丹沢・鍋割山
(なべわりやま1272.5m)
 仲間とお楽しみ山行!鍋割山で鍋焼きうどんを食べよう!

 H15年6月15日(日)
  天気;雨のち曇り
  Member.5〜6人(田中・海輪・清水・石原夫婦・
             川口ー山頂で合流)

  【鍋割山で鍋焼きうどん】右
 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

大倉8:47〜二俣10:00-10〜小丸〜鍋割山14:00-40〜後沢乗越〜大倉17:25
(所要時間約8時間40分・・休憩含む)


 梅雨に入り、この日も雨。しかし今回は仲間と久々に、雨天決行で鍋割山へ。雨の山も緑がきれいでなかなか良いものなのだ。

 予定通り家を出たのだが、乗り換えで電車を乗り過ごしてしまった。マズイマズイ、10分ほどの遅刻だ!と思って乗り継ぎの小田急に乗ったら、なんと目の前に今回久しぶりに参加の清水さんがいる。お互いに良かった!良かった!なんて思ってしまったりして・・(^-^;

 待ち合わせの渋沢にはすでに、田中さんと海輪さんが待機。遅刻を詫び、バスで大倉へ。幸いに雨はまだ降っていず曇り空。ラッキー。

 それでもバスには登山者数名。しかし大倉はいつもなら混み合っているのに、さすがに閑散としている。物好きな我らが御同輩(というには若者ばかりだった)を先ず見送ってから私達も出発。合羽を着ず、私はスパッツだけつけていったが結構蒸し暑かった。気温は終始20度前後、山歩きとなると暑い。前日の30度を超える夏日ではなくて良かったが。

 二俣までの林道は長い。いつも嫌になる。しかし久々の仲間との山行で話が弾む。二俣で小休止したあと、小丸へのルートへと進んだ。ここは一度下りで通ったことがある。あまり手の加えられていない気持ちの良い登山道だったと記憶していたが、今回もそのままだった。しかし尾根道をひたすら登っていくはずのルートがなぜかいつまでも林道に沿って進んでいる。疑問に思わずに後ろからついていったのだが、そこで気付いたのが二番手を歩き、前回読図で講師をつとめた田中さん。おもむろに地図を広げる。

 まさか歩き慣れた鍋割山の、登り初めて間もないこんな所で地図を開くとは思わなかった・・・と一同、異口同音(^-^; そのまま進めば後沢乗越へ進む林道へと出ると分かり、原因を究明すべく戻ることにする。

左【登山道分岐にもどって】

 尾根らしき所を通過するたびに確認しながら戻っていき、ようやく分岐が分かったところで一同納得。登山道分岐の登り口は一枚岩のような斜面で、登山道とは思わず通過してしまった所だった。地図を前もって読んでおけば良かったのに、勝手知ったる山だからと先頭を信じて疑わずおしゃべりしながらついていってしまったのが間違いの元。間違えたお陰で白く咲いている、というより足下に散っているエゴの木に気がついた。

 ここを通過すればあとは歩きやすい登山道がそのまま続いている。けっこう急登だ。雨が時々降ってくるのでその度に傘をさした。視界はどっちにしてもきかないが、雨に濡れた山は緑がきれいでそれなりにいいものだ。

 一ヶ月半ぶりの夫が濡れた木にのって、危うく滑って転びそうになった。幸い大丈夫だったが、足が攣ってしまった。そこで小休止。それぞれに燃料補給。いちばん息が上がっている夫は煙草をも吸っている。これがむかつく。休憩中にボッカトレで塔ノ岳に登っている川口さんから電話が入ったが繋がらなかった。開局した海輪さんの無線が繋がって、鍋割山頂で合流することに。

 そこから尾根までは思ったより遠く感じられた。夫のペースが落ち、前三人とは離れるばかり。休憩して落ち着いたと思われた足がまた攣ったという。しかも両足。しばらく辛抱して歩いていったが、辛そうなので再び小休止。私は無線を出していなかったので、前を行く彼等と連絡がとれず。清水さんの呼ぶ声が聞こえるので、「先に行ってて・・・」とこちらも応えるが、何を言っているのかは分からなかったようだ。

左【フタリシズカ】

 ひとまず私が先に行く。途中にはフタリシズカが沢山咲いており、ヤマツツジもまだきれいだった。雨に濡れて生き生きして見えた。尾根に着くと三人が待ってくれていた。改めて私も無線を出し、周波数を合わせて彼等には先に行ってて貰うことにした。間もなく夫が到着し、そこでバンテリンを塗ったり、梅干しをなめたりして応急処置をとる。いつもしていることなのだが、さっきはそれらをしていなかったという。何故?と思う私の前でまたしても煙草を吸う。怒!(-.-;

左【気持ちの良い尾根歩き】

 とりあえず無線で連絡をとり、それらの処置をしてから鍋割山へと向かった。多少のアップダウンがあるが、もうそれほどきつくはない。雨は止んでいたがガスっており、幻想的で素敵な尾根歩きだ。この悪天候でも途中数グループとすれ違ったが、なかでも40名パーティと出会ったときは驚いた。天気が良かったら、もっと混んだのだろう・・

 鍋割山山頂に着くと、先に注文してくれていた鍋焼きうどんがちょうど出来上がったところだった。ここで川口さんに合流。お待たせしたのを詫びて、ほっと一息。小屋の外で、今回の目的の鍋焼きうどんを皆で戴く。ガスっていて、無論富士山は見えないが、雨がやんでくれたので良かった。

左【ハンショウヅル】

 思ったより時間がかかってしまったので、このまま後沢乗越の方から下山することになった。途中ヤマボウシ、ハンショウヅルなどいろいろな花が咲いていた。清水さんがいち早く気付いて教えてくれるのだが、撮影に時間がかけられなかったのと、あとから調べる時間もないままなので、お花の詳細な記載は割愛。

 お花を見ながらも、下りは順調だった。しかしペースの早かった海輪さんはこの時既に体の変調があり、この二日後手術。虫垂炎(盲腸)だった。なんともいろいろあった山行だった。