週末の天気予報はよくありませんでした。でも愛知県でトシちゃんの中学時代の同級会があり、ついでに小学生の遠足で行った事があるという鳳来寺山へ行くことにします。sanaeは初めてです。

 それにしても、今もって中学の同級会が続いているなんて珍しいですよね。幹事さんエライ!私など実家が同じ神奈川県ですが、中学のクラス会はやったことがありません。高校の同窓会(学年全部)はありますが、ほとんど出席しませんし・・^_^; 

 今年は皆
(当たり前です、同級会ですから(^^ゞ)還暦を迎えるということで一泊の特別イベントです。さぞや盛り上がったことでしょう♪(実態は近年の不景気な時代に巡り合せた団塊世代のボヤキで盛り上がったとか・・^_^; ずっと大変な世代ですね〜^_^;)
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 いつものようにETC割引を利用するため前夜出発。湯谷温泉口に向かいますが、運転のトシちゃん思いっきり鳳来寺パークウェイで高度を稼いでしまいました。「えっ?ウソ〜!」(@.@;)
(パークウェイは明治100年記念事業で、H17/7/1より無料になり、駐車場が有料化されました。普通車500円)

 ところが駐車場手前でゲートが閉まり、朝8時にならないと入れません。朝までここで待つっていったって、トイレもないですし、ここから歩いてもちょっと面白くないじゃありませんか・・・?

 ということで、湯谷温泉口から登っても長い距離ではありませんから戻ることにしました。

 湯谷温泉口駐車場は広く、きれいな水洗トイレもあります。無料。夜は灯りも自動で点きますしペーパー付き。安心して車中泊にします。

 朝7時過ぎに起きると、降っていた雨は止んでいます♪

 簡単に朝食を済ませ、お湯を沸かしてテルモスに移し替えます。支度を済ませて出発。

 登山道は右のパークウェイと並行していますが、登山道へは駐車場の左側の方から行きます。標識はありませんでした。

 樽柿がまだたくさん生っています。渋柿かな?パークウェイは右上の方になり、車もまだ走っていないので静か。植林帯の中なのであまり気になりません。長閑な風景・・・。

 茶畑のところで鳳来寺山と書かれた標識がありました。

 きれいに刈り込まれた茶畑にわずかに残って咲いている花。

 よく手入れされた杉の植林。その周囲はシャガがいっぱい。お花がいっせいに咲いたらさぞや見事なことでしょう。

 敷き詰められた石が苔むしてます。昨日の雨で滑りやすくなっています。パークウェイがあるのでこちらを歩く人は少ないのかもしれませんね。でもこの雰囲気が何とも良いです。

 階段もいくつかありました。広がったシャガは登山道あるいは作業道の邪魔にならないよう刈られていましたが、それがかえって滑りやすいような・・・^_^;



 湯谷峠。宿場町として栄えた三河大野駅からのコースと合流。

 小学生の遠足で歩いたことがあると言っていたトシちゃんの思い出捜しのハイキングでもありますが、記憶は既にやぶさかではありません。何しろ50年近くたちますから当然ですよね^_^; 鉄砲水に遭ったことは鮮明に憶えているようですが、それがどこだったか?と・・・。結局こちらの三河大野駅からのコースかなぁ?と曖昧なまま^_^;


 パークウェイを二回ほど横切ります。どちらも歩道橋を渡ります。

 紅葉にはまだ10日ほど早かったようです。 




 二回目の歩道橋を渡ると行者越。説明によると修験者の通った道。安藤広重(歌川広重)の版画絵にもなった風景があるそうです。東海道五十三次とは違うのかな?

 所々にベンチやドラム缶の防火用水もあります。文化遺産が詰まったお山ですから火災が起きたら大変!

 低山ですが、展望台も所々にあり、奥三河の山並みが望めます。なんと言う山かさっぱりわかりません^_^;



 貝殻のような薄い、小さなきのこでした。

 駐車場の見える場所に来ました。分岐です。ちょっと賑やかな雰囲気が伝わってきますが、人が来る気配もありません。どことなく落ち着いた感じの場所です。

 ベンチがたくさんありましたので、ここで温かいコーヒーを飲みながら一休み。

 帰りは周回して、今度は駐車場の方からまたここに戻り、同ルートを戻ります。

 先に進むとまだコウヤボウキが咲いていました。


 小さな可愛い花も。小指の爪より小さな花です。名前は分かりません。

※キッコウハグマ
 (たんべぇさん、ありがとうございました(^^ゞ)




 今回の参考文献は山と渓谷社の『名古屋周辺の山200』です。地図付きの丁寧な記述ですが、やはり地形図と同じというわけにはいきません。

 反時計回りに山頂を目指すのに、建物のある方にどんどん下っていきます。分岐は通り過ぎてしまったのかと思ってしまいました。そこで確認しに少し引き返すというロスがありました。でもよくよく見れば下って、また道路に出るようになってました。

 一般車は通れませんが、舗装道にでます。正面の地図入り説明板で確認していると、駐車場と東照宮を行き来する観光客がいっぱい通ります。皆さん街着ですから場違いなところに出てしまったようで気恥ずかしい感じです。 

 東照宮。徳川家康が祭られています。三代将軍家光が発願、四代将軍家綱の時に完成しました。東照宮といえば日光ですが、なんと言っても三河は家康の生まれた所です。

 国の重要文化財になっているそうです。

 日光東照宮よりは小さいですが立派なつくりです。奥にもお社があります。行きませんでしたが、中には入れないようでした。

 お参りをして、手前の社務所脇から登山道へ。


 東照宮を眺めながら登っていきます。昔は恐れ多く、一般人がこんなところ歩けなかったのだろうな・・・と、徳川の威光、隆盛を思ったのでした。遡った歴史の中にいるような錯覚がたまらなく好きです。





 少し下りますが、鷹打場展望台に行ってみることにします。

 歴史を感じていたのにとっても現代的な、まるで道路標識です。

 導かれた鷹打場展望台は素晴らしい場所でした。


 鷹打場から見た鳳来寺山山頂。

 先端に立つトシちゃん。手に持つカメラで写した200度くらい?の展望が下の写真。きれいな青空です。


 誰もいませんし、とっても気持ちのいい場所だったので、ゆっくりすることにしました。時間が早かったのですがお昼にしてしまいます(^^ゞ

 出来合いのきつねうどんにたっぷりお野菜と卵、ハムをプラスしてデリシャス!

 この石のテーブルセットが気に入ってしまいました\(^o^)/ この上に東屋が建っていたようですが、老朽化で2年程前に取り壊されたようです。


 途中いらしたご夫婦といろいろお話したりしてのんびりした鷹打場を後にします。

 石が石炭のように真っ黒。



 東海自然歩道、いつか通してみたいものです。

 このコースタイムが細かくてびっくりです。確か南アルプス前衛の、アヤメで有名な櫛形山もそうでした(^o^)

 ムラサキシキブ

 「巫女(みこ)石と高座(こうざ)石」

 鳳来寺由来書からの引用文がありましたがどれが巫女石でどれが高座石やら? でも謂れのある場所のようです。

 そこではご家族で休まれていたので挨拶して通過しますが、鷹打場のことを教えてあげると喜ばれました。子供さんのご両親は座って「晴れていなかったら来なかったのに・・・」と悔やんで?(笑)いましたが、おばあちゃんが「行ってみます」と立って明るく答えてました。元気が良かったのは孫とおばあちゃん!^_^;




 低山といえどもスキップできるような気楽なコースではありません。ひたすら登れ、登れ〜なコースですヨ^_^; ふぅ・・・


 それでも落ち葉と木漏れ日が気持ちいい♪

 ん?南アルプスが見えるんですか?もちろん寄ってみます♪

 手元に広域図がないのですが、宇連山(左)と以前登った明神山(右奥)でしょうか?

 南アルプスは残念ながらはっきりしませんでした。


 天狗岩に着きました。この東屋の屋根は瓦です。さすが徳川のご威光・・・・

 ん?

 あらら・・・・



 でも眺めは最高の展望場です。紅葉には少し早かったですが・・・


 岩の多い登山道ですが、歩きやすいように階段状に削って整備されているところもあります。大変なことです!(@.@;

 イナバウアー!(^_-)-☆

 山頂まで後少し。最後の登りです。

 鳳来寺山山頂。周囲は木に囲まれて展望はありません。鷹打場で会ったご夫婦から少し先の瑠璃山が展望がいいと教えてくださったので、一休みした後行って見ました。

 瑠璃山はすぐ近くでした。階段の左の岩山が瑠璃山。

 階段を登って回り込み、攀じ登ります。ん?入るか?(笑)

 瑠璃山山頂。背後に見えるのは棚山や宇連山(うれさん)方面でしょうか?ずっと縦走コースになっているようで、興味がそそられます。

 眺めながら岩の上で温かい飲物を飲んで一休み。

 鳳来寺山山頂で話したご夫婦はこの少し先に進まれました。そちらも展望が良いようです。私たちはこの山頂でやすんでから引き返します。



 

 再び鳳来寺山山頂に戻り、先に進みます。大きな休憩所がありました。でも大勢入ったら壊れそう・・・

 すぐそばの岩場もまた展望場です。

 少し下りたところに奥の院(621m)。ここも修験者の修行の場だったそうです。

 六本杉。7本杉の一本を薬師如来に刻み本尊に祀ったそうで、それ以来六本杉と呼ばれているそうです。石仏でしょうか、杉の木にめり込んでいます。痛々しいですね・・・

 巨岩の側を通ります。おしゃべりしながら何気に通過しましたが、振り返ってびっくりでした。


 岩肌を伝って水がポタポタ落ちています。下には受け皿のように、水槽がありました。

 石像数体。

 鳳来寺(真言宗)。702年の開山。随分古い歴史があるのですね(驚)。



 ブッポーソーと鳴くコノハズク(別名「仏法僧」)がいることで有名だそうですが、その数は減っているそうです。その鳴き声を聞いてみたいものですが夜行性ではテントを張らないと・・・って、それはここでは無理か・・^_^; その昔、修験者はどんな気持ちでその鳴き声を聞いていたのでしょう?

 鳳来寺本堂。立派な建物です。この前には大きな休憩所があり、大勢の人が休んでました。側には小さな売店もあり五平餅など売られてました。

 郵便切手を出張販売していましたので業務用にきれいな切手を購入。お客様には極力記念切手を使うトシちゃんです。サービスにティッシュとボールペン2本。民営化になって随分変わったものです\(^o^)/ 

 今日は山歩きです。仕事のことはしばし忘れましょう(^^ゞ






 鳳来寺から駐車場に向かう間の紅葉が色づき始めていました。もみじ祭りと書かれた旗が並んでいましたが見ごろは来週以降でしょうか。

 お土産屋さんが見えてくると駐車場です。思ったより時間がかかってしまいました。この後トシちゃんは同級会なので急ぎます。お土産屋さんはパス。

 駐車場を通過して振り返ります。この日はまだ空いています。

 登山道へ。

 朝のルートに戻りました。後は同じ道を戻ります。
↓左はヤクシソウ、右はクサギの実(※たんべぇさん、ありがとうございました(^^ゞ)


 駐車場に着きました。車は数台しか停まっていません。

 せっかくですから側の湯谷温泉に入っていきたいのですが、その時間はありません。急いで荷物を片付け、ナビをセッティング。

 ホラ、煙草を吸っている場合じゃありませんて!<`〜´> ひとまず車を出し、トシちゃんは後ろで着替えを済ませます。
 受付の時間に少し遅れましたが無事宿に送り届け、このあとsanaeは治部坂峠へ向かいます♪お天気によっては変更できるように目的の山はいくつかチョイスしましたが、さて? ⇒ 翌日へ(蛇峠山大川入山

奥三河(愛知県)・鳳来寺山
(クリック地図)(ほうらいじさん684m)

 

 トシちゃんが子供の頃登った山ということで何度か話題に上っていた山ですが、初めて歩いてきました。徳川家康が祀られ、関東で言えば高尾山よりは85メートルほど高い山。鳳来寺や東照宮に観光客は多いですが登山道は低山の割りに歩きでがあり静かでした。紅葉には10日ほど早かったようです。
H19年11月10日(土)
  天気;晴
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

湯谷温泉駐車場(100m)7:40〜湯谷峠8:28〜行者越8:42〜駐車場分岐8:58-9:14〜東照宮9:54〜鷹打場10:22-11:30〜巫女石と高座石〜天狗岩12:01-08〜鳳来寺山山頂(684m)12:23-31〜瑠璃山(695m)12:41-50〜鳳来寺山12:59〜休憩所13:05〜奥ノ院(621m)13:09〜鳳来寺13:34〜本堂(小休止)〜駐車場〜分岐〜(この後同ルート下山)〜湯谷温泉駐車場14:42

 ※標高差約595m
  所要時間約7時間(行動時間約5時間)

↑ 鳳来寺山:鷹打場より