朝は最寄り駅始発で出ることにします。
駅まではトシちゃんに送ってもらえたのでホッ!
自宅から駅まで離れているので、テント泊装備のときは
いつも大変なんです^_^;

トシちゃんは帰宅してからツーリングへ。
お互いに気をつけて行きましょう♪


奥多摩駅には7時前に到着。
鴨沢方面行のバスはすでに待機。
今回は石尾根を登る予定でしたが、ここで気が変われば
乗っていくつもりでした^_^; なんせ一人ですから
どうにでも変更可能です♪ 
東日原から鷹ノ巣山経由で行くこともアリということで
今回の登りは三択(^^ゞ
鴨沢方面行きは乗り換えの時間的余裕はありません。
(青梅線6:51着でバスは6:55発)


天気予報はよくなるはず〜♪
トイレに寄ってから歩き出しますが、
その時バスはもう出た後でした。
鷹ノ巣山方面の東日原行は7:02発。
歩いている脇を通り過ぎて行きました。


石尾根は下りで何回か歩いたことがあります。
下りでも長丁場で大変ですが、もし・・もしも、その気になったら
いつか登りで歩いてみたい・・・と物好きな(としか思えない)事を
思っていたのでした。

歩いて行くと看板。いつもはもう少し先の登山口に出るのですが
このむかし道も以前から興味がありました。
好奇心にそそられ、こちらから行ってみることに。





でもすぐにむかし道と分岐になりました。
そのまま雲取方面へと進みますが、どうもずっと林道を歩かされそう・・





ということで、分岐に戻り、むかし道へと進んで
すぐの神社の方から登っていくことにしました。

羽黒三田神社。入り口の向かいに由来の書かれた看板あり。






鳥居をくぐればダァ〜と階段^_^;
登って登山道に続いてなかったら・・・ショック!
失敗は許されない・・・・しばし迷います。
でも地図にはちゃんと載ってるし・・・・

意を決して登っていきます(^^ゞ





お社があり、その右側に道は続いていますが
登山道の標識はありませんでした。
そのまま進むと民家の間を行くような感じです。





そして林道と合流。立派な標識が要所にはあります。
さすが百名山。しかも東京都ですから!

これなら迷いようがありませんが、どうも下りで歩いていたコースとは
違うような気がしてなりません。また今度下りで歩かなきゃ・・・
ってこれじゃいつまでもエンドレス?

GPSを持ってくればヨカッタと思いつつ、
多少は歩きなれているエリアだし、1人で重いのも嫌だし・・と
置いてきたのでした。
そろそろ雪山に備えてちゃんとマスターしとかなきゃ(って、まだかい!汗;)





結局少しの間林道をトコトコ歩かされましたが
登山道沿いには進み、さてこれからちゃんとした登山道か!
と思われた所で軽トラに乗ってきたおじさんから「どちらへ?」と
声がかかりました。

「雲取山です」と答えると「あぁ、それならこの道でいいんですよ」
「ありがとうございます」とお礼を言いますが、ちゃんと傍には
標識がありましたから・・・・

なおも話し続けるおじさん。
「あのね、熊が出るけどね、このあたりのクマはすぐ逃げるから。
でも子連れは注意してくださいよ。熊の親の愛は人間も見習わなくちゃ
いけない。・・・」と、山野井さんの話や親子熊の愛情の深さやら
続いたのでした。

そして挨拶して歩き始めると
「今日は小屋まで?懐中電灯持ってる?」「はい」
「杖も持っているといいんだけど・・・」「はい、持ってます」

ようやく歩き出す私に「お大事に」と。(「はっ?・・・」)

東京都とはいえ、ここは奥多摩、人情が残っています。



歩き出すと周囲はガスガス。そのうち晴れるのかな〜・・・
登山道沿いのお地蔵さんも見守ってくれているようです。








さっきのおじさんの言葉や最近の登山家山野井さんのクマとの遭遇を思い、
さすがに熊鈴をつけて歩いていました。

そのうちガサッ、ガサッ・・・と気配を感じ、見まわしながら鈴を手で振りながら
歩きましたが、ふっ?っと後ろを振り返ると男性が一人登ってくるところでした。

身軽な様子でしたから日帰りの予定だったのかどうか、先を譲ります。
でも間もなく雨が降り出してきたので傘を出し、ザックカバーをかけていると
その男性は「雨が降ってきたから下ります」と引き返し、下りてしまいました。

雨といってもそれほど気にならない小雨・・傘をさすのも少しの間でした。





しっとりと美しく咲いていたトリカブト。





静かな独り歩きですが、やはり急登はきつかったです^_^;




























こうして、だんだんと彩りの変わっていく様子を眺めながらの歩きは
楽しいものでした。ガスもまた不思議な情景を醸し出してくれて
この日なればこその風景に、ただただうっとりと、疲れた体をやすめ、
眺めながらゆっくりと登っていったのでした。




















六ツ石山の分岐にザックを置き、登っていきます。
枯れたマルバダケブキさえ、良い雰囲気です。









六ツ石山山頂。
ガスで何も見えませんが、こんなお天気なので
せめてひとつくらいは登っておこう・・と、登った山頂でした。






再び分岐に戻り歩き出すと、鮮やかな落ち葉の絨毯。









奥多摩の舞台は始まったばかり・・・


黄葉、紅葉の木々はガスのかかった中で
写真に撮るのはとても難しいのですが
夢の中にいるような、幻想的な雰囲気でした。









立ち枯れのマムシ草、この赤でさえ目を引きます。









晴れる様子ではないのでどんどん巻き道を行きました。
いつもより楽しく感じられる彩りが嬉しい♪

鷹ノ巣山に近づくと、下りてくる人とすれ違うようになりました。
といっても、男性の単独2人。
思ったより晴れなかったことなどが挨拶の言葉でした(笑;





太い老木も季節ごとに緑や赤や黄を身にまとうのですから
逞しさを通り越して威厳を感じます。





そして土に帰って無駄がありませんね。






紅葉って気分まで高めてくれるような気がします(^^♪






巻き道もいずれツケが来ます。
巻き道から登りに転じるときついのなんのって!
ふうふう言いながら水根の分岐で思わずザックを置きました^_^;
温かいスープと林檎ひとかけ食べて小休止。

今回のザックはいつもより軽くしましたが、
それでも最後にテルモスと林檎と○ー○をどうしようか・・
迷った挙句入れたのでした。
これは入れて正解でした。
やはり温かい飲み物とさっぱりした果物は欠かせません^_^;





小休止してから先に進みますが、この辺りで
女性の二人連れひと組、男性1人、若い男性4人組・・・
と、すれ違いました。

東日原をピストンの他に、石尾根を下りて行く人、水根へ向かう人、
この稜線はいろいろコースを選べます。


自分のことを棚に上げて、こんな日でも来る人いるんだ・・・
なんて思ったりして^_^;






足元でさえ目を奪われ・・・








ましてこんな景色が(ってガスってますが)続いていれば
そりゃ、みんな来たくなりますよね。



















ガスと時々の小雨。
お天気は生憎でしたが、傘をささないですむ程度でした。

鷹ノ巣山もまきました。
好きで何回か登っている鷹ノ巣山ですが、
ここから見える富士山に出会えたことがありません(涙)
晴れていても山頂に着くとなぜかいつも隠れてしまいます(^^ゞ





前日、自宅周辺は風と雨でしたが、
奥多摩もやはりそうだったのでしょう。
鮮やかなふかふか落ち葉が物語っています。

そろそろ鷹ノ巣避難小屋が見えるはずですがますます視界不良。





鷹ノ巣避難小屋。

戸は開いて、中から話し声とコーヒーの香り。





今回の三択その2。
テント場は行けたら奥多摩小屋、行けなかったら七ツ石小屋、
そして無理ならこの鷹ノ巣避難小屋、テント泊のつもり。

もう少し頑張れそう!行ってみるか!
小屋の中は覗かず、そのまま先へ。





巻き道も飽きたので今度は稜線を行くことにしました。
晴れていれば最高の展望ですが・・・





捨てたものではありませんでした\(^o^)/





ぐいぐい続く登り・・・
弱音を吐いても聞く人はいませんから
立ち止まるたびに「あぁ、疲れた・・・・」、つぶやいてます^_^;

途中の広場、ピークか?と思いつつ温かいカフェオレ。
しあわせ〜♪

元気回復、歩き出すとガスで見えなかった先は尚も上へとつづいてました。

そして「何だ、何だ?」






よく見ると日陰名栗峰! 
六ツ石山に続き二つ目のピーク!\(^o^)/





カラマツの黄葉と赤いモミジ・・・やっぱ晴れていて欲しかったな〜と本音。








高丸山は登る元気なかったので又巻いて巻いて、七ツ石山分岐から
七ツ石小屋に向かうことにケッテ〜イ!





分岐より下だよね・・・と下りながら、こんなに下るんだっけ・・と
明日が思いやられてきました。

まてよ、小屋ってホントに下だっけ・・・と疑心暗鬼にもなってきました。

疲れていると、迷いがでてくるようです^_^;





下って標識を見てホッ!

そばの水場で水を飲みながら今度は小屋の水がちゃんと出ているのか
心配になりました。
疲れていると、また登りかえして取りに来るの嫌だ・・・と
思ってしまい、しっかり水を補給して(笑)下りていきます。



ところが!
ここで下から若者4人登ってきます。

ん?奥多摩小屋まで行くのかな?
すでに時間は4時頃。
どう見ても軽装備。

そう思いつつ「この下に七ツ石小屋ありますよね?」と最後尾の女性に確認^_^;
疲れていると、わかっていることでも心配になってきてしまいます(^^ゞ
一人ですし・・・もうこれ以上疲れることしたくないゾ!^_^;

「はい、すぐ下ですよ」と明るい返事♪
聞いて安堵すると、今度はこちらから「奥多摩小屋までですか?」




ところが、「雲取山荘までです」とまたまた明るい声。
驚いたというより、たまげました!ぶっとびました!ぶったまげました!

(な、なんですと!今から雲取山荘?)

「これからですか・・・・?」

こちらの心配をよそに「はい、がんばりますp(^o^)q」と明るい!




思わずワタシ、奥多摩小屋まで行けちゃうかな・・・と
登りかえしそうになりました。


思いとどまって、こちらに着きましたけど・・・






疲れていても、冷静な判断ができてよかったです^_^;



テント場には誰もいませんでした\(^o^)/
ひとまずザックを置いて、受付を済まそうと小屋へ。


ところが小屋のおじさんの開口一番が、先ほどの若者4人のことでした。
おじさん「これから雲取山荘だっていうから驚いちゃうよ」
sanae「あぁ、今会いました」
おじさん「それで4人とも懐中電灯持っていないって言うから呆れちゃうよ」

sanae・・・「えっ???」
開いた口がふさがりません。

おじさん「合羽だって持っているんだかどうだか・・・」

sanae「それも持っていなかったんですか?」

おじさん「それは聞かなかったけど、懐中電灯は持っていかなきゃだめだって
言ってここにひとつあったのを渡したけど・・・・」

いやいや、驚きました。
順調でも小屋に着くのは7時ごろかな・・
暗かったらもっとかかるし、懐中電灯一つじゃ・・・
はたして無事に着いたのだろうか?


冷静な判断を欠かした私、受付(一人400円)を済ませてから
思わず「ビール1缶」注文してしまいました。

おじさんに「まずは暗くなる前にテント張ってきてしまいなさい・・」と
優しく諭されて冷静にもどり^_^;テント場へ。




無事に張り終わったころはもう少し冷静に戻り(^^ゞ
ものすごく喉が乾いていましたけど(乾いていたから?)
ビールをアクエリアスに変えてもらいました(^^ゞ

いや〜、2缶飲めると思ったんですけどね〜
(はい、1缶持ち上げてました・・ヲィ(^^ゞ)





本日のメニュー
適当に野菜、肉、ベーコンをコンソメで煮込んだもの。
(翌朝は残りで雑炊)





ごはん。お米一合で夕食、翌日の朝食、昼食(おにぎり)オッケー。
おいしくて合理的♪




おいしく一人宴会?していると、
暗くなってから(6時頃?)隣でガサガサと音。

そのうちテントを張る音だとわかりました。
もう来ないだろうと思っていたのでびっくりでした。

その夜は2,3回目が覚めましたが気持ちよく熟睡。
明け方まで降る雨音で、明日はこのまま下山かな・・・と夢の中。

二日目へ

奥多摩:雲取山(1日目:奥多摩駅〜石尾根〜七ツ石小屋)
(くもとりやま2017.1mクリック地図

 今回はトシちゃんがツーリング。なので一人で奥多摩に行ってきました。一人テントはほとんどしないので今回は久々の2回目です。石尾根から三峰口への縦走ですが、ここは以前逆コースで山仲間と3人で歩いたことがあります。やはり紅葉の時期でとてもきれいでした♪(コチラ
 H20年10月25-26日(土〜日)
  天気;1日目小雨&曇り、2日目曇りのち晴れ
  Member.1人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩含む。・・・時間は所要時間) 
1日目(10/25土):奥多摩駅7:00〜氷川大橋〜三ノ木戸山(さのきどやま)分岐〜六ツ石山(むついしやま1478.8m)11:20〜鷹ノ巣山分岐13:30〜鷹ノ巣山避難小屋14:00〜日陰名栗峰(1725m)〜高丸山巻く〜七ツ石山分岐16:00〜七ツ石小屋16:20(テント泊)

2日目(10/26日):七ツ石小屋6:55〜七ツ石山(ななついしやま1757.3m)7:25-35〜ブナ坂7:45〜奥多摩小屋8:25〜小雲取山〜雲取山(くもとりやま2017.1m)9:40-10:20〜雲取山荘10:38〜大ダワ10:58-11:03〜芋ノ木ドッケ11:53〜白岩山12:00-05〜白岩小屋12:25-30〜前白岩山12:50-13:25〜前白岩の肩13:35〜お清平15:05〜霧藻ヶ峰休憩所14:25-35〜霧藻ヶ峰〜地蔵峠14:43〜炭焼平〜妙法ヶ岳分岐15:10〜三峰神社登山口(参道入り口)15:43〜バス停(駐車場)15:45(15:45発西武秩父行き)

↑ 奥多摩石尾根