奥秩父周辺・小楢山(山梨県)(こならやま1712.5m)

 黄葉、紅葉が綺麗。秋の花も楽しめます
 またしても雨で予定を変更、
 ファミリー向きの山へ

 H16年10月11日(月)
  天気;曇り
  Member.2人(夫婦)

右写真【小楢山山頂】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

焼山峠8:40〜分岐9:15〜(新道)〜一杯水9:38〜小楢山山頂9:48-10:18〜一杯水〜(旧道、的岩10:35)〜分岐10:40〜焼山峠11:13
(所要時間約2時間半くらい・・休憩含む)


 前日の茅ヶ岳太刀岡山に続き、二日目はその近くの曲岳、黒冨士を歩こうと思っていた。しかし夜から雨になり、5時の起床時間になっても降り止まなかった。5時ではまだ暗い。明るくなるまでのんびりと横になっていたが止まない。予報では今日こそ晴れる筈なのに、6時になってもやまない。山並みはガスっている。朝食を済ませテント撤収して、昨日の朝のように山はまた断念することにした。

 状況を見て、また通り沿いの山にでも登ろうと、とにかくそのまま先の乙女高原方面に向けてドライブ。舗装されているが、対向車がいたらけっこう気を遣う細い林道だ。運転は夫に任せて私は黄葉、紅葉を充分堪能。思ったより綺麗に色づいていた。まだまだこれからしばらくは充分楽しめそうだ。

 乙女高原でトイレ休憩。この連休お天気が良ければ混む場所かもしれないが、朝早いこともあり閑散としていた。雨は小降りになってきたのでとりあえずその少し先の小楢山をリストアップし、焼山峠に向かうことにした。

左【焼山峠登山口】

 焼山峠には車が2台止まっているだけだった。案内板を見て時間をチェック。短いコースタイムなのでここも地図が無くても大丈夫だろう(それにしてもこういう事態に備えて地図は周辺の物もいくつか持ってこないといけないなぁ・・と思った)。一度下がったモチベーションを再びあげるのは大変だが、これくらいなら夫も嫌がらず登りそうだ!。前日同様携帯ナップザックに必要な物を詰めて登ることにした。用意している間に夫婦連れが一組先行していった。歩き出す頃にはもう雨は降っていなかった。合羽を着なくても良さそうなのは嬉しい。

 緩やかに登っていき最初は階段を登っていった。いくつか小さなアップダウンを繰り返すと右手に小楢山の稜線が見えてきた。焼山峠からの標高差約300mちょっとだ。空身だから身軽に歩ける。所々にノコンギクやリュウノウギク、リンドウなど咲いていて写真など撮りながら進んでいった。ピストンの予定なので、登りは捲き道でなく、小ピークを踏みながら進んでいった。

左【ガスがかかっていたが・・】

 旧道と新道の分岐で少し雨が降ってきた。傘をさし、ピークを踏みながら進む新道の方を行った。下山の時は捲き道を歩こう。上には先行のご夫婦が見えたが、私達がつく頃にはもう先に進んでいた。登り切ったところで長袖を脱ぎ、小休憩。振り返って山並みをみる。ガスがかかっていたが、多分金峰山や朝日岳、国師岳などだろう。一息ついて私達も先に進む。

左【一杯水で】

 その先のピークも越えるのかと思ったら捲き道になっていた。そして一杯水と書かれた分岐から山頂へと向かう。一杯水には登山道に水が流れていたが、台風の影響かそれともそれらしき取水口があるのかちょっと分からなかった。マツムシソウがまだ咲いていた。緩やかに登っていけば山頂だ。山頂は広かった。手元に地図がなく、遠望はガスがかかっていたので山座同定もせず。傍らに綺麗に咲いていたリュウノウギクを撮って一休み。屋根の付いている素朴な休憩場所がある。座ったと同時に携帯メールが鳴った。娘からだ。この辺りは電波が届くようだ。休んでいる間に晴れ間が出た。青空と太陽の光が気持ちよかったが相変わらず安定した天気ではなかった。

左【青空が広がってきた:山頂付近で】

 しばらく休んだ後同ルートを下山。今度は旧道の方を通ったが途中的石と書かれた木の杭があった。見上げるとそれらしき大きな岩がある。笹原の捲き道を行くと、大きな岩はいくつかあり、それぞれに趣があった。

 下山路では何人か登ってくる人に出会った。もし天気が良かったらもっと大勢の人が歩いたのだろうにと思う。気楽に楽しめる散策道で、ファミリー向きでもある。登山口に戻ると小さなお地蔵さんがひとかたまりにまとまってあった(登りでは気付かなかった)。子授け地蔵といい、子に恵まれない人が人に見られないよう一体持ち帰り、毎日お参りして、子を授かったら二体にして返すというようなことが書かれてあった。

左【金峰山と紅葉】

 駐車場にもどり、とりあえず帰路につく。しかし天気が悪いので駐車場は空いているだろうからと大弛峠へと向かってみた。空は晴れ上がり、紅葉も見頃で行ってよかった。ただ台風の影響でかなり落葉しているのはここでも同じだった。八ヶ岳の方は相変わらずガスがかかっていたが、金峰山の上空は青空が広がっていた。頂上の五丈岩もきれいにスッキリと見える。今から登っても充分時間はある。チラリと夫を見るがその気はないようだ。

 大弛峠は予想に反してやはり混んでいた。何とか一台置けて良かった。遠望はきかないかもしれないが、今金峰山に登頂している人は最高の気分だろう。行ってみたくなるがやはり夫はイヤだと言う。国師岳なら登る気があったようだが、中央道が混む前に帰りたいようだったので、登り15分という「夢の庭園」までにした。スニーカーのまま登っていった。二人で大きな岩の上に座り、金峰山頂を眺めながら以前登ったときの事など思い出していた。

 駐車場に戻り、名残惜しいが峠を後にした。そのまま中央道へと向かったが、その間にまたもやガスがあがってきていた。金峰山に登っていたとしても山頂に着く頃には青空は隠れているかも知れない・・・と、思うことにしよう。中央道は相模湖から小仏峠間で3キロ渋滞、しかも人身事故の直後でその場を通過後は渋滞8キロになったと道路情報が流れていた。17時には帰宅できた。