丹沢・塔ノ岳
(とうのだけ 1490.9m)
 2週続けて丹沢へ、沢コースはとても美しかった!

 H13年10月20日(土)当日発
  天気;晴れ
  Member.3人(Riwa、だめちゃん、石原)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

札掛8:25〜境沢分岐(林道終点)〜休憩9:20-33〜長尾尾根〜新大日11:53-12:55〜塔ノ岳13:25-14:10〜小丸14:45〜二俣15:45-55〜大倉17:00
(所要時間約8時間35分・・休憩含む)

  【塔ヶ岳山頂、表尾根直下より】右


 今回は前夜遅くまで、行き先に迷った。一人だとどうも判断が鈍って困る。先週行った塩水橋コースに、だめちゃん達が行くという話が出ていた。それならば途中まで便乗させて貰い、Riwaさんが素晴らしいと絶賛の、境川コースを一人で行ってみようと決めた。深夜にメールでドタ参表明。結局先週と同じ丹沢へ。

 電車で秦野駅下車。既にRiwaさんが待っていた。ところがだめちゃんと亜美さんが来ない。そこへだめちゃんから携帯で、10分程遅れる旨の連絡が入った。間もなく登場。すると、亜美さんも遅れて結局車で出たということだった。車酔いするというRiwaさんは、少しでも乗っている時間が短い札掛からのコースにしたいと言っていたので、ここでどうするか迷いが出てきた。確実に亜美さんと合流できるかどうか分からなくなったため、だめちゃんも沢コースへ。 結局3人一緒に登ることになった。予定通りのコースを亜美さんが来れば、途中で出会えるだろうというかすかな望みを繋いで、だめちゃんはしきりと携帯伝言板にアクセス。亜美さんからの応答が無かったため、この後もだめちゃんコールはずっと発信され続けたのであった。

 札掛までタクシーで5700円。そこからしばらく林道歩きとなる。ゲートまで30分ほど歩くことになったので、そこまでタクシーで入って貰えば良かったとちょっと後悔。札掛の森の家(風呂付き、一泊素泊まりで1010円とのこと、要予約)を左に眺めながら先に進むと、前方に鹿のファミリーが・・・。子鹿を連れた3頭がじっとこちらを見ていた。写真を写すには遠い。でもパチリ!すると右手にも別の鹿がいた。人慣れしているらしい。

左【境沢】

 新しく出来たらしいゲートの脇を通り、なおも林道を進む。50分ほどの林道歩きを終えるとやっと境川へ下りる登山道になる。そこからが素晴らしかった。先ず右岸へ渡り、そのあとも左へ、右へと何回も交差しながらずっと沢づたいに登っていくのだが、風景良し、沢の水音良し、とても心地よいコースだ。危ないところは最近整備したらしく、随所に真新しい橋が造られてあった。以前には無かったそうだが、要所には真新しい鎖も取り付けられていた。小さな滝がいくつもあり、そのたびに感嘆の声があがる。又、水のきれいなこと・・・!沢登りをしたい人の気持ちが分かるような気がした。ここなら何回でも歩きたい。

 ところが沢を離れ、尾根に近くなったところで、一箇所、登山道が完全に寸断されているところがあった。もうそこは水が無くなってガレ場になっていたが、大雨の時に道が削り取られてしまったのかも知れない。ガレて渡りにくかったためそれぞれに渡る場所を捜し、私は少し下へ下りながらどうにか渡った。続いてだめちゃんも渡った。上へと行ったRiwaさんは、渡れる場所がなかったらしく直登し始めた。それぞれ尾根に出てから合流しましょうと言われたものの、しばらく待っていた。するとやはり無理だったらしく、こちらに来ることになった。山は今回3ヶ月ぶりというRiwaさん、その下りは滑って、緊張したようだった。

左【長尾尾根】

 そこから尾根はすぐのように思えたが、意外にも捲いており、ジグザグに登ったりで、長く感じた。しかし途中から眺めた表尾根稜線の山腹は紅葉、黄葉がきれいだった。一週間前とあまり変わっていないように思えたが、新大日へと続く長尾尾根に着くと、そこは黄葉がかなり広がっているようだった。見上げると青空の中に輝いて見えた。

 ここまで来れば新大日まではあと一息。気持の良い樹林の中をゆっくりと登っていった。思ったより時間がかかったので、亜美さんはここまで来ているかなと見回すがいなかった。十数人休んでいたが塔と比べれば、静かなものだ。天気はいいのだが、正面に見えるはずの富士山が残念ながら見えない。相模湾も霞んでいる。

 ここで昼食とする。ラーメンでは失敗だったかなと思うくらい陽気が暑い。それでも美味しく食べられた。だめちゃんはここでも携帯でアクセスを試みて根気よく返事を待っていた。私はここから表尾根をヤビツへと下ろうと思ったが、亜美さんとの遭遇を期待して、一緒に塔ノ岳へ行くことにした。時間的に丹沢まで行って、戻ってくるのはつらい。しかし、結果的にもう少し早く出発して丹沢山まで行っていれば、会えたようだった。

 食べた後の登りはつらいな〜と言いつつ、3ヶ月ぶりに歩くRiwaさんのペースだったので、ゆっくりと尾根の風景を楽しみながら歩けた。それにしても3ヶ月も間をあけたら私ならもっときつかったかもしれない。

左【塔ヶ岳山頂で】

 最後を登り切って、小屋の前に出た。大勢の人がいたが、先週より人が少ない。見回すがやっぱり富士山と亜美さんの姿は見えない。「亜美ちゃ〜ん」とRiwaさんが呼んだが無論返事は帰ってこなかった。時間は13:25、 丹沢まで行って、もし亜美さんに会えなければ、塩水橋に足がないから又戻ってこなければいけない。待つにも進むにも微妙な時間になってしまっていた。ひたすら連絡を待つだめちゃん!

 14時をまわり、連絡がとれないままに下山とする。大倉尾根はパスして小丸から下りる。このコースは久しぶりだ。殆ど人の手が入っていないので好きなルートの一つだ。   

 小丸までの稜線は時折見事な黄葉を見せてくれた。しかし植生保護柵が増えている。小丸からの下山口には両サイドに新しくロープが張られていた。残念なことだ。こうしなければならないほど登山者のマナーが悪いということなのか・・・

 小丸から二俣までのコースは自然のままで気持ちがよい。落葉松もあり、登山道もふかふかしている。紅葉はまだボツボツだがこれから楽しみだ。新緑の頃もまた、冬枯れの時期もいいだろう。ここでRiwaさんのペースがあがった。ものすごいスピードで下っている。そのあとをだめちゃん、私と続くが姿が見えると又すぐ消えてしまうという感じだ。お陰で二俣までは早かった。  

 二俣で少し休憩し、そこからは林道歩き。Riwaさんは相変わらず早い。大倉への分岐で待っていてくれて、そこから一緒に大倉へ。それでも大倉へは17:00。Riwaさんが猛スピードで下りてくれたお陰でどうにか暗くなる前に到着。 そして大倉で乾杯。17:48発のバスに乗る頃にはもうすっかり暗くなっていた。