お花見♪
又兵衛桜
奈良県なばなの里三重県淡墨桜岐阜県

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 いつか見たいと思っていた吉野の桜と、三大桜のひとつ岐阜県根尾谷の淡墨桜がちょうど見頃だったので、吉野の翌日寄り道しながら見に行ってきました。樹齢1500年と言われる淡墨桜は沢山の支柱に支えられて見事に咲いていました。 (前日16日:吉野山〜青根ヶ峯
H23年4月17日(日)
天気;晴
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
又兵衛桜5:35-45=なばなの里&花市場8:30-12:00頃=根尾谷の淡墨桜(空き地p15:00〜根尾谷の淡墨桜15:37-17:20〜根尾谷断層展望台18:00-12〜空き地p18:15

↑ 根尾谷の淡墨桜


トラック
根尾谷

 お花見その1:又兵衛桜=本郷の朧桜(奈良県宇陀市)

吉野を歩いた後は寝不足の体を休めようと
近くの大宇陀温泉あきののゆ(700円)で入浴と夕食を済ませ、
少し移動して道の駅、宇陀路大宇陀で休むことにしました。

その近くにある又兵衛桜が見事で丁度見頃らしいと知りましたが
既に18時を過ぎていたため断念。
疲れていたので早目に車中泊。

翌朝は3時から4時に起床して、車が渋滞する前に
根尾谷の淡墨桜駐車場まで移動するつもりでしたが・・・
見事に寝過ごし起床は5時。

どうせ渋滞にはまるなら又兵衛桜を見てから行きましょう。

又兵衛桜の所まで5分くらいだったでしょうか。
田園風景の中にその場所はすぐにわかりました。

まだ朝早いですし道路も空いていましたが
導かれるままに駐車場へ(500円)


 
散策路ができていたので近くまで行けそうでしたが
ずらり並んで日の上がるのを待って待機しているカメラマンの
無言の「絶対に行くなよ」なオーラに包まれて
こうして離れた場所から眺めただけでした

周囲は立派に整備されています。

駐車場代は管理維持費に必要と納得です。


 
精いっぱいのズーム・・コンデジの限界(-_-;)

 

 

ほんの10分ほど眺めてここを後にしました。

途中のコンビニで温めてもらった朝食を食べ、
車も給油して出発。

名阪国道、針インターチェンジから岐阜へと向かいます。
高速道路を認可されなかったため国道(無料)となったそうですが、
国道並みの混雑で、皆高速並みのスピード!
けっこうスリルある道路でした。

お花見その2:なばなの里&花市場(三重県桑名市) 

ナビに導かれるままに下りたインターは
何故か東名阪自動車道の長島IC

今回初登板のナビはリーズナブル仕様なのか
渋滞情報をいち早くキャッチするのか?

初日の走行中、新ナビが事故で通行止めの区間をキャッチして
コース変更したというから優れモノなのか?
(この時私寝てました^_^;)

一応助手席で地図も見ながらの走行でしたから
 清州JCT〜一宮IC〜一宮JCT〜関ICあるいは関広見IC?とか
頭の中で思い描いていたのに
かなり手前で一般道に出てしまいました。


インターを下りて左折、木曽川沿いを北上しますが
その瞬間、「なばなの里」の看板が目に入りました。
以前親しいメル友のNさんから聞いたことのある名前でしたから
急きょUターンして行ってみることに。

寝坊したついでに計画は流動的に変わります^_^;



ということで駐車場に8:30到着。
大駐車場はガラガラでしたが帰る頃には満車で渋滞するほどでした。

 

 
なばなの里はまだ開園前(営業時間9:00〜21:00)でしたので
併設の花市場を先に見学します。
かなり広い市場でした。


 


 
見ていて楽しくなります。
で、お買い上げ〜


お花だけでなく、地元の特産品なども販売していますので
ここで予定外の大出費でした^_^;
 
車の中がいっぱいになりました。

 
開場から1時間を過ぎた頃ようやくお隣の
なばなの里へ


 
その頃には既に入場者がいっぱい。
かなりの人気ぶりです。

入場料は1500円。
高いと思いきや1000円分は金券なので
園内で使えるしくみです。


 
どこも春爛漫の花盛り
素敵でした。




 


 
おっと、失礼。

 
またまた失礼のドアップです(^^ゞ









 


 




ん?前方に富士山?


ん?展望台?

  

展望台はクルクル回りながら
あんなに高いところまで!

園内一望、素晴らしかったことでしょう。
かなり並んでいたので私達はパスでした。





 

 


 


 




 
 


 
金券は中国料理で使いました。
合わせて現金700円追加です。

 



 
 

 


素晴らしい庭園で癒されました。
 

5月から6月中旬には蛍も見られるようです。



お花見その3:根尾谷の淡墨桜(岐阜県本巣市) 

なばなの里を後にして、今度こそ岐阜へ

しかし既に正午を過ぎ、木曽川支流の長良川沿いは大渋滞!

河川敷ではいろいろなイベントが催され、駐車場もいっぱいです。
急ぐ旅ではないので周囲の景色を楽しみながら
ノロノロと進んで行きます。

ここでも思い出されるのは3月11日に起きた大震災。
津波で人や家が一度に流された光景が目に焼き付いていて、
もし今あれほどの大きな地震がこの近海で起きたら
間違いなく同じような光景になるのではないかと
思ってしまうのでした。

渋滞から逃れて順調に走りだすと
左手に墨俣一夜城
これがあの有名な秀吉と蜂須賀小六の一夜城かと
寄ってみたくなりましたが
もちろん車中から眺めるだけでした。

 
 
土手には菜の花が満開。
長い桜並木は既に開花時期を過ぎていました。
俄かに不安になる淡墨桜・・・咲いているかな?
いや、大丈夫なはず・・・

 
前方に見える白い山並みは能郷白山かな?などと
話しながら進みますが、
R157に入ると再び渋滞が激しく根尾川沿いの道路は
ますますノロノロになりました。
恐るべし淡墨桜・・・

途中車を置いて歩きだす人も多く、
私達も丁度空き地から出てきた車の後に置いて
歩いて行くことにしました。

 
すぐ側には根尾谷地震断層観察館。
なんという奇遇でしょう!
帰りに寄ってみようと思いましたが
閉館5時には間に合いませんでした。

 
歩く人が多い・・・


農道の方に入ると
山の斜面にショウジョウバカマ
 

コミヤマカタバミも。 

 
川を挟んで右のR157は相変わらず車が渋滞中です。
こちらの散策路は2か所ほどアップダウンがありましたが快適。
一般の車は制限され、地元の車が2,3台すれ違っただけでした。



途中、キクザキイチゲも。

 

着きました。
桜満開です。
 
 
取り囲まれているので
すぐわかりました。

淡墨桜!
下の方に少し青葉が出ていましたが満開。


宇野千代書と書かれた石碑。
『薄墨の桜』という小説があるそうですが、
読んだことはありません。

それが縁かどうか分かりませんが
淡墨桜の保護に尽くされたそうです。


 
 

 

 
樹齢1500年

 

 

 

 

 
吉野で買った柿の葉寿司と
花市場で買った山菜おこわ、草団子。
お花見しながらお茶タイム♪
食べっぱなし・・・・^_^;

 

 お花見を楽しんでまた同じ道を歩いて戻りました。

既に17時を過ぎていましたがR157はまだ渋滞中でした^_^;

断層公園に戻ると観察館は既に閉館。



公園内には濃尾震災横死者の名前が刻まれた碑。

濃尾震災(岐阜県HP)があったということを知りませんでした。
(※ 詳細コチラ


 
 1891年(明治24年)10月28日
震源地は本巣郡根尾谷(現本巣市根尾)。地震のエネルギーはマグニチュード8.0、世界でも最大級の内陸直下型地震であった。あの記憶に生々しい阪神・淡路大震災(1995年1月17日)がマグニチュード7.2、関東大震災(1923)が同じく7.9であったことを思うと、いかに大規模な地震であったかが分かる。(岐阜県HPより)
 
 

明治の事だったのですね。

展望広場に行ってみます。

 

 

 
見る限り長閑な風景です。

 
でもこの風景が

このように↓なっていたのでした。

 
一目瞭然でした。


 

 
目の前のこの違いと
残されたこの事実に愕然としました。

 折しも3月11日に三陸沖を震源地とする東日本大震災があったばかりです。マグニチュード9の大地震に続き、津波災害と福島第一原発の爆発が重なって、被害は拡大という生々しい現実が、今も続いています。

 神奈川北部の我が家でさえ震度5弱でした。被害はありませんでしたが東北の太平洋岸地域の被害の大きさ、酷さに日本中、世界中の人が戦慄した出来事でした。

 なかなか山に出かける気分にもなれないまま一か月がたち、その間報道やネットを通じていろいろ考えさせられました。私の出来ることは少ないですが、自分なりに納得してようやく出かけてきたこの場所でこうした出会い! なんて不思議な廻り合わせなんでしょう。

 いつまたどんな災害に見舞われるか分からない怖さを忘れてはならず、備えを怠ってはならないと教えてもらったように思います。

 それでも大自然の驚異の前に人間はあまりに弱い。それは山歩きでも痛感させられています。

 今出来ることは、今を大切に生きること。力を抜いてばかりいますけど、一瞬にして大勢の人が命を奪われ、今も辛い思いをしている人たちの事を思うと、これは生きている人間の務めではないかと!当たり前に生きていることが当たり前でないと知った今回の震災ですが、それを乗り越える強さを人間は併せ持っています。一人で出来ないことは、協力で可能にする知恵や逞しさをもっています。

 これ以上被害が広がりませんようにと願いつつ、生活の中から出来ることをしていこうと思います。

空き地にはもう我が家の車だけ。
 

前日まで迷った今回の桜紀行でしたが思い切って出かけてきて良かったと思いました。

この後はまっすぐ帰路につきました。初めのうちは渋滞しましたが比較的順調に進み、6〜7時間の運転をトシちゃん一人で一気に帰ってきました。