中央線沿線; 陣馬山〜高尾山
(じんばさん〜たかおさん)

静かな山歩きならお花見で混む前に


 H8年4月5日(金)当日発 ;
  Member.計1名(単独)

藤野8:06発(和田行きバス)〜上沢井8:15〜陣馬山9:45-10:00〜
 明王峠10:30〜景信山11:25-40〜小仏峠12:00〜城山1:05-20〜
 高尾山2:00-20〜清滝駅3:15〜高尾山口駅3:20


 仕事が忙しくて2カ月近く歩いていなかった。これでは他の人といきなり歩けない。前夜思い立って、先ずは足慣らしと一人で出掛けてみた。一人歩きは約1年ぶり。

 天気は快晴、気持ちは逸る。上沢井でバスを下りると4、5人の年輩グループも一緒だった。お花見前の静かな歩きを期待していた私はちょっと失望したが、同時に安心感もあった。こちらは身軽な一人歩きで先を行く。騒がしさを心配するまでもなく、そのグループとはその後合流することもなく、期待通りの静かなハイクを楽しむことが出来た。楽しみにしていた花は少ない。目にして嬉しかったのはシュンランの蕾を見つけたときだった。もうすぐだ!もうすぐだ!じきに春爛漫と可憐な草花が次々と芽生えてくる。そしてその前の静けさも又何とも言えない。真っ白に冠雪した富士山を仰ぎながら陣馬の山頂に立つと、その左に丹沢の山並み、右は眼前に生藤山、背後に奥多摩の山々が連なっている。無言・・・何度見てもやはり良い。

 下山して平坦な道を歩いていると木々がまだ新芽準備中で、惜しみなく陽が射し込んでくる。時々すれ違う人と挨拶を交わしているとマウンテンバイクに乗った若者数人もすれちがった。このコースはよくこうして出会うがマナーは皆良いように思う。原宿辺りをぶらつくより健全かなとオバサンは見送るのだが・・・。

 地にトカゲが這い出し、空にはシジューカラのさえずり。広い景信山頂で昼食をとりながら耳をすませていたが寒くなり、小仏峠、城山へと早々に向かった。巻き道ばかり選んでいたら、城山まで巻いて通過してしまい、何の疑いも持たないまま弁天橋方向(相模湖方面)へと下りてしまった。その道沿いの山肌は杉・檜がかなり広範囲に燃えた跡があり、カンゾウの新芽が合間に出ていたものの、まだ焼けこげた臭いが残っていた。それに気をとられたせいもあって道を間違えたことに気がつくのが遅かった。

 再び城山に戻ったときには約1時間のタイムロス。でもこの間にダンコウバイ、タチツボスミレの開花を見つけた。そして城山には桜が咲いていた。こうなればやはりビールだ。嬉しいことにいままで小屋は全てしまっていたのにここだけは開いていた。輝く相模湖と桜と水仙の花。おつまみはもうこれで充分。アルコールはけっして強くはないが、この時のうまかったこと!

 桜の名所一丁平はむろんまだ咲いていない。ここは咲いたら見事だ。トイレが新築工事中なのでご注意。高尾山のビギナーセンターで寄り道してから稲荷山コースを下山。ここまでくると町中と変わらない人々の装い、もうすぐ終点かと思うと気持ちに余裕が出てくる。しかし帰宅してから数日間、情けないことに筋肉痛で苦しんだ。