中央線 ;  笹子雁ガ腹摺山
(ささごがんがはらすりやま)

年末の仕事を30日までに終わらせて、31日、笹子雁ヶ腹摺山に行って来ました。夫婦で恒例の歩き納め山行です。師走のせわしさのため、1ヶ月振りだったので水を得た魚とばかりゆっくり楽しんできました。ということで、新年早々筋肉痛・・・です。


 H10年12月31日(木)当日発 ; Member.夫婦

12月31日(木) 天気;晴
5:30 自宅(疲れていたのでやめようと思ったが気を取り直して出発)
(1時間30分)
7:00-25 笹子(R20沿いに駐車)
(15分)
7:40 新田登山口(思った通り人のいない静かな散策)
(1時間38分)
9:18-50 笹子雁ヶ腹摺山頂1357.7m(秀麗富士の雪はまだ斑、気温2度位)
(1時間)
10:50-11:08 米沢山(よげさわやま)1357m(南ア、八ヶ岳、秩父一望)
(37分)
11:45-12:38 お坊山(昼食。大菩薩に雪はあるように見えなかったが?)
(25分)
13:03-08 大鹿峠(ここから下山、沢に下る)
(1時間30分)
14:38 吉久保入口
(途中土産店に立ち寄り、歩程時間は不明)
15:30 駐車地点着

 今年の年末はイヤに忙しかった。考えられる理由はいろいろあるが、手際の悪さによるツケが回ってきたような。来年からはちゃんとやろ〜っと、と毎年思っている。30日までに仕上げた年末の仕事の疲れは否めない。山ならばと起きる体もこの日ばかりは目覚ましの音が無情に感じられた。一瞬布団の温もりに身を潜らせるが思い直して起きあがる。やっぱり山へ行こう。

 大晦日の早朝はさすがに車が少ない、いや少なかったのだろう。夫の運転で私はすぐに眠ってしまった。思ったより早くに笹子(駅より少し上手の空き地に車を置いた)に着いた。今年の4月以来だ。緩やかなR20をのぼっていき、見覚えのある登山口には15分程で着いた。4月とはうって変わって冬枯れの山道だ。ここも人が入るようで、登山道はしっかりついている。

 約一ヶ月振りの山歩きだ。両足のふくらはぎが心地よく伸びている。この感覚を感じる一瞬が好き。山へ来たなぁと嬉しくなってしまう。誰もいない山道を二人で登っていく。静かだ。8時頃鉄塔の下を通り過ぎ、なおも登っていくと、背後に富士山が見えてきた。そして前方やや右を見ると烏帽子のような形の山に大きな表示板のようなものが見えた。そこが笹子雁ヶ腹摺山だった。大きな反射板のようなものが立っていて、とても目立っていた(何なのだろう)。その塔の少し上が山頂だった。狭いが誰もいないので大きな富士山を眺めながらひと休み。さすがに少し寒く感じる。天候は快晴と言うほどではないが穏やかな日和だった。

 山頂を過ぎて下山途中、猪狩りの人一人に会った。派手なウエアを着て来た方がいいかも知れない。ここの下りは急斜面だ。もし凍結していたら危ない。雪は北斜面にパラパラとある程度で、アイゼンは全く必要なかった。

 米沢山と書いて、よげさわやま、と読むが、山頂は十数人くらい車座に座れるスペースがある。(寒さしのぎにテントを張るなら一張りくらいOK)。

 稜線のアップダウンは、登りはともかく下りの急斜面が私には歩きにくく感じられた(苦手)。

 お坊山への登りは岩場があったりして鎖が数カ所に取り付けられている。積雪時は一部隠れてしまいそう。

 お坊山で昼食。大菩薩や秩父の山並みを背にして、日溜まりで休む。こんな冬枯れの風景もまた私は好きだ。

 ここで二人連れ一組、この下山時にもう一組とすれ違った。大晦日に歩く人は私達だけではなかった。

 新しい革靴の足慣らしの為、夫の足が痛くなったというので大鹿山をとりやめ、コース変更。大鹿峠から沢に下る道は作業道らしくはっきりしていたが、いくつも脇道が見られる割には標識がほとんどないので要注意。

 しかし沢筋を歩くという場所もあり、けっこう楽しめるコースだった。夏など登りにいいかもしれない。沢を過ぎた後の下りは長く感じたが今年一年を振り返りながら、のんびりと歩いた。年末の歩き納めには丁度良かった。