蔵王・地蔵山〜熊野岳〜御釜
(クリック地図)(じぞうやま1736m〜くまのだけ1840.5m)

 

 2週間前に予定した蔵王は天気と用事の兼ね合いで結局この日に。モンスターは少し小さくなってしまいましたが2年前の樹氷現物とは大違いの青空に恵まれ満足。9年前の縦走(GW)を思い出しながらの稜線歩きもまた楽しいものでした。 【翌日:コラボで裏磐梯(猫魔ヶ岳〜雄国山)】
H21年2月28日(土)
  天気;晴れ
  Member:2名(トシちゃん、sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩含む) 

国設駐車場=(シャトルバス9:45発100円)=蔵王温泉スキー場10:00頃=(ロープウェイ2回)=地蔵山頂駅11:00-20〜地蔵山11:55-12:03〜避難小屋〜熊野岳13:00-55〜お釜見物14:15〜避難小屋〜地蔵山15:33-53〜ゲレンデ17:15〜樹氷高原駅17:30?=(ロープウェイ)=蔵王温泉スキー場=(リフト)=国設駐車場18:15?【休憩含む所要時間(駐車場発着)約8時間30分】

モンスター


今回のルート


 前夜・・・といっても深夜11頃出発して車で6時間くらいかけ、再びモンスターに会いにやってきました。遠いです!二年前は巨大なモンスターを初めて見て感激したのですが、天気が悪かった!今回はどうしても青空の下のモンスターと対面したかったのですが、関東のウィークデーの曇り空、雨空とは打って変わっての好天気にホッと安堵です。

 蔵王ロープウェイ乗り場前の駐車場は営業時間(8:15)近くにならないと開きません。3時間は仮眠をとりたかったので先の国設駐車場へ駐車(トイレ無し)。ここを通るシャトルバスは早い便は通過のようで、9時45分が始発になります(100円)。
 さすがロープウェイは混んでいました。山麓線、山頂線と乗り継ぎますが、乗るまでに時間がかかりました。山麓線はギュウギュウ詰め込まれ立ったままでしたが山頂線は皆座れ、周りの景色を眺めながらまぁまぁ快適です(山麓線、山頂線直通は片道1400円)

 山頂に近づくにつれ蔵王の最高峰熊野岳が見えてきました。
 
 山頂駅方面を見上げるとモンスターメジロ押し。その正体はアオモリトドマツ。

 樹氷とは?シベリアからの冷たい季節風が日本海対馬海流の水蒸気を雪雲に変え、朝日連峰を越えるとき雪を降らせます。雪雲は山形盆地を通って、再び蔵王連峰で上昇して雪を降らせ、エビノシッポやらその隙間に雪が着いたりして固まったものに成長、それが樹氷(アイスモンスター)と呼ばれ世界でも珍しい現象なのだそうです。1月から2月の吹雪の中で成長するのをこうして間近に見られるのですから感激してしまいます。


 地蔵山頂駅に到着。前回と比べて穏かなお天気。樹氷見物には最高の日和でした。
 開運の鐘を眺めるゆとりもありました(^^♪

 スキーヤー、ボーダー、観光客・・と服装も様々。
 お地蔵様にもご挨拶。

 そういえば全体像を見たことがない・・ 


 おぉ!こういうお姿でしたか!(他所から拝借)

滑降、雪崩の注意ということでロープが張られています。
自己責任ということで、地蔵山へは大勢の人が!



 ツボ足でも大丈夫そうでしたが、スノーシューを装着して地蔵山へ。

 スキー場までの道路は積雪もなく、お天気が続いているようだとは察していましたが、山上のモンスターはかなり小さくなっているようでした。
 それでもずら〜っと並べば見ごたえあります。

 わっせ、わっせ・・・
 西側から見れば立派なモンスター♪

 ゴジラみたいです。




 世界的に珍しいと言えど文化遺産ではありませんから遠慮なくタッチ♪固いです。




地蔵山への登り
(注:地蔵岳でなく地蔵山です)

 トシちゃんも登ります。わっせ、わっせ・・・

 ロープウェイの上下する方向に見えるのは龍山とその向こうに山形盆地。


 地蔵山山頂。熊野岳も見えてきました。
 山頂で。若いボーダーの男の子三人と撮りっこ!

 前回はガスガスでここまでも来れませんでした。


 今回は良いお天気なので出来れば刈田岳まで行こうかと前進します。
 広い稜線なので道迷いしないようしっかり杭が打たれています。それでも濃霧だと次の杭が見えなくなってしまうのですからホワイトアウトは怖いですね。

 エビノシッポ。
 西からの季節風がもたらす産物が道案内。

 熊野岳へは直登せず避難小屋へと踏み跡が続いていました。
 これはなんだっけ?トンネルになっていました。

 そばには避難小屋。熊野岳分岐です。以前南蔵王から北蔵王へと縦走したときは、ここにザックを置いて熊野岳ピストンしたのでした。

当時はあちら(不忘山など南蔵王方面)から
ず〜っと歩いてきたのでした。


そして、熊野岳をピストンして再びここでデカザックを担ぎ
反対方面、こちら北蔵王へと向かったのです。
GWの時期でしたがかなり残雪の多い年だったように記憶しています。
こうして改めて眺めていると、次々にいろいろなことを思い出し、
なかなか感慨深い思いでした。
今はもうとても歩けません(^^ゞ

 避難小屋は帰りに寄ることにし、感慨に浸りながらひと登りして熊野岳。熊野神社です。

 こちらも立派なモンスターっぷり!


 広い山頂で風が冷たいですが、こんな陰でお昼休憩にします。温かいうどん♪〜とガスをセッティング〜♪。野菜と蒲鉾、卵も出します。

 S「トシちゃん、うどん頂戴♪」
 T「俺持ってきてないよ」

 S&T「・・・・・・・」

 この時の気温マイナス8度。二人の気持ち急激な放射冷却(;´Д`)'`ァ'`ァ


 でも、大人ですからお互い黙ってガスを片付け・・・・^_^;
 S「じゃ、パンにしようか!」

 T「もってきてないよ!いらないって言ったから」

 S「・・・・パンは一つくらいでいいね・・・って言ったのに」

 S&T「・・・・・・・」

 青空と真っ白な雪がまぶしい、誰もいない山頂でした。

でも大丈夫(^-^)v
sanaeのザックはドラエモン♪
「チーズケーキ〜♪」
テルモスのお湯であったか〜いコーヒーも入れましたとさ♪
そしてガサゴソ・・・
「あっ!ソイジョイもあった〜♪」
コーヒーもういっぱいお替りです♪

S「良かったね〜♪温まるね〜♪」
T「うん♪」

何でこういう時って写真撮って無いんだろう・・・^_^;

板チョコと飴数個あるのを確かめ、
刈田岳へ向かって出発です。



熊野岳から御釜へ


御釜
雪で真っ白!


刈田岳は目の前ですが、御釜を見たらもう満足!

 明日会う予定のさすらい人さんたちがこの日歩いているだろうと思われる方向を眺め、話しながら引き返すことにします。
 (後から聞いたらこの時お二人は既に下山していたそうです(^^ゞ)


 避難小屋まで登り返し。
 スノーシューのヒールアップは便利です。

 再度避難小屋。
 まるで魚の鱗のよう。

 入口はスコップにロープが掛けられ、戸がバタバタしないように止められていました。
 中を見るとどっさりと雪!この中に寝るのは無理そう。強風などの時一休みするくらいでしょうか!

 しっかり締めてきました。

 小屋も雪の芸術品のようです。

展望を楽しみながら引き返します。
前方に地蔵山、三宝荒神山
奥の方に見えるのは月山、葉山、その彼方に鳥海山も
見えるのでしょうか、わずかに霞んで鮮明には見えません。





 前方左が地蔵山方面。

 ヘリがずっと旋回していましたが樹氷を写していたのでしょうか?
 再び地蔵山山頂。ここでしばし眺望。

 山頂駅。人がまばらになりました。
 彼方にはこの蔵王にモンスターを造形してくれる朝日連峰が見えますが、この時間は逆光になってしまいました。

 地蔵山山頂で20分ほど休憩し、このあとはモンスターの樹林帯へ。




モンスターと遊ぶ:その1



 スノーシューの威力発揮
 サクサク・・・
モンスターと遊ぶ:その2




モンスターと遊ぶ:その3



モンスターと遊ぶ:その4





モンスターと遊ぶ:その5



下の方に行くと影が長くなりました。
モンスターも現状に戻りつつあります。


夕焼け小焼け♪


名残惜しく振り返り、見上げると
夕陽に輝いてとてもきれいでした。



ゲレンデへ。


残照は楽しい一日を素敵に締め括ってくれました。

 樹氷高原駅よりロープウェイで下山(山麓線750円)。

 山頂は樹氷がライトアップされるのでまだまだ昇って来る人がいます。21時まで営業だそうですが、行かれる方は再度ご確認ください。 
 われらはシャトルバスの最終時間(17:08)を確認しなかったために乗り遅れました^_^; 

 リフトで国設駐車場へ。ナイターやっていてヨカッタ〜(^^ゞ 下りてから少しゲレンデの中を歩いて駐車場へ6時過ぎに到着。のんびりしすぎて思ったより時間がかかってしまいました^_^;


 時間的にもう空いているだろうと、近くの新左衛門の湯へ(21時まで)。食事もそこで新左衛門そば(十割そば)と芋煮汁。美味しかったです。
 エレベーターに畳!ちょっとビックリ!

 車にもどり次なる目的地へ♪ひとまず裏磐梯道の駅へと向かうことにしました。