冨士方面・三方分山
(さんぽうぶんやま1422m)
 冬枯れの雑木林を散策

 H13年12月15日(土)
  天気;晴れ
  Member.2人(夫婦)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

県営精進湖無料駐車場8:20〜(山田屋ホテル脇からはいるコース)〜尾根分岐9:35〜精進山10:05-20〜三方分山10:30-33〜女坂峠11:10〜沢11:30〜登下山口11:50〜県営精進湖無料駐車場12:00
(所要時間約3時間40分・・休憩含む)

【三方分山、女坂峠を下る途中から】右


 約一ヶ月ぶりに夫婦で歩いてきた。足慣らしのつもりだが、行き先がなかなか決まらず、今回も前夜ドタバタと決めて深夜出かけた。恒例の前夜発・・・翌日になっていた。

 精進湖の登山口を確認した後、県営駐車場(無料)に車を置き、車中泊。4時間ほど寝て、7時半起床。精進湖の向こうに大きく富士山が見える。太陽が眩しい。逆光で黒冨士だ。

 支度して外に出ると寒い。後から聞いた所によると、この日は急激な冷え込みだったようだ。珍しくフリースを着たまま出発。厚手のフリースにしてきて良かった。結局この三方分山では下山までにフリースを脱がなかった。珍しいことだ。

 登りコースはパノラマ台下からと、山田屋ホテルの脇から入っていくコースがある。当初三方分山から釈迦ヶ岳まで足を伸ばそうと考えていたので、山田屋ホテル脇から直接精進峠へと続くコースを選んだ。しかしこちらはあまり歩かれていないようで、落ち葉で隠れた登山道は曖昧な所が多かった。それだけに人に会わず、自然溢れる山歩きを楽しめたといえる。すっかり落葉した樹間越しにいつまでも精進湖や周りの山並みが見え、この時期は良いものだと思った。あとから聞いた話だと、パノラマ台のコースは整備されているようだ。

 登りは急だった。落ち葉が降り積もって歩きにくい。まともに立って歩けないところが数カ所。道が不鮮明になってトラバースしながら行く方を選んでみる。再び尾根へと続く所を登っていくが、四つん這い状態だ。一ヶ月ぶりの山歩きで、足慣らしと思っていたのだが、これでは全身トレーニング!こんなにも必死?の思いをして登っているのに気温はいっこうにあがらない。湖から吹き上げるのだろうか、風がとっても冷たい。耳が痛くなった。そろそろ毛糸の帽子が必要だ。

 派生している尾根にとりつくと歩きやすくなった。しっかりした登山道になっている。ここでは落ち葉も風に飛ばされてしまうのだろう。ここまでくれば尾根道の分岐は近い。辿り着くと、左下に標識が見えた。精進峠のようだ。そこから下りる道もあるように見える。ホンの5,6メートル下だが確認はしなかった。

 そのまま右へ歩き出す。今までとはうって変わって歩きやすい。前方に精進山の端正な姿が目に入る。この登りで初めて単独の男性とすれ違った。精進山山頂近くになったところで風がおさまり、日射しがやわらかく感じられた。三方分山までは近いが、ここで小休止。地図をみながら釈迦が岳までの時間を測ってみる。と下山は4時くらいになる。夫は三方分山から下りるといいだした。仕方がない。今日は足慣らしだし・・・・でもお昼くらいには下についてしまう。時間がもったいないなぁ・・・

左【富士山、三方分山山頂より】

 三方分山につくと、富士山方面がよく見えた。冠雪した姿が美しい。二人でうっとりと眺めていると反対方向からひとり・・・そしてそのあとに20名近いグループがやってきた。それをしおに下山。うっかり釈迦が岳へのコースを確認し損なってしまった。静かな山だと思っていたが、思わぬ団体にびっくり。しかもそのあとも次から次へと登ってきた。休憩していた3人グループの人と少し立ち話。静岡の人だというので、少し静岡の山の話など聞いた。こんな一期一会も楽しい。

 下りまでずっと整備された道で歩きやすかった。パノラマ台の方もこのくらい整備されているのだろうと想像しつつ、歩いてきた道を振り返って見上げてみる。なかなかきつい登りだ、こちらも。

 女坂峠まで来たらここでも30名近い団体が休憩していた。ここは以前王岳の下りで通ったはずだ。ここからの下りもけっこうあり、女坂でゆっくり休憩している人たちも気持ちが分かる気がした。木の間からは今登った三方分山が見える。間もなく沢の音が耳にはいり、沢沿いに出る。やがて道幅が広がり、周辺の民家を眺めながら精進湖へと向かう。住む人もいないのか、壊れそうな家が多い中、新築しているところもあった。ちょっとアニメ映画『千と千尋の神隠し』の風景を思い出した。

 精進湖岸道路を10分ほどで県営駐車場だが、その間、湖越しに見る富士山は素晴らしかった。

 車の中でお昼のパンを食べながら、時間が早いので近くの足和田山に行ってみることにした。