奥多摩・御岳山(みたけさん929m)

 紅葉が丁度見頃でした。
 今回はステキなロックガーデンをハイキング。

 H16年11月3日(水)
  天気;曇り
  Member.3人(母と)

右写真【紅葉と桜が同時に・・】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

御獄駅=(バス)=滝本=(ケーブル)=山頂駅10:45=(リフト)=展望台(食事)11:20出発〜御岳神社12:00〜長尾平12:20-25〜七代(ななよ)の滝12:55-13:07〜天狗岩13:20〜(ロックガーデン)〜御岳沢休憩所13:45-14:05〜綾広の滝14:20-25〜水場〜天狗の腰掛杉14:55〜長尾平15:00〜山頂駅15:35=(ケーブル)=滝本16:00発=(バス)=御獄駅
(所要歩程時間約4時間15分くらい・・休憩含む)


 紅葉を見に行こうと母を誘った。嬉しそうに着るものなど用意する母。気楽に御岳渓谷を歩くことにしたのだが・・・

当日青梅線を乗り継いで御獄駅に着くと駅の掲示板に「御岳山の紅葉が見頃」と書かれていた。それを見て俄に興味を示した母。軽いジョークのつもりで「行ってみる?」と聞いてみた。すると「うん、いいよ!」という返事。エッ!と目が点の私達。もう一度確認してもその気になっている母に、ケーブルだからいいか!っと駅前待機のバスに乗り込むことにした。紅葉のシーズンとあって、臨時バスが増発されているようだ。

左【リフトで展望台へ】

 ケーブルのチケット売り場も混んでいた。お弁当を用意してきていないのでお食事券付のお得なセットというのを購入し、ケーブル、リフトを乗り継いで大展望台へ。生憎ガスがかかり珍しく、展望はまったく望めなかった。母に見せてあげられなかったのは残念。ここまで来たら御岳神社へ参拝をしていきたいと言うので、お昼には少し早かったが先にそこでお得セットの釜飯セットを食べていく。

左【黄葉がきれい】

 リフトで展望台まで登ったのは私も初めてだ。パンフレットや看板の地図で確認しながら御岳神社の方へ歩き始めた。様子を見ながら長尾平かロックガーデンの方にも行ってみようかと言いつつ・・。バスやケーブルの混雑の割に、ここを歩く人は少ない。黄葉を眺めながら静かな散策を味わえた。時期にはカタクリやレンゲショウマなども楽しめるようだから、またその頃にでも来てみよう。

左【坂がきつい・・】

 ケーブル山頂駅からの道へと合流し、再び賑わった参道を登っていく。宿坊の間の舗装された細い登り道で、母の息づかいも荒くなる。休み休み笑いながら登っていった。お土産やさんを覗きながら通過し、鳥居の前で手洗いと口を漱ぎ、階段を登っていく。工事中の仁王門の間を通り、沢山の石碑と周囲を彩る紅葉を眺めながら尚も階段を登っていく。

左【御獄神社で】

 御獄神社まで登ったのは私も久しぶりだ。大体は途中から日ノ出山や大岳山の方へ向かってしまう。手を合わせ参拝をすませると母も清々しい表情だった。拝殿の脇では婚礼が執り行われていた。夏に三島神社へ行ったときも婚礼で綺麗な花嫁さんに出会ったっけ。年頃の我が娘に重ね合わせ、お幸せにと願わずにいられない。それにしても衣装を着てこの階段を登ってきたのだろうかと話しながら、階段を下りた。

左【桜!】

 長尾平への近道を用心して下りていくと、思わぬ桜の開花に驚いた。一本の木に数は少ないが、何本も植えられていた。「寒桜だよ!」と母が言う。桜と紅葉!何と珍しい光景。

左【長尾平】

 長尾平は紅葉がきれいで人が多かった。さっと眺め、七代の滝やロックガーデンへの道を下っていった。こちらの道も私は歩いたことがない。良いコースだとは聞いていたけれど、いつも大岳山の方へ行ってしまうからだ。軽いハイキング道だと思って行ったらこれがとんでもなかった。私達は慣れているから良いようなものの、母にとってはちょっと大変だったようだ。ゆっくり歩いていたので、後ろから来る人にはどんどん先に行って貰った。もしかしたらこの辺りで母は、実は後悔していたのかもしれない(^-^)。

左【七代の滝】

 七代の滝に着くとホッと一休み。ひと息ついてからは今度はしばらく登りの階段が続いた。外人数名の観光客の中にかなり太った女性がいてペースが遅く、私達と前後しながら歩いて行った。英語圏ではない人たちで、言葉は全く分からなかった。しかし母が大きな声で「ヨイショ」と言うと、笑いながら「ヨイショ」と真似るものだから、言葉は通じなくても互いに笑ってしまった。

左【鉄の階段】

 母にとっては木の根の張り出た滑りやすい登山道を、元気に走り抜ける小さな子供達にハラハラさせられたようだった。しかしその心配も天狗岩までだった。ほとんどの人はそこから長尾平の方へ向かって行った。

左【ロックガーデン】

 天狗岩からはロックガーデンへのルートへと向かった。ここは静かでとても気持ちの良い散策道だ。少し茶けてはいたが、黄葉が見事だった。今までよりはずっと歩きやすい道になり、沢沿いを辿るコースに母もご満悦。「本物の緑の木とはこういうものなんだねぇ・・」と妙に感心し、しきりに「気持ちいい」と口にしていた。途中に高岩山への分岐があった。ここも新しく整備されたとは聞いていたが、まだ行ったことはない。いつか行ってみよう。

左【休憩所で】

 散策道の途中に休憩所があり、トイレもある。持ってきたお菓子や果物、お茶など飲みながら 一休み。大きな木々を見上げると空が黄葉の合間から見えた。大きな木々は建物で言えば5階くらいの高さがあるだろうか。

左【綾広の滝】

 ゆっくり休んだ後、先へと進む。デート中の若い男女や登山スタイルの人達、小さな子を背負ったファミリーなどいろいろな人が行き交う。やがて綾広の滝に到着し、そこを過ぎるとすぐ上に御岳山から大岳山へ行くいつもの登山道へと出た。ここまでくれば、あとはほぼ平坦な道をのんびりと歩ける。ゆっくりと紅葉を愛でながら長尾平へと戻り、そのままケーブル駅の方へと向かった。

左【紅葉】

 お土産やさんで買い物をした後、再びケーブルに乗って滝本へ。バスは臨時便が増発しているため、座って御獄駅まで行けた。十数分だが有り難い。しかし青梅線では座れず。さすがに母は疲れたようだった。充分堪能したと言いながら帰路についたが、81歳にはきついコースだっただろう。七代の滝をやめてロックガーデンの方だけならまだ良かったかもしれないが、とにかく歩けたということでは、かなり自信をもったようだ。よかった!よかった!