中央線沿線・陣馬山〜高尾山
 (じんばさん857.0〜たかおさん599.1)
 一丁平の桜が早くも満開、富士山は終日きれいに見えていた

 H14年4月6日(土)
  天気;晴れ
  Member.単独

  【一丁平の桜】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

和田バス停7:15?〜和田登山口7:22〜陣馬山山頂8:24-28〜明王峠8:55〜堂所山9:16〜景信山9:53-10:00〜小仏峠10:19〜城山10:35-38〜一丁平10:50-57〜高尾山11:30〜稲荷山東屋11:55〜稲荷山登山口12:20〜京王高尾山口駅12:25
(所要時間約5時間10分・・休憩含む)


 翌日曜には坪山に行くことになっていたが、一丁平の桜が見頃だというので、出かけてみることにした。今年は午年、気になっていた陣馬山にも行くことにしよう。夕方から用事があるが、朝早めに出れば、間に合う。

左【ツクバネウツギ】

 藤野駅7時始発バスで和田終点から登ることにした。降りたのは他に3人ほど。お先に登山口へと向かった。車道を5,6分先へ進み、右手に登山口と書かれた所から入っていく。民家の中を通る時は急坂だがやがて緩やかな登山道となり、両脇にはタチツボスミレが咲いていた。黄色いヤマブキも目についた。そして思わずふと足を止めた。これは?デジカメで写して帰宅してから調べたら、やはりスイカズラ科のツクバネウツギだった。久しぶりに見る。今年はやはり咲くのが早い。周りを見渡せば木々には新緑の芽吹きが始まっている。

左【エイザンスミレ】

 シュンラン、ヒトリシズカ、エイザンスミレも少し見られたが、数は少なかった。朝7時台の登山道はまだ誰も歩いていない。静かでとても気持ちがいい。両脇植林の杉林の中を歩いていても、陽が射し込んで明るかった。ところどころに低木が行間を埋め、モミジイチゴの白い花が沢山咲いていた。クロモジは蕾をつけ、アブラチャンも目立たない花を咲かせていた。一人で歩いていても、下草を見たり高木低木を見たりと忙しい。

左【富士山:陣馬山から】

 山頂には先客3グループ数名だった。富士山が美しい。この日は高尾に着くまで終日この美しい富士山が見られた。こういう日は嬉しい。裾野の桜はきれいに咲いていたが、陣馬山頂の桜はまだ蕾だった。ここで少し休憩し、作ってきた甘いミルクコーヒーを飲んでから先に行った。陣馬を下ると、ところどころにミツバツツジの濃いピンク色が見え隠れしていた。咲いている桜も見える。いつもながらの落ち着いた雰囲気の明王峠、ここの桜はとてもきれいに咲いていた。桜の向こうに白い冨士がとても素晴らしい。

左【景信山山頂】

 明王峠と底沢峠を通過し、いつも素通りばかりしている堂所山(どうどこやま)に寄ってみることにした。北高尾山稜を歩いたとき以来だからもう7,8年ぶりだろうか。といっても、そこも気づかずに分岐まで行ってしまい、あそこがピークだったのかとあわてて振り返る始末。それほど目立たない山(ピーク)ではある。景信山までくると少し人が多くなってきた。取材でもしているのだろうか、大きなズーム付きカメラを持っている4,5名のグループもいた。広い山頂には茶店とその前に沢山のテーブル、椅子が用意されており、ゆっくり休むことが出来る。南側の足下の斜面にはクサボケの花が沢山咲いていた。富士山の見える場所で二度目の小休止。木で邪魔されているが、少し位置をずらすと、富士山の右側の方に南アルプスの白い山並みが見える。

左【城山山頂】

 景信山を後にして、小仏峠へと下る。20分ほどだが、その途中見える景信山東尾根の山腹はピンクできれいだった。桜やミツバツツジが咲いているのだろう。下りきった小仏峠になぜか頂上560mと書かれてあるのが可笑しい。側の狸の置物も笑っているようだ。そしてそこからまた城山へと登っていく。城山山頂は桜が満開で、きれいだった。青い空を背景に白い冨士を眺めながら、広々とした南面には大勢の人が寛いでいた。今回は、のんびりできるならここが一番良いと思った。

左【桜とミツバツツジ】

 目的が一丁平の桜なので、そのまま先に行くことにした。ここからは高尾方面から次々と人の波が押し寄せてくるようだった。今まで交わしていた「こんにちは」の挨拶も、もうやっていられなくなった。この辺りではいつものことだが、挨拶されることもほとんどなく、街中を歩くのと変わらない。排気ガスもなく、桜や草花を眺めながら歩けるのだが、まるで上野公園を歩いているようだ。肝心の桜はまだ咲いていたが、満開の時期は少し過ぎていた。もう2,3日早かったら全体的にもっときれいだったかも知れない。ミツバツツジはちょうど見頃。一方、足下には早くもイカリソウとシャガが咲き始めていた。

 一丁平からもみじ台、高尾山に至るまで花見客で賑わっていた。その脇を通り過ぎ、最後の高尾山頂で富士山を眺めてから稲荷山コースをさっさと下山した。といっても、この頃には足が疲れてきて、いつもよりコースが長く感じた。この時間も登る人が圧倒的に多かった。

 登下山口に到着してホッと一息。途中お土産に高尾まんじゅうを買い、初めて買った芋ソフト(300円)は食べながら駅へと向かった。美味しかった。

 自宅に着いたのは午後2時頃。汗を流してから母の見舞い、その後高校時代の友人達と久しぶりに会い、帰宅は深夜12時過ぎ。長くも充実した一日だった。さて翌日は坪山、起きれるか心配だがその前に予報の雨が気になるところ・・・