丹沢; 大山三峰山
(おおやまみつみねさん)

思わぬハプニング


H8年9月11日(水)当日発 ; Member.計4名(丸山・井口・渋谷・石原)

煤ヶ谷7:45〜神社9:15-30〜三峰山11:00-12:00〜(滑落)12:30〜
 不動尻14:55〜山の上隧道(救急車)15:45〜七沢温泉16:00-18:10


 久々の気軽な日帰り山行だった。丸山さんとは初めてだ。

 横浜駅集合で、井口さんに言われたとおり相鉄の改札で待っていた。丸山さんが間もなく来たが当の井口さんが来ない。少し遅れて改札の場所を間違えたと笑いながら来た。

 秦野で渋谷さんと合流し、いざバス停へ。?時間が違っている。井口さんまたまたポリポリ。何にしても井口さんの笑顔は良い。憎めない得なタイプだ。

 タクシーで煤ヶ谷へ。丸山さんを先頭にゆっくり進む。井口さんと私は3時間ほどの睡眠で歩くペースがどうもあがらない。しかしゆっくり歩いてくれるから、息絶え絶えでもおしゃべりしながら登っていく。井口さんは会の古きメンバーだから色々な事を知っている。みんなで思わず爆笑することも度々だった。

 この大山三峰は私の大好きな山だ。でも懐かしさと寂しさの混じる思い出の中で、登ることはなかった。今日久しぶりに来て、新しい思い出ができそうで、さわやかな気持ち。

 登りは防鹿柵がちょこちょこあって、興ざめだが、物見峠辺りから段々とその良さが現れてくる。ヤセ尾根の、小さいながらもピークを三つ四つ越えると早や山頂。ゆっくり昼食をとる間にも会話は弾む。丸山さんは比較的寡黙だが、にこやかに会話に加わっている。そろそろ腰を上げようかと思っていた頃年輩の男性が一人で登ってきた。二言三言会話を交わして私達は下山にかかった。この男性がすぐ下りるとも、事故に遭遇するとも思わずに…。

 この下りの景色がとても良いのだ。特に紅葉の時期、新緑の時期は素晴らしい。そんな会話にさっきの男性も話しに入ってくる。それは良いのだが、ズーズーと滑る足下がどうも気になる。最後尾のその人が滑ったら間違いなく玉突だ。井口さんがズルッと尻餅。つづいてその人も尻餅。その時は笑って済んだ。

 ところが、車(者)間距離を開けようと言っていた矢先にその男性の常ならぬスベリ方に気づいて後ろを振り向いた。まさに、バランスを崩してそのまま谷川へ滑落という瞬間。一瞬の出来事でどうすることもできず、「キャー」という井口さんの声の響く中、私達は声を上げることすらできず、アッという間に谷の方へ滑っていってしまった。もう駄目かとみんな思った。声かけに反応があってほっとした。

 男性陣の行動は早かった。井口さんの指示も的確だった。とにかく男性二人で引き上げ、少し休ませた後、ゆっくり誘導。私は車を手配すべく先に行き、来あわせた若者の車に乗せて貰えたことや、病院へ寄って貰って救急車を呼び、タクシーにもすぐ乗れたことなどラッキーが重なって、早くに戻れた。男性は思ったより元気だったが、間もなく来た救急車に任せて私達は遅まきながら井口さんお薦めの温泉宿へ。四人の団結は素晴らしいと、気持ちよく湯に浸かった後団らん。(後日談・男性は右肩骨折、頭部は軽い擦り傷程度で済んだそうだ。)