北ア(後立山); 八方尾根
(はっぽうおね)

 新雪トレーニング!

 H11年11月28日(日)前夜発・ 天気;雪
 Member.8人(佐藤・海輪・宮沢・須田・亀井・金城・蒲原・石原)


【八方尾根で】右

 【コ ー ス 】
(=は乗り物、〜は歩、休憩時間含む)
ゴンドラ乗り場8:00=リフト乗り場=リフト終点鎌池?〜八方池山荘9:45-10:10〜八方山(1974.2m)11:05-20〜八方池12:10-30〜八方山(1974.2m)13:18-40?〜八方池山荘14:05〜鎌池(リフト乗り場)14:25=ゴンドラ乗り場下り終点15:00


 前夜発一泊二日の予定が日帰りとなった。八方までは遠いが新雪を求めてはるばると行った甲斐はあった。メンバーは男4・女4、40代4人・30代前後4人という構成。ベテラン&リーダー格3人、頼もしい若者2人、若く美しくバイタリティー溢れる才女2人の中にあって万年初心者の私だが、この機会に教えて戴こうと参加した。

 前夜8時半出発、中央道・長野道と走り継ぎ、八方のゴンドラ乗り場に到着したのは12時半頃。テント泊の予定だったがゴンドラ乗り場の建物が開放されていたため、その片隅で寝ることにし、シュラフを持ち込む。こんなホームレスのような生活?にも慣れ、海輪さんの「テント泊に比べたらまるでホテルだね」の言葉に一同笑って頷いた。弱暖房と明かり、トイレ、自販機が備わって快適そのもの。

 7時起床。外は雪。片づけ、食事等済ませ8時発のゴンドラに乗り込む(往復1600円)。その辺りのゲレンデはまだ積雪が薄く草が見えていた。ゴンドラの次のリフト(往復500円)で更に上に行く。降る雪が冷たいがホワイトツリーの樹林帯がとても美しく、うっとりと見とれる。一面雪景色となり、ゲレンデらしくなってきた。

 最上部のリフトは稼働していなかったのでそこから歩くことにする。天候は雪で視界が悪かった(200m〜300mくらいだろうか?)。ルートは誤らないように、動いていないリフトの下を歩いていくことにするが鎌池で海輪さんがズボッ!お池にはまってさぁ大変!スパッツはつけていたが、皮の重登山靴の中は両足ともびしょぬれとなってしまった。しかし、替えの靴下とビニール袋で応急処置をし、なんとか事なきを得る。

 人の歩いた跡は歩かないというお約束(練習のため)で早速ラッセル開始。膝下の積雪だったがふわっとした新雪でお誂え向きの訓練場だった。しかし、ガンガン飛ばす若者の跡をいつしか歩いているオジサン、オバサン達であった。新人蒲原さんは初めてとあって意気込みが素晴らしかった。日帰りにも関わらずザックにはシュラフ等全ての荷物を詰め込んでの取り組み。しかしこれはかなりきつかったらしい。 途中歩き方講習もしてもらいながら進んだ。

 八方池山荘でワカンを装着し、そこからはワカンでの歩き方の練習。天候は相変わらず雪で視界も悪い。とりあえず行けるところまで行ってみようということになった。蒲原さんはプラブーツに2バンドのワカンだったが見ていると革靴ほど馴染まないような感じだった。慣れるのにちょっと苦労していたようだった。

 八方山ケルンの手前にトイレ小屋があるが冬季は閉鎖されている。風と雪を避けてそこで休憩。八方山には三角点があるようだが積雪で、もちろん分からない。ケルンには息ケルンと書かれていた。昭和12年の遭難碑だった。今回のような天候ではまったく見通しもままならないが、この時はまだ木の杭の頭が少し見えていたので迷う心配はなかった。もっと降ればその杭も埋もれて見えなくなってしまうだろう。

 登りは、前日登ったという数パーティ(3〜4?)の下山者とピッケルと大きなザック、スノボーを持った一人の登山者に出会った(下りは誰にも会わず)。しかしそのラッセル跡も降雪ですぐ分からなくなり、先頭は悪戦苦闘。第2ケルン、八方ケルンに導かれて第3ケルンまで行った。八方池は雪の下に埋まっている。その側で天幕が二つあり、ピッケルなど雪にさしてあった。停滞だろう、中に人がいるようだった。そこでわがパーティの若者は(自称若者も)雪遊びをし、八方池のまわりを回って下山することにした。ところがこちらは一部雪が深く全員交替でラッセル。ふかふか雪で気分よかったが、先頭はかなり体力を使う。一回休憩をとった後、そのまま一気に下山した。

 雪で展望もなく後立山の雄姿を見ることが出来なかったのは残念だった。しかし思った以上に雪があって、トレーニングには丁度良かった。余裕を持った時間で、歩く距離は短かったが、楽しくて充実した山行だった。駐車場の降雪はどうかと気になったが車の上に少し乗っているだけで、道路や駐車場は濡れているだけだった。寒波がくるという予報だったため、前日慌ててスタットレスタイヤに変えたのだが、ほっとする。

 八方温泉(400円)に入り、食事をして帰路につく。豊科IC(18時半頃)から順調に走ったが、中央道大月〜小仏トンネル間で30キロの事故渋滞と標示があり、双葉SAで休憩してから再び走り出した。八王子料金所21時半、調布ICをおりて、帰宅は22時半。