屋久島・モッチョム岳
 (もっちょむだけ940m))

1000メートル足らずの山だが山頂部で思わぬアップダウン!
山頂直下のクライミングは緊張するが面白い山。雨に濡れた樹林帯も素晴らしい!

 H17年5月2日(月)
  天気;曇り一時雨
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
千尋滝(せんぴろのたき)駐車場6:40〜万代杉8:05〜モッチョム岳10:00-11:15〜登山口13:45〜千尋滝〜駐車場


4/28−5/1宮之浦岳縦走へ

5/3太忠岳へ
5/4開聞岳へ

【本富岳(モッチョム岳)山頂で】


【千尋滝駐車場】

 朝起きると雨は止んでいた。ヨシッ!足元が濡れないように下だけ合羽をはいて出発。たまたま若い四人組と一緒になり、前後していく。彼らは縄文杉へ行く予定だったらしいが、昨日に引き続きヤクスギランドへの道路が通行止めだったらしい。

 千尋滝へ行く途中に登山口があり登っていくと、途中から千尋滝が見えた。


 途中の渡渉はロープが張られており、前日の雨量にも関わらず水量はすでに少なく問題はなかった。昨日のような雨が降ったらここも渡るのは容易ではないだろう。

【万代杉】



 登る間、雨に濡れた樹林帯は清々しかった。見通しの良いルートではないので靄っていても格別気にはならない。それどころか適当に水場があり嬉しい。せせらぎの音、野鳥のさえずりが耳に涼やかに響き心地よい。途中万代杉があり、改めてその大きさを見る。モッチョム太郎杉は気づかず通過。

 後方の四人の若者はいつしか離れ、かわって大人数のパーティがやってきた。宮之浦岳の予定だった彼らは二日間、通行止めで淀川に行けず、それでこの日はこのモッチョム岳にしたそうだ。一方、若者四人は雨になりそうなので下山したという。彼らは広島のハイキングの会で総勢18名。年齢層は幅があったようだが、全員足並みが揃って素晴らしい。しかし18名の後となると厳しいのでそのまま先行する。
【ヒカゲツツジ?】

  最初の急登から緩やかになり、そろそろ山頂かと思ったら下りに転じる。えっ?まだ?と思い、改めて地図を見ると、なるほど100メートルくらい下ってから登り返している。目指す山頂は最高点より30メートルほど低い。徐々に下り、登り返して目をこらすが前方はガスの中で分からない。ロープ付きの急な下りと登り、そしてその先を見るとガスの中に高度感溢れる尖った山容が目に飛び込んできた。一瞬たじろぐ。

 最後の登りと思ったところを登りきる時、思いがけなくヒカゲツツジと思われる花が咲いていた。思わずほっと笑顔になるが、その先にまたも垂れ下がる太いロープを見て顔が引きつった。同時に笑ってしまった。山頂直下の最後のクライミング、しっかり握り、必死にがんばって登る。
【山頂直下の登り、必死!】
【着いたぁ〜】
【やっと笑顔!】

 今度こそやっと本当の山頂だった。周囲にガスがかかっていたのが幸いだったかもしれない。
 さっとガスが流れ、歩いてきた山を振り返るとその山並みの斜面にびっくり。スリル感溢れる眺めだ。
1000メートル足らずの山なのに、山頂に着いてみれば達成感で満足度100パーセント!
 山頂は狭かったので、後続の18名のために下り、直下のテラスで鍋焼きうどんを作って食べた。美味しかった!

【雨だったので道路から眺めた大川の滝】

 下りは長く感じた。木の根の多い急勾配でその上雨も本降りになってしまい、渡渉ができるかちょっと気になった。

 一本道ではあったが珍しくどんどん下っていく夫に追いつけず途中はぐれたかと心配になった。まったく・・姿の見える位置にいてくれないと・・・(怒)

 若いカップルや単独の子が登っていくのを気にしつつ見送って、私たちは下っていった。幸い雨はその後小止みになり、ひと安心。無事渡渉して登山口へ。千尋滝に寄ったが、この時はガスってまったく見えなかった。

 このあと尾之間温泉へ(¥200)。そして大川の滝を眺めながらドライブで島を一周。

4/28−5/1宮之浦岳縦走へ
5/3太忠岳へ
5/4開聞岳へ