丹沢・檜洞丸
 (ひのきぼらまる1600m)
 お花見山行、シロヤシオを楽しむ

 H14年5月19日(日)
  天気;曇り時々晴れ
  Member.5人(だめちゃん、宮本、ika、
          石原夫婦)

  右【シロヤシオ】

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

箒沢公園側8:45〜西丹沢自然教室9:00-?〜登山口9:13〜ゴーラ沢出合9:54-10:01〜展望園地10:41〜テシロノ頭分岐12:18-50〜檜洞丸山頂13:03-09〜テシロノ頭分岐13:20〜ユーシン分岐13:38〜テシロノ頭(1491m)13:52〜石棚山(1351.2m)〜西丹沢県民の森分岐14:28〜ヤブ沢ノ頭〜板小屋沢ノ頭15:05〜箒沢公園16:15
(所要時間約7時間30分・・休憩含む)


 今年もシロヤシオを見に行った。昨年生まれた皇室の愛子様のおしるしになったゴヨウツツジで一躍有名になった花だ。昨年の檜洞丸は、5年に一度、否20年に一度という大当たり年でとても素晴らしかった。今回はその分栄養不足で花付きが悪いという情報。気象の影響で開花時期は昨年より1,2週間早い。

左【出発】

 新松田駅で待ち合わせたあと西丹沢に向かい、箒沢に車をおいた。以前は山頂から犬越路に向かったが、反対の箒沢へ下りてくるコースにする。天気は少し雨予報ではあったが幸い降られずにすんだ。準備を整え、車道を西丹沢自然教室へと歩き始める。案の定登山者多く、車の数も多い。殆どが路駐だ。駐車場は今回封鎖されてはいなかったがむろん満車。もっとも10数台しか置けない。少し先にキャンプ場があり、1000円となっていた。ん?去年は500円だった!倍になっている。そちらに置いてある車は少なかった。

 西丹沢自然教室でトイレ休憩をしたあと、ツツジ新道コースへと向かう。バスの時間とずれたせいか、登山道は意外にも静か。下の方は既に緑が濃くなっていた。夫が先にゆっくり登っていき、宮本さん、私、だめちゃん、ikaさんと続いた。

左【ゴーラ沢出合】
 徒渉:向こう岸から渡ったところ

 ゴーラ沢出合で小休止。そこからは急登になっていく。お目当てのシロヤシオが全く現れないままに前のバスの乗客に追いつき、予想通りの渋滞につながった。休み休み登るので適当におしゃべりしながら登っていった。左にみえるのは畦ヶ丸の方向かと思っていたら、大室山だった。以前は花に夢中だったりガスっていたりして途中ではあまり遠望を気にしていなかったような気がする。何回か来ているが地形が頭に入っていなかった。

左【渋滞】

 快晴ではなかったが晴れ空で歩いていると暑い。半袖一枚で充分だった。遠くは薄ぼんやりしているので富士山は見えないだろうと思っていたが、混んでいる展望園地に着くと果たして・・・見えなかった。そこから見える手前正面の山が畦ヶ丸だろう。休んでいる人たちの間を通って先へと進む。

左【シロヤシオ:その2】

 渋滞のあとからゆっくりついていき、少ない下山者を優先させるような感じだった。30分ほど行ってやっとシロヤシオがあらわれてきた。1200mは越えた頃だろうと思われる。そして徐々に見事になっていった。1300mから1400m前後くらいだろうか。そこでカメラタイム。宮本さんはわざわざ持ってきた三脚を出し、みんなもシャッターを切り始める。爽やかな風が静かに流れ心地よいが、シャッターチャンスに皆苦労していた。空の色もすっきりせず、白い花を写すのは難しかった。しっかりこの目に焼き付けておこう。

 私たちがゆっくり撮影&休憩タイムを取っている間に、「(歩くのが)遅いからゆっくり登ってるよ」と 夫だけ先に登っていった。これが正解だったようで、途中足がつって(毎度の事だが・・・)、さすりながら自分のペースで少しずつ登っていったようだった。

左【分岐で食事】

 間もなく私たちも先に進み、檜洞丸とテシロノ頭の分岐までくると夫が座って待っていた。そこから山頂までは近いが、混んでいるだろうからと、そこで昼食タイム。今回初めてコンビニの冷やし中華にしてみたが、喉ごし良くけっこう食べられる。だめちゃんも一緒だった。夫はとろろ蕎麦だがこれも食べやすいようだった。ikaさん差し入れのお菓子風大学芋、おいしかった。ご馳走様。暑くても座っている内に肌寒くなり、それぞれ一枚上に着た。

左【木道】

 分岐から山頂までは10分チョット。木の階段や木道などあって、すれ違いにやや気を遣う。周辺はバイケイソウや蕗(マルバダケブキ?わからない)が群生し、緑がとってもきれいだった。花が一面に咲いた頃はまたきれいだろう。

左【山頂で】

 山頂は木が繁ってあまり展望がない。周囲のブナ林をしばし眺めながら、この日は富士山も全く見えなかったので写真だけ写して下山。

左【ブナと登山道】

 再び分岐に戻り、ここからテシロノ頭方面へと進んだ。シロヤシオで陰が薄くなってしまったが、ミツバツツジもところどころに咲いており、ちょうど見頃だった。そしてテシロノ頭の手前に気持の良い緑陰がひろがり、きちんと整備された中にユーシンへの分岐、そしてその先にテーブルがあった。ユーシンへの分岐を通過してテシロノ頭へ。緩やかな登りで歩きやすい。登山道はロープで整備されているが、新緑のブナ林の気持ちよさが勝ってあまり気にならない。防鹿柵は気になった。

左【シロヤシオ:その3】

 このコースになるとグンと登山者が減った。信じられないくらい静かだった。しかもシロヤシオの今まで以上に見事なこと!まさに満開だった。ツツジ新道より風が通ってひんやりするためこちらは気温が多少低いのかと思ったが、標高的には1400m前後でちょうど良い時期に来合わせたようだった。

左【鎖が現れて・・】

 充分堪能して気分良く西丹沢県民の森分岐に到着。ここからが思った以上に大変だった。笹の生い茂る中を下っていくと急坂の連続で、場所によってはいくつか長い鎖まである。真新しい鎖だった。今年備え付けられたのだろう。午後の雨予報の確率は高かったが、もし降られていたらかなり大変だっただろう。降られなくて幸いだった。こちら登りのコースにとるのはゴメンだと思ったが、昨年の秋、こちらから登る予定が雨で中止になったことがあった。この時になって登らなくてよかった〜と思った次第。

左【河原へ】

 沢の所まで来て休憩。それぞれに手を洗ったり顔や頭を冷やしたりして、ようやく一息ついた(宮本さんからいただいたキットカット美味しかったです)。それにしても予想を越えるハードなコースだったと異口同音に言いつつ、楽しげだった。花といい、歴史を感じるブナ林といい、コースの変化といい、充分満足した行程だった。私は転んだらヒビが骨折になってしまう心配があったのに、今回はリハビリ山行だなんて、よく言うよと言われてしまいそうだ。

左【堰堤の階段】

 一休みしたあと、のんびりと箒沢へと向かった。木の小さな橋を一人ずつ渡って、河原に近づくとヤブデマリ(多分)がきれいに咲いていた。同じ白でもシロヤシオとはまた違った美しさだ。そして河原と辺りの風景が何とも素敵だった。堰堤を回り込む所ではまたもや垂直階段が四段構えで用意されており、なかなか!最後まで楽しませてくれるコースだと笑ってしまった。

左【下山して振り返る】

 車の音が聞こえ、キャンプ場が見え、その側を通って今回の山行は終了。改めて歩いたと思われる山並みを振り返った。一部しか見えないが、ここからは登りたくないなぁ・・・と思った。が、満足度100%!

 新松田駅まで送って3人と分かれたあと、私たちは東名へ。のって間もなく雨が降り出してきた。ラッキーだった。私が免許証を忘れたため今回の運転は往復夫にしてもらった(最近駐禁でやられたため、今は無携帯で掴まったらヤバイ!私)。渋滞20キロ、疲れて眠そうな夫に一生懸命話しかけながらの帰路だった。

 だめちゃんとikaさんもホームページにアップしていますので、是非ご覧下さい。
   Day Trekker〜日帰り登山隊.....だめちゃん
   ヘロヘロ山歩記.....ikaさん