丹沢・檜洞丸
 (ひのきぼらまる1600m))

今年もシロヤシオに逢いたくて行ってきました。
まだ蕾の方が多かったので来週が見頃かも。花付きは良く、中腹はとてもきれいでした!

 H17年5月22日(日)
  天気;曇り
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
西丹沢自然教室駐車場5:10〜ゴーラ沢出合6:00〜展望園地6:45-50〜檜洞丸8:40-9:10〜犬越路11:20-50〜用木沢出合12:45〜西丹沢自然教室駐車場13:10

【満開のシロヤシオ】

 楽しみにしていた檜洞丸のシロヤシオがようやく咲き始めた。前日に登っただめちゃんの情報では、開花状況はまだ少し早くイマイチのようだった。しかし夫の新しい靴の足慣らしを兼ね、行ってみることにした。実は屋久島に行く前に、新調した夫の登山靴のつま先部分から水が浸入してしまい、購入店にクレームを出した。メーカーで調べた結果不良品と分かり、また新しいものと交換してもらったのだった。

 檜洞丸には数え切れないほど行っているが、シロヤシオの時期に登るのはこれで連続五年目になる。例年満開の頃はツツジ新道が渋滞を起こすほどの超混みようだ。それで今年も昨年同様明け方早く登ることにした。

 駐車場には若干まだ余裕があるが、次々に車がやってくる。道路わきにも既に数台停まっており、シロヤシオの咲くこの時期は、いつも長蛇の駐車状況になっているのだ。

 天気予報は下り坂。曇りがちで開花が始まったばかりだから今日はまだそれほど混まないだろうか・・?

【ツツジ新道入口】


 支度を整え、林道を歩き出す。のんびり花見を楽しもうと、今回は珍しく荷物を極力軽くした。あえてナップザックにしたのだが、これは失敗だった。私の場合、無理やり荷物を詰め込んだものだから背中に当たって痛い。やはりいつもの山用ザックにすればよかったと後悔。慣れの手抜きはやっぱりイカン!あろうことか、地図まで忘れてきた!そこまで軽くすることもなかろうに・・・

 登りはツツジ新道から登っていく。5時を過ぎれば辺りはもう明るい。早朝にも関わらず単独の登山者がひとり、ふたりと私達を追い抜いていった。よけて先を譲り、相変わらずのんびりと登っていくが、荷物が軽いせいか、夫のペースがいつもより幾分早い。あとからまたバテないでよぉ〜! 

【ゴーラ沢の出合いを振り返って】


 ゴーラ沢出合にかけられた橋はまた位置をずらしていた。昨年はある程度固定されていたが、荒天のたびに、流されたりしているのだろう。

 そのまま通過して古いコンクリートの階段を登り、急斜面をよじ登る。はっきりとは目立たないが、登山道は常に整備されているのが分かる。


【富士山がかすかに見えた:展望園地より】


 展望園地で一休み。富士山は見えないだろうと思っていたら、かすかに眺められた。やはり嬉しい。「雪がかなり少なくなってきたなぁ・・・」と夫。

 

【美しい新緑の中にミツバツツジが咲いている】


  シロヤシオの花はまだ先だが、新緑がとてもきれいだ。しばらくは爽やかな新緑を眺めながらゆっくりと登っていく。

 その新緑の中に、ちらほらミツバツツジが咲いている。檜洞丸といえばシロヤシオだが、このピンクのミツバツツジもまた存在感がある。

 突然「おぉ・・・!」と言う夫の声。続いて私も「おぉ〜!」目の前にいきなり見事な満開のシロヤシオ。これだけ見られればもう充分・・・、心底そう思った。

 そこから次々に素晴らしいシロヤシオが続く。蕾も多い。全体的に今年は花付きが良いように思えた。

【今年もコンニチハ】

【見事に満開】

【大室山とシロヤシオ】


 途中のベンチで小休止。大室山の見える展望場だが、この辺りでもう蕾の木の方が多くなってきた。咲いている木もあったので、ここが登り最後の開花のピークだろう。ゆっくり休んでお花見を堪能することにした。ここからは犬越路の小屋が見える。

 その間にも次々と登山者が登っていく。

 ここでゆっくりしたのは正解。やはりその先はもう蕾ばかりになっていった。どれも花付きが良いように見える。満開になったら近年の中でも素晴らしい方ではないだろうか。来週が見ごろかもしれない。

 登山道の木の階段がきれいに整備されていた。足元にはマルバダケブキ、コバイケイソウの若葉が広がって、これもまた美しい。
 

【山頂】


 山頂はすでにあちらこちらで席を占めていたが、やはり早朝だけあって、この時期にしてはまだ少ない。たまに柔らかい日差しが差し込む気配を見せるのだが、ぱぁっとしたお天気にはならなかった。

 富士山が見える指定席に行き、肌寒かったので長袖と合羽を羽織ってお湯を沸かす。側には可愛い桜がまだ咲いていてびっくり。

 好みの飲み物を飲み、お昼にはまだ早いねと言いながら、小腹が空いてサンドイッチを食べ始めた。

 そのとき、ちょっとだけ夫の敏感なセンサーが感知し、見上げると私の顔にもポツッとあたった。幸い雨を感じたのはその時だけだった。

【奥の大室山手前犬越路へ向かう:檜洞丸より】


 よく歩いている山域だが、夫は檜洞丸山頂から犬越路の間はまだ歩いていないと言うので、今回は犬越路へ向かうことにする。急な下りやちょっと痩せ尾根があったりするが、左手にずっと富士山が見えて気持ちの良い稜線だ。このコースを登ってくる人も多く、下の方ではたくさん咲いていると言っていた。

 しばらくは蕾をいっぱいつけたシロヤシオだが、なるほど熊笹ノ峰、大笄(おおこうげ)を過ぎてぐんぐん下った辺りから再びシロヤシオが花盛りとなった。シロヤシオ、アセビ、ミツバツツジ、もう一花添えて私も一緒に・・・なんて図々しいことを言って、カメラに収まる。次はトシちゃん、一花足りないけれどそのハーレムの中で写してあげようなんて、漫才しながらのお花見山行だった。
【左:サクラソウの仲間?   右:ワチガイソウ】


【左:ムシカリ(オオカメノキ)   右:トウゴクミツバツツジ】


【シロヤシオ】


【檜洞丸(小笄の右に並んで小さく見える:犬越路より】


 遠くに見えていた犬越路に着くとホッとする。意外にも誰もいない。間もなく二人連れや単独の数名来たが静かなひとときだった。

 登りの時、この犬越路の小屋を眺めたのはどの辺りだろうと目を凝らすがなんとなく見当をつけるだけ。地図を忘れてきてるからそれ以上調べようがなく、ここでまたお湯を沸かして休憩。

 犬越路を下り始めた時に女性三人が登ってきた。皆70代で76歳の方が一番上らしい。シロヤシオのある所まで行くと楽しそうに言っていたっけ。20年後、私もこうして元気に歩いていられるだろうか?

 私達は用木沢へ下り、西丹沢自然教室へ戻った。ぶなの湯(¥700)で汗を流し帰路につく。16時自宅着。