中央線沿線; 高尾山〜城山
 (たかおさん599.0m〜しろやま870.3m)
 預かり物を渡すため(それを口実にして?)高尾山を歩いてきました

 H11年7月22日(木)・天気;晴のち時々小雨 : Member.3人


【コース】
日陰沢園地9:30頃〜高尾山(599.0m)〜一丁平〜城山(870.3m)〜日陰沢園地13:50頃
(登山所要時間 6時間17分)

 「マットを渡すのになぜ山に行くの?」と、不思議がる娘に「山の仲間だからよ」などと訳の分からない言い訳をして、ともかく山と名の付く所へ行きたがる母(私)。そして梅雨明けしない不安定な天気の中、帰りに降られるかもしれないからと、昨夜のうちに予約してその娘に駅までの送迎を頼む(試験中だと言うのに)。しかし出掛けの空模様は明るい、ん?大粒の雨。やっぱり変な天気だ。

 高尾山と言えば高橋さんの庭。コースはすっかりお任せしてしまう。いつもよりゆっくりめの時間に出たためにラッシュとぶつかり、ザック姿で少々小さくなる。JR高尾駅で9時待ち合わせ。田代さんとは塔ノ岳山頂オフミで会って以来、山行は初めてとなる。ショートパンツ?の彼女を見て、若いっていいなと思う。生足など、ここ何年も出したことがない(出せない)。そういえば未丈ヶ岳で徒渉の時、少しだけ見苦しい物をお見せしたっけ・・・

 高橋さんの車で日陰沢園地へ。初めて来る場所だ。小学生がキャンプをするようで賑やかだった。この日は閉まっていたが、立派な森の図書館という建物がある。東京とは思えない森で、沢音が響き、緑陰は心地よい。私など、ここまで来るのに2時間はかかる。身近にこういう場所があってなんとも羨ましい。

 地元の高橋さんや田代さんに叶わないまでも、私も高尾は随分歩いているが、今回の登山口は初めてだった。田代さんが目敏く見つけた可愛らしいピンクの花?即高橋さんが高尾の図鑑を取り出す。ハグロソウと分かる。初めて見る花だった。鉄砲百合が所々に咲いている。蕾もまだたくさんあった。しばらくは楽しめそうだ。

 今回はおしゃべりをしながらゆっくりしようと考慮して戴き、名の分からない花に足を止めたり、のんびりしたものだった。私の場合、いつもこういう歩き方なのだが。図鑑は重いので持ち歩いたことはないが、今回は高橋さんがマメに出し入れして調べてくれたので有り難かった。ずぼらな私と違って高橋さんの几帳面な一面を発見。

 話しながら歩いていると、緩やかな所でも汗が噴き出してくる。時折あたる冷たい風が気持ちよかった。

 高尾山頂の尾根に上り詰めるとミニパトが停まっている。ハイカーが怪我をしたのか二人乗り込んで下山していった。山頂でパトカーなんて、初めてだ。しばらく、山での怪我や遭難の話になる。

 ビジターセンターは登山靴を脱ぐのが面倒だからと私の意見でパス(なんと横着な!すみません)。山頂からは富士山や周辺の山々が見えるのだが今回は霞んでいる。そのまま一丁平へと進む。モミジ台は捲くが意外にもそちらのコースは初めてだったようで我ながら驚く。冬場は落葉して展望がよいことや、風があると涼しい場所であることなど、高橋さんならではの情報を得る。何しろこの高尾山に年間60回くらい登っていたこともあったそうだ。脱帽。

 一丁平からの展望もまた丹沢方面がかすかに見えるくらいだった。田代さんより、オフミ一周年はここだったとうかがう。当時の出会いの風景が目に浮かぶようだ。年齢層は若かったようで、どうも私などはその後の平均年齢をつり上げてしまっているひとり。インターネット(のつながり)は年令を超える?

 城山でお昼にする。相模湖が目に入る。ピクニックランドを指す田代さんに、あぁ、そうだったと思いつつ、つい中途半端な返答をしてしまう。ここで小屋の人に挨拶をしている高橋さんを見て、田代さん共々驚いてしまった。その親密な会話に「さすが主ですね」とは田代さんの弁。暑かったが名物のなめこ汁を注文。その前にビール(私だけ)。なんて、飲み助なのだ(でもけっして強くはありません、誤解無きように)。そして高橋さんの顔で、美味しいお茶までついてきた。スイカやらお漬け物、卵焼きなど高橋さんのお心づくしを戴く(ご馳走様でした)。お二人の気配りの細やかさには頭が下がるばかり。八王子市民のお二人の前に私はすっかりお客様だった(VIP待遇)。

 雨が少し降ってきたのでそこから林道を下ることにする。傘を指し、話しながら歩いていると、アッという間に日陰沢園地に到着したが、途中水場があったり、カラスアゲハがいくつか飛んでいたり、タマアジサイの蕾(少し開花)を沢山見たりと、林道もまた良しだった。

 日陰沢園地でお茶を飲みながらしばらくおしゃべり。雨が少し落ちてきたので車中で。そしてその後帰るつもりでいたが、時間が早かったので今度はケーキ屋さんへ(大好きなのです)。山の話は尽きなかった。