日光; 鳴虫山
(なきむしやま)

紅葉と温泉を…


H8年10月18日(金)当日発 ; Member.計3名(伊藤・草野・石原)

元住吉駅5:45〜浅草駅7:10〜東武日光駅9:12-9:25出発〜
 天王山神社〜神ノ主山10:20-11:00〜鳴虫山12:10-20〜
 合方12:45〜独標1:28〜発電所2:15〜含満ヶ淵(入浴3:15-55)〜
 東武日光駅4:40(4:50発)〜浅草駅6:56


 一ヶ月ほど左足の膝が痛くて山は休んでいた。たまたま声がかかって、それではリハビリにいいかと思い、紅葉狩りがてら行くことにした。一度一緒に至仏山を登ったとはいえ歩き慣れていないメンバーなので、初めからゆっくり歩く予定だった。

 駅からすぐ歩けるのでロスタイムの無いのが嬉しい。しかもぐるりと回れるコースだ。

 久々に感じる山の匂い。足下の土の感触。三人で賑やかにゆっくり登って行くが、早くも二人の額に汗が見られる。

 神ノ主山に着くと目の前に、一ヶ月前登った男体山をはじめ、日光連山の山並みが現れる。真っ青な空の下、木々の色づいている様子が伺い知れる。その清々しさといったら…歩き始めて1時間ほどであったがその展望をゆっくり楽しもうと、早々と食事タイムにした。時間はある。伊藤さんが用意し、作ってくれた味噌汁を戴き、見事な景観をバックに写真を写す。二人とも喜んでくれているのがとても嬉しい。

 車中の混雑とは裏腹に、ここは訪れる人も少なくとても静かだ。それが何より嬉しい。恐らくは中禅寺湖や戦場ヶ原を、大勢の人が目指して行ったことだろう。その人混みを見なくて済んだのは幸いだった。

 低山なのでその頃になってようやく紅葉が見られるようになった。ここまで来た甲斐があるというものだ。赤や黄色の美しさに目を見張る。

  このコースはヤセ尾根だがさほど危険なところもなく、歩きやすい。鳴虫山頂は開口部に日光連山の方面が望めるが、まわりは樹木に囲まれて、こじんまりとあった。落ち着いた感じでなかなか良い。カタクリが咲く春もまた、新緑の木々に囲まれて良いかも知れない。

 小休憩の後下山するが、少々急坂だ。整備された丸木が役に立たないほど土が流れ、少々歩きにくい。充分紅葉を堪能し、膝の痛みも忘れていたが、アップダウンの繰り返しの中、思わずわが身を気遣う。

 のんびり歩いたがそれでも予定より早めに下山できた。昨年出来たという温泉の標識を見つけ、喜び勇んで向かったが、見つからず途中引き返した。残念だったが含満ヶ淵という場所が、思ったより目を引いた。大きいお地蔵様がズラーっと並び、沢の風景とせせらぎの音がなんとも爽やかだ。真っ赤な紅葉が一際引き立った。

 一度はあきらめかけた温泉だが、そこ含満ヶ淵の茶店でアイスクリームを食べていると、側のペンションでも入れてくれるとのこと。急いでかけつけ、入れた時は、もう三人で歓喜!伊藤さんの機転でさっぱりさせてもらった。

 ビールを買って、4時50分発の電車にも間に合い、車中で乾杯。ヨカッタ!