中央線沿線・陣馬山〜高尾山
(じんばさん857.0〜たかおさん599.1)
 孫達の山デビューはとっくに終わって、この日はママ喜久美のための山歩き(^-^)v

 H14年9月15日(日)
  天気;曇り
  Member.5人(喜久美・勇6歳小一・
           美月4歳年中組・俊明・
           早苗)

  【陣馬山山頂で】右

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

和田バス停9:35〜和田登山口9:43〜陣馬山山頂11:08-30〜明王峠12:07〜景信山13:25-14:17〜小仏峠14:45〜城山15:10-20〜一丁平15:34〜高尾山16:10-30〜(稲荷山コース)〜稲荷山登山口17:50〜京王高尾山口駅
(所要時間約8時間15分・・休憩含む)


 夏のアルプス以来約一ヶ月歩いていなかった。ようやく日程がとれて今回連休だが、天気予報はイマイチよくない。日程も遠出も決断しかね、行き先はなかなか決まらなかった。近場の日帰りを検討し、たまたまパパが仕事で母子家庭になっている息子一家を誘い、急遽ママの山デビューという名目?で初心者でもちょっと歩きでのある陣馬山〜高尾山を歩くことにした。予報は相変わらず曇り後雨。しかし運良く雨は降らず涼しくて歩きやすい一日だった。

 前夜迎えに行き、孫達は我が家に泊まることになった。やや興奮気味の孫はなかなか眠らず、私たちも準備で早くは寝られなかった。藤野発のバスを予定(8時6分発)より1本送らせ(1時間後)、自宅から最寄り駅まで出勤前の娘が送ってくれることになった。

左【陣馬山登山口(和田)で】

 翌日、藤野駅9時5分発の和田行きに乗車。バスの中には売り物のお菓子があり、孫達は気になって仕方がない。終点和田(240円)で下車。トイレを済ませて出発。孫はそれぞれの着替えや飲み物を詰めたザックを背負い、元気満々。登山口での記念写真は皆スマイル、しかしママの胸中やいかに?

左【ドングリみっけ!】

 登山口から歩き始めて、最初の内はコンクリートの急坂だが、二人とも走るように登っていった。ゆっくり歩くようにと声をかけても元気にはじけている。のんびりとあとから行く大人3人。しかし土の登山道に変わった途端、早くも落下しているドングリを拾い始め、孫達は走っては止まりを繰り返した。笑いながら「ほらほら、歩かないとお山に着かないよ〜」。それでも夢中になって拾い集める二人、そしてここにもあると手伝うおじいちゃんとおばあちゃん・・・そしてそのゆっくりペースが有り難かっただろう、山歩きの慣れていないママ(^-^)

左【かき氷おいしい!350円】

 天気は曇りで涼しかったが歩いているとやはり暑くなる。早くも夫が「山頂に行ったらまだ氷やってるかなぁ?」と言い出す。そしてついた陣馬山頂。それなりに人がいた。富士山は残念ながら見えず。この日は一日見ることは出来なかった。何も知らない孫よりも、夫の方が「氷、氷・・・」とうるさい。小屋で注文すると小屋のおばちゃん笑って曰く「今日は寒いから売れないと思って用意してなかった、今もってくるからねぇ・・、やっぱり子供はね、アハハ・・」。・・・・・いえ、あのぅ騒いでいるのは夫でして(^-^;

左【おにいちゃん、だいじょうぶ?】

 氷を待つ間、先におにぎりを食べた。そして氷イチゴで夫共々喜んだ孫達。それでも食べたあと、寒くなったらしい。白いお馬さんの前で記念写真を撮ったあと、体が温まるようまた元気に歩き出す。昨日までの雨やはっきりしないお天気で、稜線はずっと滑りやすくなっていた。私は早めにストックを出す。孫達がしきりと欲しがるが却下。使わない夫のストックをママに使わせるがこれもまた欲しがる。なんでも珍しいらしい。子供はいらないの、と言って歩いていく。しかし上の勇は下りになるとおもしろがって走り出し、何回ダイナミックにすってんころりんをしたことか。そのたびに心配するやら笑いこけるやら。下の美月は走ってもなぜかあまり転ばない。危なそうな所は注意して歩いているようだ。ママも細い足で慎重に、慎重に歩いている。

左【やっと景信山に着いてホッ!】

 明王峠を通過し、景信山で休憩。小屋でなめこうどん(500円)を頼んだ。柚子も入っていい香り(子供は抜いてもらった)。小屋のオジサンもオバサンも子供達のためにお椀まで用意してくれて、優しくいろいろと声をかけてくれる。うどんを食べたあとはお菓子も出して、コーヒーを湧かし、のんびり。相変わらず富士山は見えず、遠望は霞んでいたが、天気はもちそうでほっと一安心。

左【「早くぅ」「ちょ、ちょっと待って」】

 景信山の下り、ここもつるつるで滑りやすい。そこで「雪の時は凍って滑るんだよね・・」と言った私がスッテ〜ン。勇に仲間にされてしまった。私のストックの先にはサック状のゴムがついていたが、それが滑りやすい土質のため止まらずに滑ってしまったのだ。やはり外して少しでも尖った状態にしておいた方がいい。それからは、ストックをつくとき確かめながら用心して歩いていった。文字通りのおばあちゃんスタイル、あ〜ぁサマにならないな!(^-^;

左【キバナアキギリ】

 キバナアキギリやツリフネソウ(ムラサキツリフネ)、アザミ、ガンクビソウ、ヤマシロギク?、シモバシラ、ハギ(種類は?)、キンミズヒキ、ホトトギスなど沢山咲いていた。「ピンクのお花があるよ、きれいね」とか「黄色いお花がいっぱいあるね」とか孫に言ってみるが、「ふぅーん」と言うだけで、当然のように興味を示さない。それでも植生や鳥、虫、へび、などの絵が描いてある看板を見ると立ち止まっていた。読んであげる私たちの説明を聞きながら興味深く絵を見ていた。また、途中には陣馬と高尾までの距離の目安が分かるよう石に印がついているので、それも孫と見ながら進んでいった。全行程約20キロ・・・

左【どんどん先を行く】

 陣馬から高尾の間は捲き道が多い。そのたびに美月がこっちは子供だけとか、女の子だけとか言うので、そのように歩いたり、手を引っ張られて一緒に走らされたり、もう大変!城山への分岐は分かりにくいが、そこでも言われるままに別々に歩いた。しかし右へ行けば遠回りになる上、そのまま下りになってしまう。左へ行けばやはり林道に出る捲き道で、慣れていないと城山に行くには分かりにくい。孫達は真ん中の城山へと登る稜線を行ったが、そのまま二人で行けるか心配になり、途中から夫だけ脇から直登して孫達の方へと向かった。そこで出会った時、孫はおじいちゃんに「僕たちが心配だから来たの?」と言ったそうだ。そしてそのおじいちゃんを置いて先に行ってしまったそうな。一方私たちは左から林道を経由して山頂へ。そこで無事に二人や夫と合流。

左【高尾山山頂で】

 城山でトイレ休憩の後、再び出発。ここまでくれば高尾山は近い。とはいうもののさすがにみんなくたびれてきた。それでも子供達は元気に歩いている。偉いものだ。ふと、我が子を連れて歩いた頃と比べてしまう。一番下の娘が2歳になる前、この逆コースを歩き、その時勇の父である次男はちょうど今の勇くらいの歳だった。あの時も全部歩ききったのだ。こうして同じ歳の孫を連れて歩くとは思いもよらなかった。

左【ようやく下山!】

 ようやくついた高尾山山頂で少し休み、少し迷った結果、稲荷山コースを下山することにした。さすがに美月がリュックを背負いたくないと少しすね、ママが持つことにした。するとまた元気に走り出した。勇も常に私たちが見えないほど先まで行ってしまい、途中で脇道に入り込んではいないか、下に落ちてはいないかと気になるほどだった。二人とも時々疲れた様子を見せたが何とか暗くなる前に登山口に到着。ほっとした。

 京王線の高尾山口駅でトイレと着替えを済ませ、乗車。その頃辺りはすっかり暗くなっていた。車内で少し眠っていたが、乗り換えの時は起きて、しっかり歩いていた。「よく歩いたね、偉いね」と誉め、ご褒美に美味しいものを食べていこうと言ったら、ちょっと失望しているようだった。品物の方が良かったのかな?それでもラーメンとギョーザのリクエストに応え、中華屋さんへ。お腹いっぱいになって帰宅した。帰宅後はお風呂に入ってすぐ寝てしまったようだ。

 翌日「おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう・・・」とFAXが入った。さすがに「またお山に行きたいから連れていって」とは書いてなかった(^o^)

 それにしても北アルプス11日間に劣らぬ疲労感・・・と、夫と大笑い(^-^;