奥多摩・三頭山
 (みとうさん1531m)
 年末に登った坪山から眺めた三頭山へ。夫のバースデー山行!

 H14年1月26日(土)
  天気;曇り
  Member.2人(夫婦)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

けやきの路登山口側の駐車場7:30〜けやきの路あずまや7:50〜見晴らし小屋8:50-60〜三頭山東峰(三角点1527.5m)9:25〜三頭山中央峰(1531m)9:35〜ムシカリ峠9:49〜三頭山避難小屋9:50〜10:00〜大沢山(1482m)10:05-20〜槙寄山(1188.2m)11:05-11:32〜西原峠11:35〜分岐11:50〜九頭竜神社登下山口側12:00〜車道12:30〜けやきの路登山口側の駐車場13:10
(所要時間約5時間40分・・休憩含む)

 【槙寄山より坪山を望む】右


 今回は10年ぶりに三頭山に登った。奥多摩にはよく行くのに、なぜかここはいつも周囲の山々から眺めるだけだった。昨年末、少し南側の坪山に登ったが、その時山頂から眺め、近いうちにまた登りたいと思っていたのだった。

左【登山口の駐車場】

 以前はヌカザス尾根からの登りだった。曇り空で展望はあまり良くなかったと記憶している。今回は天気を期待したが前日の快晴に比べ、またも薄日の差す曇り空で残念だった。この日は夫の誕生日、バースデー山行ということで連れ出した。嬉しいくせに迷惑そうな顔をしている(えっ、本当に迷惑だって?またまた冗談を〜)。しかし子供達が午後から夜に掛けてお祝いに来てくれることになっているため急いで帰らねばならない。そこでまだ歩いていない都民の森のコースを歩くことにした。

 登山口は都民の森駐車場より約300m手前の道路脇(右側)の駐車スペースに停めた。丁度右にヘアピンカーブになっているところだ。登山口はその反対の左側にある。けやきの路、深山の路とかかれており、けやきの路を辿っていった。路はさすがに整備され、歩きやすい。春や秋の行楽シーズンは賑やかだろうが、この時期は静かなのが幸いだ。のんびりと登っていくと間もなくあずまやがあった。立派なつくりだ。

 三頭ノ大滝にも惹かれたが、尾根からの展望を見たいのと、ぐるりと回りたくて北の稜線を目指した。いくつも分岐があり、要所要所には展望台やら展望図など配置されていた。新しい物もけっこう目についた。家族連れには楽しめそうだ。

 稜線上の見晴らし小屋も大きくて立派だった。担架まで設置されている。この時わずかにチラチラと雪らしきものが落ちてきたが、まもなく止んでしまった。太陽はぼんやりと姿を見せていた程度で気温はずっと零下6度前後。下り坂で午後か夕方には雪の予報だったっけ・・・ナットク!

左【雑木林】

 稜線上は雑木林で樹間から奥多摩湖が見える。快晴ならば奥多摩、秩父の山並みが見えるはずだが、この日はかすかに見える程度で山座同定出来る展望ではなかった。登山道に雪は殆どなかったが、1400mを過ぎた辺りで一部凍結部分があった。アイゼンはむろん用意していたが、使うほどでもなく、この後も出すことはなかった。

 三頭山東峰、ここも展望台あり。最高地点の中央峰より3.5m低い。ここも晴れていればもっと展望が良いだろうに・・と思いつつ、じっとしていると寒くなるので中央峰へ。都民の森で整備されてはいるが、ブナやミズナラの雑木林は素敵だ。新緑の時期、紅葉の時期、共に素晴らしいだろう。しかしいつも思うのだが、今の落葉の時期も私は好きだ。天気が良ければ木漏れ日がなんともいえない。日溜まりでのんびり出来たらさぞや気持ちよいことだろう。

 だれもいない中央峰に立って、10年前と比べようとするが、どうも情景が重ならない。セピア色の風景の中にはテーブルやベンチが見あたらないのだ。単に憶えていないだけかもしれないが。

 そのまま下山。西峰に寄らずに通過してしまった。天気がイマイチだったからまぁいいか・・・。また改めてお天気の良い日を選んで登ることにしよう。今度は三度目の正直だったらいいなぁ・・・

左【三頭山避難小屋】

 気持ちのよい登山道を、ムシカリ峠へと向かい、通過して驚いた。避難小屋のなんと素晴らしいこと。ログハウス風で、中もきれいだし広い。トイレもついており、小さい電気が点灯していた。小屋にノートが置いてあったのでメッセージを残して小屋を後にした。

 緩やかな坂をのぼると大沢山だ。ここからも富士山が見えて眺望が良いようだ。富士山は無理だったが、中央線沿線の山並みが見える。かすかに三ツ峠山も見える。そして何より昨年末に歩いた坪山が視界に入ってきて嬉しかった。等々、いろいろと山座同定。

 そこから槙寄山に向かった。稜線の延長線のような山頂は、展望の良いように樹木が伐採されてサービスがよい。お陰で坪山が目の前に見える。ここまで来た甲斐があった。槙寄山より80数メートル低い山だが、こうしてみるとアップダウンがよく分かる。面白い山だった。

 ゆっくり休憩した後、西原(さいはら)峠から数馬方面へ下山。途中の分岐で九頭竜神社方面へと進むが、分岐には大平と書かれていた。やはり圧倒的に数馬へ行く人の方が多いのだろう、登山道はやや荒れて、こちらを歩く人は少ないようだった。

 バス通りが見えてきて、後もう少しと思ったら、途中で下山道を見失ってしまった。どこで間違えたものか分からないままに、後少しだったのでそのまま強行突破。後から車で帰るときに確認したら、やはりもう少し手前に下りる道があったようで、登山口は少し数馬寄りにあった。

 少しバス通りを歩き、料金所跡の手前にある登山口から再び登りとなった。また登るのかと夫はすっかり意気消沈。しかし道路がその側を通っているとは思えないくらい、自然が残されたコースだった。やっと登下山口になる車道に辿り着くと、目の前に我が家の車が目に入った。ばんざ〜い、やっと着いた!という心境だった。

 早く帰らねばならなかったが、汗をかいたので、やはり温泉に入っていくことにした。車で移動して数馬の湯へ。800円、いろいろ設備が整って、食事も出来る。