新潟・二王子岳
(にのうじだけ1420.3m)
山頂から飯豊連峰の展望は迫力があり、圧巻!
雪洞掘りと共に楽しんできました。
 H18年04月15-16日(土日)
  天気;初日晴れ、二日目小雨
  Member.5人(斉木・石井・木村・石原夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
1日目;二王子神社手前の路肩に駐車6:50〜二王子神社7:05-15〜一王子小屋9:23〜定高山(五合目、積雪計測の電柱?)10:35〜油こぼし10:50ごろ?〜雪洞の場所を決めザックをデポ11:30-50〜二王子岳山頂12:50-13:15〜雪洞掘り13:50-16:50(泊)

2日目;雪洞を出発7:20〜一王子小屋8:10〜二王子神社9:20-40〜駐車場所10:00⇒このあと二王子温泉へ

【二王子岳山頂で:斉木さんと石井さん】

 十年前、飯豊連峰縦走の時に眺めた二王子岳。いつかその二王子岳から飯豊を眺めてみたいと思い続け、やっとその姿を目にしてきた。
 角田山の雪割草の咲く時期に焦点を合わせていたが、天候と日程の兼ね合いがつかず、今回は二王子岳で雪洞掘りがメイン。それでも行ければ角田山にも寄ってみたいと計画だけは立てたのだが・・・

 今回は斉木さんの車で我が家を前夜10時ごろ出発。途中で木村さん、石井さんと待ち合わせ、環八から関越へ。今回は五人だし、全員運転できるので安心してウトウト・・(結局運転者は斉木さんとトシちゃんだけだった・・(^-^;;)

 SAやらコンビニやらに寄って、目的地に着いたのは明け方の4時過ぎ。南俣からかなり上まで車で入れたが、二王子神社の駐車場までは行けず、少し手前の路肩に駐車。持っていったテントは張らず、そのまま車中で座ったまま仮眠。

 6時ごろ目が覚めると車は5,6台に増えていた。

 私たちも支度をし、ゆっくり歩き始めた。

 「神社まで10分」と書かれた入り口まではほんの数分で到着。

 林道から離れると早くもショウジョウバカマが咲いていた。

 そしてその先に赤い欄干の橋があり、きれいな川の流れを眺めるウッチーなのだった・・おっと失礼、石井さんなのだった。今回初対面にも関わらず、そのポチャッとした愛くるしい体型といい、表情といい、タレントの内山君に似ているものだから、ついつい気持ちがウッチーと呼んでいる。なぜか夫もそうだったようで、我が家ではウッチー!ヤパイ本名を忘れてしまいそう・・

 この後姿は過ぎ去った学生時代の山をしばし思い起こしていたのだろうか?(^-^) 斉木さんとは学生時代の山岳部の先輩と後輩の間柄。

 立派な鳥居を潜り、階段を登っていくと二王子神社。しげぞうさんたちが登った頃よりかなり雪が少なくなっている。(他に輝ジィ〜ジさんテントミータカさんさすらい人さんをご参考に)

 ここでトイレ休憩。

 登山者カードを提出し(下山後回収、登山者ノートに記載)、歩き出すと木村さんがいち早くふきのとうを見つけた。鍋に入れようと即収穫。4つしか得られず、血の雨が降るよと言いつつも木村さんのポケットへ。その夜さっそく早春の香りを味わった。イイですわぁ〜

 前後に登山者があり、、トレースは広範囲に広がっている。自然に雪道の踏み後を辿り、さすらい人さんのアドバイス通り、南の尾根を登って行った。

 ここは日帰りの人が多く、皆さん身軽な格好で次々と抜かれる。山スキーやミニスキーを背負っている人も多かった。この樹林をどうやって滑るんだ?と思うくらい、最初は中途半端な残雪の樹林帯を登っていく。

 しかし関東以南の天気の崩れとは裏腹に新潟は予報どおり晴れ。樹林帯に差し込む日差しは明るく心地よい。ウッチーはついに半袖になってしまった。さすが若い!

 共同装備を分け合って、テントは無いと言えどもザックは重い!食料は斉木師匠とウッチーに持ってもらったので大助かりだが、我等はたびたびの休憩。さっそく木村さんが用意してきてくれた苺を戴く。 

 休憩の後の歩き出しは辛い。しかも雪はやや腐って歩きにくくなっていた。わかんもアイゼンも持っていたがどちらも登りでは使わず。

 振り返ればこんな尾根道を登っている。

 杉の木の陰に一王子小屋が見えてきた。まだ雪を被っているが青い屋根が見える。その裏手には水芭蕉が咲いているそうだが、この雪ではまだだろう。

 そして彼方には越後平野が広がり、日本海がかすかに見える。佐渡はいずこに?というほどの視界だった。

 登ってきた後ろを振り返れば五頭山塊がそびえている。広々とした中にもゆったりと、見事な眺めだ。

 そして先には二王子岳山頂へ続く山並み。まだまだ道のりは長い。

 この登りも急で、みな青息吐息・・

 しかしカメラを向ければこの通り、みな笑顔。

 そしてピークで休憩。素晴らしい快晴と周囲の展望に疲れも忘れる。

 こんなアップダウンがまだまだ続く。

 登っては・・

 振り返り・・・

 登っては・・・

 振り返る!

 やっと着いた五合目、ここが定高山?積雪3.2mほどになっていた。予定通り2週間前に来ていたらどれほどだったことか・・

 オレンジ色に見えるのは山頂の小屋か?と思いつつ眺める先の遠いこと。

【油こぼしが目の前に見える頃、その左のはるか先に二王子岳】

 油こぼしに立って、その目の前の展望に見入る。しばし疲れを忘れる私たち。

 ということで、休憩。

 山頂の方は広くて迷いやすいと聞いたので今回は赤布付き竹ざおを持ってきていた。トシちゃん担当だがこの辺りで明日の下山時のために一本挿して行く。

 下のほうは暑かったのに、だんだんと風が冷たくなってきた。

 それぞれ上に羽織り、尚も急登を行く。登りきるとなるほど氷の華が輝いている。寒いはずだ。それにしても自然の造形物は美しい。


 途中で雪洞の場所を決めて荷物をデポし、身軽になって山頂へ向かう。

 先頭を行くウッチー、余裕の笑顔。

 荷は軽いのに身が重い・・・あっ、いや、身重ではありません(^-^;;

 前に行く斉木さんの姿がどんどん小さくなる。左の方に避難小屋がはっきり見えるが遠い。

 そして山頂に着くと目の前にドドーンと大迫力の飯豊連峰(写真下)。声も出ないくらい圧倒される。十年前の夏に縦走した山並みが本当に一望だ!聞いてはいたけれど、もうびっくり。

 そしてその左の方には昨年歩いた朝日連峰!遠くにやや霞んではいたが、しっかり見えた。なんという素晴らしい山よ、二王子岳は!

【飯豊連峰:二王子岳山頂より】


 山頂は風が強く、寒かった。記念写真を撮った後、避難小屋の中に避難。中には数名いてガスで暖をとっていたためか温かかった。定員は20名だそうだ。

 少し休んでから下山にかかる。

 下りは皆早い。写真を撮りながら下りて行く私とトシちゃんはどんどん遅れるばかり。

 それでもシリセードをしながら楽しく下りていく。

 雪洞地点に戻ると、早くも掘り始めていた。

 私はこれで雪洞掘り4回目(前回は2004年4月の会津駒ケ岳だった)。いずれも状況が違うためそれぞれが個性的な仕上がりだ。

 今回は5人分だからそれなりに大きい。やはり男性軍の馬力が心強い。ウッチーと木村さんは初体験だそうだが、みんなもりもり頑張った。

 所要時間3時間。



↑出来上がり。出入り口はツエルトでふさぐ。

↑中で。ウッチー、一番の功労者(拍手)

 中に入って、さっそく寄せ鍋で宴会。疲れた体に程よく酔いがまわり、雑談で盛り上がる。楽しいひと時だ(もうすっかり写真を撮るのを忘れている・・笑)

 外は越後平野の夜景がきれいだった。

 明日の予報は曇りだったがまた雨に変わった。

 8時に就寝。よく眠れた。

【二日目】

 3時ごろは雪だったようだが6時に起床すると間もなく小雨に変わった。昨夜の鍋の残りにうどんを足して朝食。体が温まる。支度して出発する頃には雨は小止みになった。

 曇り空でも後は下るだけ。

 急な斜面はシリセード♪っていうか滑り台♪

 そして再び一王子小屋が見える場所で。ここから樹林帯に入っていく。

 登りでは気付かなかったが、下のほうは夏道が現れていたのでそちらを下る。

 前日通った一合目まで下りてくると、雨にも関わらず登ってくる団体と出会った。雪のあるところまで行って、雪上トレーニングだという。

 すれ違いを待つついでに小休止。

二王子神社でトイレ休憩したあと車に戻ると、やはり数台の車が停まっていた。なんと、これから登る人もいる。

 この天気では仕方ないので角田山は取りやめ温泉へ。

 二王子温泉(ひとり500円)に行くと思いがけなくカタクリの花に出会えた。庭に沢山咲いており、ほかにもショウジョウバカマなど数種類あった。

 温泉は狭かったが内風呂と露天風呂あり。シャンプーなどはなかった。温泉のあと、休憩室で釜飯など食べられる。

 運転はトシちゃんに任せ、ビールで乾杯。何と、ホントにずっと帰りは運転してくれた。またおねがいしま〜す♪