姉。下りきった沢から見上げると斜面いっぱいに黄色い花模様でした。おそらくニッコウキスゲなのでしょう。

 沢では小学生の息子さん二人を連れたお父さんの三人が休憩中。子供は沢遊びが好きですからね〜♪ でもこちらのコースに連れて来るなんて、このお父さん余程の山好きなのでしょうか。途中抜きつ抜かれつしていましたが、チブリ尾根の下り途中で息子さん座り込んでいましたっけ。元気に下りられたかな?


 沢を渡り、一先ずお先に進みます。
 今度は登るほどに背後の白山が雄雄しく見えてきます。

南竜小屋がかなり下の方になりました。
この後はガスが出て、白山はこの辺りでの眺望が
一番となりました。

楽しいものはその時、美味しいものもその時、
見逃さない、食べ残さないのが一番!
sanaeのモットーです。
トシちゃんはいつも美味しいものは最後に残しますが、
これはナイスショットでした!(笑)


 ひたすら登ります。
 折角ですので油坂の頭で休憩。狭いピークにこの後若者4人、先ほどの親子、二人連れの男性等が一緒に休憩。

 行く手にこれから行く稜線が見えますが、少しガスがかかってきています。

周囲はニッコウキスゲがたくさん♪



【ミヤマダイモンジソウ】

【ニッコウキスゲ】


【ハクサンチドリ】

ゆっくり休んで出発。
私たちが最後になりました。
どうせ亀足で行きますから(^^ゞ






【ウズラバハクサンチドリ】

【ミヤマコウゾリナ】
【ハクサンイチゲ】

【ハクサンイチゲ・・・花びらが豪華^_^;】


 天池には雪。
 周りはハクサンイチゲやミヤマキンバイ(シナノキンバイ?)が混生。

 天池の標柱
 周囲には赤とんぼ?が舞っていました。早くも秋の風情?

 笹の中にクルマユリや、
 ニッコウキスゲがチラホラ。

【タテヤマウツボグサ】

【クルマユリ】
【マルバダケブキ】

【トリアシショウマ】

【?】

【?】・・・左と同じ(花火みたいできれいですが?)

 登山道は途中ガレた所もありますが、ほぼ歩き易い登山道。常にいろいろな花が目を楽しませてくれます。

 ここも池には雪が残っていました。大勢の休憩には丁度いい場所です。
【ゴゼンタチバナ】

【シャクナゲ】


 池の周りにはハクサンイチゲ、ハクサンコザクラもいっぱい。
【ハクサンイチゲ】

【ハクサンコザクラ】

 池の中を覗くと大きい蛙の卵。


こんな斜面にさりげなく咲いていたりします。
【コシジオウレン(ミツバノバイカオウレン)】

【コイワカガミ】






一面のニッコウキスゲにびっくり。


イブキトラノオ、ハクサンフウロもいっぱい♪
谷のほうには雪渓がまだけっこう残っていました。


元気がでます\(^o^)/

【ツマトリソウ】

コチラ、名の謂れの褄がほんのりと縁取られています。

【アカモノ】



登山道にもまだ雪渓。


 雪渓が残っているせいか涼しい風が心地よく感じられます。
 御舎利山と別山の分岐へ。

ややガスがかかっていますが、
分岐からチブリ尾根避難小屋が見えます。


 分岐から右の御舎利山山頂よりチブリ尾根下山となるので先に左の別山へ。分岐に荷物をおいて飲物だけ持ち、空身で行きます。山頂までは約10分。

 山頂を眺めながら進みますが、見通せるというのは気持ちのいいものです。右斜面にはシャクナゲがまだ咲いていました。
【ハクサンコザクラ】

【チングルマ、コイワカガミ】


 振り返ると御舎利山。ガスで隠れることが多く束の間のすっきりショット。


別山神社にお参りして山頂へ。
御前峰、大汝峰、別山と、これで白山の主峰、三峰に立ちました。
二度目ですが、又来ることができるでしょうか?(^^ゞ


 別山山頂よりチブリ尾根避難小屋。姉のCanon IXYですが、ズームがきれいです。
 こちらも同じくズーム。大白川ダムのある白水湖。今回この大白川口からの入山も考えたのですが、白鳥ICからの入山に時間がかかりそうでしたし、テント泊ですと南竜野営場までのコースも長かったので却下でした。今度は室堂山荘泊でいかがでしょう>トシちゃん(^^ゞ

 この後ガスで瞬く間に隠れてしまいました。


 分岐へ戻りザック背負って5分足らずで御舎利山へ。11時半、ここでお昼にします。昨夜作りおきの稲荷寿司。写真を撮り忘れました^_^;

 ここで6時ごろから登りはじめたという老夫婦が笑顔で登ってきました。この後別山でお昼にして日帰りだと言っていましたが、下山時にしっかり追い抜かれました(スゴッ!(^o^)/)
 別山山頂、御舎利山より。

 山頂から直接尾根を下ります。ここは急登で登りに使いたくないなぁ・・なんて話しながら下りますが、この後も日帰りの数グループが登ってきて、やはり下山時にはその一部に追い抜かれました^_^;





 気温は暑くなりました。2190mで気温26度。歩いていると汗ばみますが、その割りに樹林帯の中は気持ちよく涼やかでした。
 チブリ尾根避難小屋に着くとササユリの花。最初はヒメサユリかと驚きました。

 ササユリ、初めて見ます。こういう時はとても嬉しい♪


 以前、ここで休憩したのを思い出します。ここから眺める紅葉は素晴らしかった!(本当はもっと素晴らしいそうでしたが)。 その紅葉を眺めるためにだけ、山頂まで行かずここまで登ってくる人もいるくらいです。

 白山の眺めも良いのですが、生憎ガスがかかっています。
 さっきまで居た別山、御舎利山山頂もガス。コッチからの日帰り・・・やっぱり嫌だな^_^; もっともザックはもっと小さいでしょうけど。

 こんなザックじゃ無理ですって!(笑) 暑かったので、小屋の中で大休憩。小屋の内側にトイレもあります。

 前後して歩いていた四人組の若者の一人が捻挫のため、ここでヘリを呼んでいたと後から知りました。そういえば携帯を使っている姿を見かけていましたっけ。南竜野営場からの下りで傷めたままずっとここまで歩いてきたそうですが、限界だったようです。とにかく携帯がつながってよかったです。こういう場合、どこに電話すればいいのだろう?・・・ふと思いました。大事なことなのに・・・警察?消防署?地元の自然保護課などに問い合わせてみる?

【オオバギボウシ】


【ササユリ】



ササユリの群落

せっかちなナナカマド
また秋においで〜って誘われているようです(笑)


【ニッコウキスゲ】



 再び樹林帯に入ると目立つのはガクアジサイ。
 暑い中1時間半、休み無くモクモクと歩き続け、ようやく水飲場。ガンガン先に下りていたトシちゃん、そこで待っていました。トシちゃんのターボエンジンは有毒排気ガスで常にクレームですけど、先頭車は他2台のエンジンの状態もちゃんと把握してくだされ!(~_~;)

 登りの場合、ここが最後の水飲み場。下りの私達は最初でしたし、冷たい水が飲みたくて水場に行きましたが、ここでの水量は以前より少なく感じました。ここから下るほどに水量豊かな場所がいくつかあります。そちらの方が冷たくて美味しい水でした。



 猿壁登山口。舗装道路に出るので着いた〜と錯覚を起こします^_^; 

 舗装道を避けて涼しげな登山道を選んでいきますが、最後は少し舗装道を歩いて出発点に戻りました。


お疲れ様〜!
おっ!sanaeのザックかなり小さくなっているじゃありませんか!
登りがこれくらいだったらなぁ・・・^_^;


 嬉しいことに登山口のバス停前に白山温泉、永井旅館があり、日帰り温泉に入れます。値段は大人一人600円。それほど広くはありませんが、丁度混んでいない時間帯だったので気持ちよく入れました。

 ここで、明日登るという人と話し、情報提供。キャンプ場にテント泊というグループもいましたが、お一方は九州からだそうで、深夜バスの長旅だったそうです。今夜は永井旅館泊ということでしたが、ゆっくり休まれて、皆さんもきっと楽しまれたことでしょう。
 温泉を出て帰路に着きます。途中で食事のできるところを捜しますが土地柄魚料理のお店が目に付きました。肉派のトシちゃんのせいで食べはぐれ、結局高速の最初のSAで。

 そのあと往きと同じ上郷SAで甥っ子と待ち合わせて無事に姉を引き渡し(笑)、我らも少しだけ運転を交代しつつ、休憩無しで午前3時過ぎ無事帰宅したのでした。

白山山地:御前峰〜大汝峰〜別山〜御舎利山
(ごぜんほうクリック地図 2702.2m〜おおなんじみね2684m〜べっさん2399m〜おしゃりやま)(3日目)

 いよいよ下山。朝起きると天気良し、みんな体調も良さそうだったので(若干一名二日酔い^_^;)別山の方からチブリ尾根を下山することにしました。また重いザックを背負わねば・・・って、かなり軽くなったはずですが。こちらはまた違ったお花が沢山見られ大満足でした♪
 H20年7月19-21日(日−月)
  天気;晴(2日目朝一時的に雨)
  Member.3人(姉、トシちゃん、sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
1日目:市ノ瀬(9:40発)=(バス約20分)=別当出合(1260m)10:00-12〜中飯場(なかはんば)11:04-23〜甚之助ヒュッテ13:24-14:13〜南竜山荘15:07(テント泊)

2日目:南竜山荘テン場7:40〜(トンビ岩コース)〜室堂9:45-10:27〜御前峰山頂11:15-12:03〜大汝峰13:15-53〜千蛇ヶ池(せんじゃがいけ)〜室堂14:40-15:10〜(エコーライン)〜南竜山荘テン場16:35

3日目:南竜山荘テン場7:14発〜油坂の頭8:24-35〜御舎利山分岐10:48-51〜別山11:04-10〜分岐11:28〜御舎利山11:32-12:00〜チブリ尾根避難小屋13:12-33〜水飲場〜猿壁登山口16:02〜市ノ瀬16:53



↑ 白山山頂を望む:油坂登りで