中央線沿線; 陣馬山〜景信山〜高尾山
(じんばさん〜かげのぶやま〜たかおさん)

リハビリと足慣らしハイキング


 H10年7月12日(日) 天気.曇り後雨;  Member.2人(夫婦)

藤野駅発8:00〜陣馬登山口8:25〜分岐8:50(栃谷尾根へ)〜陣馬山山頂10:25-50〜明王峠11:25-12:10〜堂所山〜景信山13:05-30〜小仏峠13:50〜城山山頂14:15-30〜高尾山15:20-30〜(ケーブル)〜 高尾山口駅16:30

 寝坊し、5分で支度、急いで家を飛び出した。予定の電車に見事にセーフ。空いた車内で朝食のパンとヨーグルトを飲みながら、まだこんな芸当が出来たのだと我ながらビックリ。しかもUVケアもバッチリだ。

 日曜ダイヤで藤野迄は調べたものの、バスは時刻表に載っていなかった。残念ながら見込は外れ、8時台の発車は無し。やむなく歩く事にする。上沢井から一ノ尾根を通る予定だったが、落合の陣馬登山口から栃谷尾根を登る事にした。この辺りには温泉宿がいくつかあり、こちらを下山コースにとると良いようだ。ただし、日帰り入浴ができるのか等詳細は分からない。

 山並はガスっていたが明るい日ざしが射し込む気配だ。きっと蒸し暑くなるだろうと覚悟する。

 陣馬山、高尾山はもう何度も来ている所だが、栃谷尾根は今回が初めてだった。かなり上迄林道は整備されており、土の登山道を予想していた私達はがっかり。途中奈良子尾根を見渡せる休憩場所があり、そこを過ぎる頃ようやく登山道らしくなってくる。ガスが降るようにまつわりつき、手の出ている部分がひんやりと冷たくなってきた。

 陣馬山頂には数人の人。天気が良ければ素晴らしい富士山が展望できるのに今回は何も見えない。ベンチでひと休みするが少し経つと寒くなってくる。折角持ってきた一個のレギュラー缶を、二人で分かつがさっぱり人気が無い。アルプスの救助犬のような大きな犬をつれて外人の男女が登ってきた。セパレーツ水着のようなスタイルのその女性に夫は小さな目を丸くしている。ジョギング姿の人もグループでやって来て私も目がそちらへ。

 山頂を後に明王峠方面へ歩き出すと、やはりジョギング姿の人が沢山走ってくる。以前はマウンテンバイクが多かったが最近はジョギング?富士山登山がそろそろ行われるのかも知れない。きっとその練習だろうと話ながら進むが山は歩くのさえ大変なのにと、感心する。彼等は飲み物やウエストポーチくらいを身につけるだけで走っているが、あの汗でビッショリになったジョギングスタイルのまま帰るのだろうか?と素朴な疑問が浮かんでくる。

 陣馬から高尾迄は多少のアップダウンがあるものの割合平坦なところが多く、道幅も広いので歩きやすい。ただ昨夜の雨で所々ぬかるんでいたりして滑りやすい。いくぶんペースが落ちるが、急いで歩く人も少なく、抜かれる事もない。

 のんびりしたハイキングだったので景信山で昼食の予定が手前の明王峠に繰り上がってしまった。ここで携帯が鳴った。しかし圏外でつながらない。この先も結局下山する迄アクセスできなかった。堂所山は巻いて景信山へ。ここはきれいなトイレが出来上がっていた。この日はまだ使えなかったが、近々使用できるだろう。小屋ではいつもながら野草のてんぷらを揚げていた。あつあつを戴くと美味しいのだがこの日はパス。

 小仏峠につく頃とうとう雨が降り出して来た。歩いていると暑いのでそれぞれ合羽では無く傘を出す。

 そして城山へ。この城山へは、尾根道とその両側に巻道があるので気をつけないとルートを間違えやすいので要注意。今回も巻きそうになりとりあえず山頂へ。鉄塔のある山頂だがいつもながらの小屋をみるとほっとする。ここで夫が待望のイチゴのかき氷(400円也)を注文。陣馬の小屋にはあったのに、途中無くて頭から離れなかったらしい。私もちょっと御相伴に預かる。うん、美味しい。しかし休んでいるとすぐ寒くなる。半袖だったので合羽を着た。雨は相変わらず降っていた。

 城山から高尾への道程は春と秋最高だ。もちろん今迄のコースも良いのだが、この先は桜の一丁平、紅葉のモミジ台がとても美しい。下草の花々も愛らしく、これが東京かと思う。この日は鉄砲百合が綺麗だった。蕾も沢山あったので、晴れたら一斉に咲くのではないだろうか。

 高尾山山頂で東屋に入ったら雨がいっそう激しくなった。稲荷山の方から下ろうかと思ったが予定変更し、ケーブルで下りる事にした。このお天気でも人が出た方と言えるのか、少ないと言えるのか、何とも微妙ではあったがけっしてこの時期の休日の人数では無かった。陣馬から高尾にしては珍しく静かな山歩きではなかったろうか

“鮮やかに小さき足のわが子らの歩いた姿を振り返る道”