木曽 ;  南木曽岳
(なぎそだけ)

紅葉に間に合った!変化に富んだ楽しい山だった


 H10年11月3日(火)前夜発・ 天気;快晴; Member.2人(夫婦で)

【南木曾岳山頂】

11月3日(火) 
(妻篭)林道終点駐車場6:05〜登山口6:25〜咽の滝(金明水?)6:50〜兜岩7:50〜南木曽岳山頂7:55-8:05〜山頂避難小屋8:15-30〜見晴台8:40〜金時山8:50-9:00〜摩利支天9:05〜分岐9:50〜林道(登山口)10:00〜林道終点駐車場10:15

 昨夜8時頃駐車場に着いた時は1台乗用車が止まっていた。誰も乗ってはいなかったので不思議に思ったが疲れていたので私達はすぐ車中泊。

 当日は道路が混む前に高速にのりたかったので早めに出発しようと5時に起きたが出発はやはり明るくなった6時頃。その時になって隣の車の主が3人、駐車場の側に建っている避難小屋で一夜を過ごした事を知った。中は見なかったがきれいなこじんまりした建物だった。沼津ナンバーだったが前もって下見に来たのだという。「オジンが占領してすみません」とわざわざ挨拶してくれる、やさしそうな高年の方達だった。偉いなぁと思いつつ、今回は地図も用意できなかった私だった。横浜の有隣堂で無くて手に入らなかったのだ。駐車場には大きく地図が書いてあった。手許にはMMLの足立さんのデータが唯一の頼りだった。西沢渓谷なども大体同一方向に進んだけれど、今回のように登山路と下山路がはっきり分かれている山は初めてかな?

 それにしても、歩き始めてまだもやっている山を見上げ、はるか彼方に見える山頂に本当に2時間でいけるのだろうか?と心配になる。まだいくらか残っている麓の紅葉を眺めながら登山口を入っていく。静かでとても清々しい。多少登山道に枯れ枝等が散らばっているが、この秋続けて日本縦断をした台風の影響だろうか。

 咽の滝と書かれた所で小休止。どうやらここが金明水だったらしいが気付かず美味しい水は飲み損ねた。登りのコースタイムの半分近く来たのだろうか。今回二人共大きなザックだったので、私の方にまとめ交代で背負う事にしたので、ここで夫に交代。

 梯子段が随所にあり、一段と登山道の傾斜がきつくなる。ここは槙の木が多い。槙の木には迷惑だろうが、張り出した根が丁度都合良く階段状になっている。鎖場あり、岩場ありの聞きしに勝る変化に富んだ山で面白い。大きな兜岩を眺めながら更に登っていく。ザックを背負って先頭を行く夫のペースが意外や、早い。そして、「早く陽子(娘)に逢いたくて」とおどける。春先にはイワカガミが群生するようだ。ヒカリ苔があるというので気をつけて岩や木の間を覗いたが、分からなかった。

 山頂は樹林に囲まれて視界はきかなかったが折角なので写真を撮ってから小休止。ここでザック持ちを私に交代。そこから下山路になるが、登りと同じ2時間のコースタイム。はて?と思いつつ行くと成る程、山頂散策はまだ続くようだ。南木曽駅からのコースと合流している辺りだったろうか、西側に向けて気持ちの良い展望台がある。更に先に行くときれいな小屋があった。早速寄り道。トイレも広くてきれい、小屋の中も広々と明るい。何という居心地のよい小屋なのだろう。中央アルプスの一角にありながら、昨日歩いたそれとは全く印象が違う。小屋に置かれたノートに目がいった。ぱらぱらとめくってみる。やまんどさんや足立さんの名前が出てくる。思わず私も記帳、乱暴な字でスミマセン。他には夫の出身の愛知県の人が多い。

 小屋を出て行く先をみると、快晴の青空の中に山頂の様子がうかがえる。見晴台は昨日歩いた中央アルプスの好展望台だ。しばらく山座同定。この先ひとたび下がってまた登りになっている。その途中に小屋が見える。随分と管理の行き届いた山だと感心する。ここで初めて、後から登ってきた男性一人に出会う。

 先に見送って、笹原の中を行くと再び大きな岩が現れた。その上に登って小屋の方向をカメラに収める。ここが金時山で良いのだろうか。ここでも座ってゆっくり休み景色を眺める。この山はやはり越百の方から見たらマクドナルドのマークのように見えた山なのだろうか。この休んだ岩を後にすると摩利支天と書いてあるので行ってみる。ここも岩によじ登ってみた。見える、見える。多少木が邪魔をするがどこにいっても展望が楽しめるというのはここまで登った甲斐があるというものだ。

 後は一気に下り、といきたいがここも登り同様、急な下り坂だ。陽子、陽子とかけ声を掛け、気をつけながら梯子段やら丸木の上やらに乗り、鎖を伝って急いで下る。近くにこんな山があって良いなとここでも思いながら。ようやく人の声がしてきたと思ったら登山路との合流点になり、そこからは次々と登ってくる人に出会った。再び紅葉を愛でながら駐車場に着くと朝は2台だけだったのに約30台。道路までいっぱいになっていた。

 さあ、急いで帰ろう。飯田ICに12時頃。予定より遅くなってしまったので、覆面パトを気にしながら夫がガンガン飛ばす。傍らで私は地図を広げながら右に左にと位置を変える中央アルプスや南アルプス、八ヶ岳の山並を眺めて。快晴の中それはとても素晴らしい光景だった。幸い渋滞にも巻き込まれず3時15分頃川崎の自宅に到着。