奥多摩;大岳山〜鋸山
(おおたけさん1266.5m〜のこぎりやま1109m)
 日溜まりスノーハイク

 H13年2月17日(土)
  天気;快晴 :
  Member.2人(夫婦)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

古里(こり)駅〜登山口8:50〜(休9:50-10:00)〜大塚山?〜御岳山通過〜(見晴台で休11:15-35)〜芥場峠12:15〜大岳山荘12:45〜大岳山13:00-14:00〜(鋸尾根)〜鋸山15:25-30〜登山口17:15〜奥多摩駅
(所要時間約8時間25分・・休憩含む)

【大岳山山頂で】右


金曜が雪の予報だったので新雪を楽しみにしていた。結果は降らず。でも山間では降ったのだろうと、コースは北斜面を選び、ワカンまでくくりつけていったのに。あ〜あ、がっかり・・・27日の大雪のイメージが強すぎた・・。結局ボッカ。まぁ、いいさ。

立川発の青梅線が車両故障で動かず、次の奥多摩行きまで待ったため30分おくれ。これで何回目だろう・・>JR・・(-_-)PUNPUN

人が少なさそうな古里からのコースを選んだのは正解だった。ほとんど御嶽駅で降りてしまうため、そこから歩く人は他に単独の二人だけ。静かで気持ちのいいハイキングだった。下の方の雪はほとんどない、稜線に近づくにつれ徐々に積雪量が増えてきた。多いところでは30センチ前後。しかしトレースがしっかりついて、圧雪されており、このコースもけっこう歩かれている。歩くにつれ植林から落葉した雑木林に変わり、木漏れ日を浴びながらの山展望はとても気持ちがいい。

大塚山へ寄ってみる。鉄塔を回り込み、少し雪が深くなった。暑くてはずしたスパッツが、ここでは欲しかった。それもほんのわずかな距離で山頂到着。鉄塔が視界に入るのが残念だがこの落葉の時期なればこその樹間に見える風景だ。山頂はゆったりとした広さで休憩するにはもってこいの所だった。しかし休むにはまだ時間が早かったためそのまま通過。

御岳山のケーブルからの道と合流する辺りから人が多くなり、バイクや車が通れるほどにきれいに雪かきされている。途中から大岳方面へ。再び雪道となり、人もまた途端に少なくなった。数分歩くと見晴台があり、通過地点の側に設けられた休憩場で休む。日溜まりだが休んでいるとさすがにひんやりする。気温はマイナス1〜2度。

休憩後そのまま大岳山へ。ハイキング気分から、喘ぐ登りに変わり、この日も途中でアイゼンのない人は引き返すようにと書かれた看板が立てられていた。山荘前からの富士山も素晴らしいが、そのまま見ずに通過、山頂へと向かった。

山頂に立って正面に秀麗富士。やや霞んでいたが、それでもくっきりと美しい。私はここからの風景が好きだ。夫が山座同定。その間うどんを作りながら説明を聞く。上着を着なくても温かく、うどんより冷たいものが欲しいくらいだった。

左【鋸尾根で】

のんびりしたあと予定通り鋸尾根へ向かった。2時ならまだ明るいうちに奥多摩に着くだろう。下りはいちおう軽アイゼンを着ける。歩いているうちに団子になるのではずしたが、急斜面は滑るので再び装着。前回引き続き使用のストックが雪落としにおおいに役立つ。

数人すれ違ったが、ここでも静かなスノーハイキング。快適、快適。なぜかいつもよりペースダウンしてのんびり話しながら歩いて行った。御前山がぐんぐん迫り、去年カタクリを見ながら歩いたのを思い出す。

展望がほとんどない鋸山でひと休みした後、ゆっくり歩き、もう後ろから来る人もいないだろうと思っていたところへ背後に人の気配がしてびっくりした。単独の若い男性が軽やかに通り過ぎていき、その身のこなしに羨望の目をおくる。しかし私達は相変わらずのマイペースでいつになく今回の歩みはのろい。

夫が疲れたらしく「なんで、こんな所を歩いてるんだろう」と溜息をつく。「ホントねぇ・・」と明るく答えつつ、心の中では「もう連れてきてやんないゾ」。しかし登山口に辿りつけば「歩いた、歩いた、よく歩いたなぁ」と満足な声。そして「来週は丹沢を歩きたい」と言う。げんきんなものである。これが山なんだな!

明るいうちに電車に乗ったが、アッという間にまわりは暗くなった。がら空きの車内で食べたアイスは最高に美味しかった。40代最後の山(最初に歩いたのも同じ大岳山〜鋸山)だった。明日からは50代の山歩きが始まる。