H8年11月14日(木)当日発 ; Member.計2名(山上・石原)
横浜7:09発〜大船7:25〜8:04着小田原8:12発〜(大雄山鉄道)〜
8:33着大雄山8:40発〜道了尊(最乗寺)8:50〜明神ヶ岳11:35-12:45
〜明星ヶ岳2:20-3:00〜宮城野3:50
東海道線を大船で合流し、混雑の中かき分けて私の席の方まで来てくれた山上さんと、「二人で歩くのは初めてですね」と言いながら、歩いた山や今日の箱根の話に花が咲く。
以前一人で明神から金時山へ歩いたことはあるが、今回のコースも良いと聞いていたので機会があれば是非歩いてみたいと思っていた。
2両しかないきれいな大雄山鉄道でゆられていくが、ここにも生活圏があるのだと感じ入る。平日だが、リュックを背負った人が多い。さすが箱根、人気のある山系だと思いつつ、少々失望する。
大雄山駅も、乗ったバスも人で賑わい、10分ほどで終点道了尊に到着。最乗寺の広々とした境内に先ず驚いた。人混みを先にやって、私達はゆっくりすすみ、その静寂さを楽しむ。私の友人知人もこんな所なら来たいと思うことだろう。
境内をしばらく進み、左折して本堂を右手に眺めながら少し行くと左に登山口がある。僧の修験場にもなっているのだろうか。高尾山にも似た、比較的歩きやすい山道だ。この辺りはまだ紅葉には早い。ゆっくり進むが食欲の秋に目覚めたこの体にはえらく応える。私にとって、半月歩かなかったブランクも大きい。日頃の運動不足が悔やまれる。
段々と雲が現れ、尾根に着いた頃には冷たい風も吹いてきた。火照ったからだには心地よかったが、すぐ側の山頂に着いて辺りの景色に見入っている内に寒く感じてきた。富士山こそ雲に隠れていたものの、金時・箱根駒ヶ岳の近影にかつて歩いた郷愁に似たものを感じつつ、急いで風の来ない場所を求めた。
山上さんはうどん、私はラーメンと、主婦の考えることは同じだなと思いながら、二人で分け合って食べた。体が温まってとても美味しかった。だが回りを見回すと、コンロを持ってきている人がいない。次から次へと人が来てそれぞれ食事をしているのに、皆寒そうに身を縮めて食べている。
山頂を後にして尾根伝いを明星ヶ岳に向かう。時折薄日を差して、明るくなっていく中、大涌谷や地獄谷の白い煙を眺めながら、歩いていく。登り同様、ここもすすきの並木だ。山上さんは「この雰囲気が好き」と、とても嬉しそうだ。こんな寒い中、驚いたことにツルリンドウが沢山咲いていた。「わーっ、リンドウって花が開くのね」と、ここでも山上さんの驚きの声。
明星ヶ岳は山頂といっても尾根の延長線上にポツッとあって、先客が幅を利かせてドンと陣取っていた。
少し先に行くと見晴らしの良い場所があった。なかなか良い。二人で満足してついそこでのんびりと時間を過ごしてしまった。
後は下るだけ。危ないところもなく、見事な紅葉を満喫しながら、50分ほどで下り、その後は温泉へ。山上さんの予定していた温泉は休館で、近くの勘太郎の湯へ。露天風呂で気持ちよくつかって、ビールを飲んで、ひと息着いた。
そして後は帰るだけ…
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