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【キャンプ場で:ちょっと場違い?】 |
前日に襟裳岬を観光しながらアポイ山麓ファミリーキャンプ場へ(大人1人520円)。途中で買出しをして久々にキャンプ場でのキャンプだ。ファミリーキャンプの大きなテントの中にちんまりと山用テントを張り、隅っこで早くもビール片手にバーベキュー。EPIガスでやるのは初めてだがカルビも野菜もいい感じに焼けて美味しい。
夕方早めに片付けた頃雨がポツポツ降ってきた。明日の予報は前線の谷間になっているらしく微妙だ。
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【冬島登山口】 |
5時起床。雨は止んでいたが山の方はやはり濃霧だ。降っていないだけ良い。朝食は山頂でとろう。したくして出発。
キャンプ場は入口に近い方にテント設営したので登山口まで車道を少し歩いた。登山口の近くには登山者用の駐車場も用意されている。かなり広い。そしてきれいだ。入山の名簿に記帳して進むと一合目の沢がある。そこにはアポイの植生を守るため靴を洗うブラシが用意されている。沢でシャカシャカと洗って進んでいく。
ここでは熊の心配はないと思って鈴はしまっていたが、やたらと熊出没注意の立て看板が立っている。家族連れで安心して歩けるような登山道だが熊よけの銅鑼もぶら下がっており、慌てて鈴を出し、鳴らしながら行く。
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【五合目の休憩小屋】 |
【マツムシソウ】 |
ガスっていると熊がその辺から出てきそうな雰囲気だ。看板のメッセージは説得力があった。
蒸し暑かったが気持ちの良い樹林帯を歩き、五合目まで行くと休憩小屋があった。そこまで来れば視界が広がりアポイ岳が見えるそうだが残念ながら濃霧でだめだった。花の名山、咲いている花を愛でながら馬ノ背への急登を行く。
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【もうすぐ山頂】 |
【山頂で】 |
ダケカンバの美しい樹林を登りつめるとアポイ岳山頂だ。山頂はぐるりと木々に囲まれていたが、すっきりと晴れていれば樹間から太平洋が少しは眺められたのだろうか。
山頂でお湯を沸かしコーヒーをいれる。サンドイッチを作って朝食だ。のんびりしている間に山頂には次々と人がやってきたが、お天気がすっきりしないせいか混むほどではなかった。やや大きめの中型犬を連れた人がいて、夫は「熊と出会っても安心ですね」なんて声を掛けている。連れている女性が「そうなんですか?」なんて答えるものだから、一瞬言おうか言うまいか迷ったが、やはり誤った解釈のままではと思い、「犬を連れていると熊に出会ったとき、刺激するみたいよ・・・」とだけ言った。あ〜ぁ、嫌なオバサンと思われただろうな。ノーテンキな夫のお陰で私っていつも損な役回りだ・・・
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【幌満の方へ少し向かい周回するが・・・】 |
一時間以上ゆっくりして幌満お花畑の方から馬ノ背の方に廻ることにした。ところが蜘蛛の巣の張り具合から見てこちらに下った人はいないようだった。笹やハイマツの露で足元はびっしょりになった。晴れていれば広範囲に見通せたのかもしれないが、お花畑という割りにお花は少なかった。
分岐で馬ノ背へのコースに向かうがここも同様だった。見通しのよくない登山道をしばらく行くと、突然少し上でガサガサと音がして低くうなるような太い声が聞こえてきた。見上げても見えなかったが慌てて鈴を騒がしく鳴らす。山頂には犬を連れた人がいたが、大きさからあの低い声は違うよね・・・と夫と話しながら体中を目にして進んでいく。
登りルートに合流してなんとなくホッとしたがあの声はいったい何だったのだろう?登ってくる人に聞くと、犬を連れた人と出会っていなかったので、まだ山頂の方にいたとしたらあの声はやはりその犬だったのだろうか?いや、やっぱり犬じゃない、熊ではないか?と話しつつ、結局は分からないままに下りは順調に下りていった。
名簿に下山と記載してキャンプ場に戻り、テント撤収。アポイ山荘の温泉で汗を流し、軽く食事。丁度、北海道の駒大苫小牧戦の高校野球放送で盛り上がっていた。昨年の優勝校は今年も順調に勝ち進んでいる。(後日追記:8/20京都外大西との決勝戦でなんと優勝。昨年に引き続き2連覇)
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シャクナゲ |
キンロバイ |
チャボヤマハギ? |
イブキジャコウソウ |
ネジバナ |
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アポイハハコ |
? |
ツリガネニンジン |
サマニオトギリ |
アポイマンテマ |
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ホツツジ |
ミヤマセンキュウ? |
ワレモコウ |
ヒダカトウヒレン |
コバギボウシ? |
この後、帯広のホテルに向かう。今回二回目の宿、久々のお布団だ!着くまでお預けのビールで今宵は乾杯!いろいろ大変だったが、とにかく一番の目的の幌尻岳を無事に登り終えた。
追記:
翌朝ホテルで食事中、地震を体感。その後植村直己記念館や帯広の街でお祭り、真鍋庭園、田中義剛花畑牧場など見学し、十勝帯広空港から帰路についたが、途中のニュースでお昼前にもっと大きな地震が宮城県であったと知り驚いた。怪我人が50名以上出た上に、東北新幹線などストップし、帰省ラッシュはさらに大変だったようだった。 |