志賀 ; 四阿山〜根子岳
 (あずまやさん2354m、ねこだけ2207m)
 11/13-14は志賀方面、四阿山と草津白根山に行って来ました。天気に恵まれ四阿山では樹林帯の美しさ、山頂の霧氷を堪能、草津白根山では展望の醍醐味を味わってきました。いずれも登山道は整備され分かり易く、積雪はありませんでした。

 H11年11月13日(土)前夜発・ 天気;晴、山頂曇り:Member.2人(夫婦)

13日(土)【四阿山】:14日(日)【草津白根山】


【木華(霧氷):四阿山山頂で】右

 【コ ー ス 】
(=は乗り物、〜は歩、休憩時間含む)
13日(土)
[前夜出発]自宅23:00=R246=環8=練馬IC23:50=(関越、上信越)=上田菅平IC2:00=菅平牧場管理事務所駐車場3:00
[当日]菅平牧場管理事務所駐車場8:40〜1917.2P9:40-50〜中四阿(2106m)?〜休憩10:53-11:08〜分岐11:13〜四阿山山頂(2354m)11:25-12:35〜根子岳山頂(2207m)13:45-14:00〜菅平牧場管理事務所駐車場15:00=草津白根山へ

 (登山所要時間 約6時間20分)


 仕事の関係で出発は遅くなったがいつものように前夜発にする。娘には「山に行かないとお母さんが暴れるからさぁ(いえいえ、暴れません)」とおどける夫だが、疲れていると思い、後ろで寝てもらうことにする。関越道は霧で見通し悪く、時折雨があたってきた。天気が心配だったが上信越道に入ると星空になり、三日月がきれいだった。どうやら大丈夫そうだ・・・

  上田菅平ICをおりて、コンビニに寄ってから運転は夫に変わり、登山口へ。菅平牧場管理事務所を目標に行くが通行止めと書かれたコーンが道の端においてある。間違えたかと思い戻るが途中の看板にはその通行止めの先が根子岳と書かれてあった。先に四阿山に登る予定だったので何本か横道を辿るがそれらしき場所がない。まごまごしていると別の乗用車がその通行止めと書かれた方向へ登っていった。ペンションや別荘地の中央に延びたその舗装道はどうやら通れるようだ。様子をみようと私達も行ってみる。すると間もなく着いたところが管理事務所だった。広い駐車場も完備され、売店や食堂の建物もある。四阿山と根子岳へ向かうルート図や標識もつけられていた。夏の行楽シーズンの時だけ開放なのだろうか。入山料大人200円、子供100円と書かれてあった。登山道が牧場の中を通るため柵などの補修などに使われるのだろう(終日しまっていたので今回支払っていない)。

 先行していた車の人はこれからすぐ登るそうで身支度を整えていた。風があり真っ暗なこの寒い中をカモシカ山行とは、とびっくりする。時間は既に午前3時をまわっていた。私達は数台停まっていたその駐車場に置かせてもらい仮眠する。

 翌朝起きると辺りは真っ白、霧がたちこめていた。気温は約10度。がっかりしつつも支度しているとぽつぽつ登り始めている人がいる。私達もゆっくり出発。

 標示にしたがって予定通り、四阿山から反時計回りに根子岳の方へまわるコースをとった。ここも落葉松の林が続くがこの辺りは落葉を終えようとしていた。この菅平は噂に聞いていたとおり、白樺(ダケカンバ)が多い。なだらかな登山道は歩きやすかった。視界はガスの合間から浅間山や、嬬恋村が見える程度だった。田代湖が一際目を引く。夏には高山植物が楽しめるようだ。

 先を行く夫のペースがあがらず休みながらゆっくり行くことにする。風が強いため木陰で休むが、木がなくなると途端に風当たりが強くなってくる。前に進めず飛ばされそうになり、思わず耐風姿勢をとるが、夫はもくもくと先に行ってしまう。やはりそこそこの目方は必要のようだ(重量は万全?)。これ以上の強風を八ヶ岳や白馬岳で体験しているが、それでも風は苦手だ。軍手ないし手袋をはめているが体温をとられると思い合羽上下を着ることにする。

 見通しが悪い中の歩行は、標識や分岐など所在地が分かるところにくるとホッとする。根子岳との分岐に着いたときがそうだった。右に鳥居峠からの登山道が見えると山頂はすぐだった。登山道に雪は全くなかったが、北斜面に少しあった。山頂の展望はガスで残念ながら望めなかった。少し浅間山方面が見えたのが救いか。山頂の樹には一面木華(霧氷)が咲いて、とてもきれいだった。三角点のあるところへは少し下る。途中まで行ったが見通しが悪かったので引き返した。

 山頂は吹きさらして寒いだろうと思っていたら、祠やその囲いがあったりして風はしのげた。しかし気温はここも10度(さっきの強風の場所はもっと寒かったんだろうな)。温かい味噌汁や飲み物で体を温め、周りの人とおしゃべりしていたら時間はアッという間にたってしまった。

 下りは根子岳に向かう。木の根があって滑りやすい急な下りを一気におりると、一面に低い笹の原が広がってとてもきれいだった。天気が良ければ見通しの利く場所ではないだろうか。そして緩やかなアップダウンを繰り返すと大きな岩の間を通る場所など変化があって楽しい。

 左【白樺林、根子岳下りで】

 根子岳山頂は広く、花の百名山と書かれてあった。下りはロープが張られ、登山道が広がらないように配慮されている。間もなく視界がきれいに広がり、菅平高原方面や今朝歩いた稜線、浅間山などが見えてきた。四阿山の山頂を写そうと思ったら、やはり山頂だけ雲がかかっている。根子岳山頂方向を見上げると、白樺林でとても美しい。ここから登った方が良かったかも知れない。何回も振り返ってはその景色を楽しんだ。こんなところでペンションをやりながら過ごしたいという人の気持ちが分かるような気がした。

 下山後草津白根山へと向かう。途中、紅葉はまだきれいだった。温泉は万座でと思ったが、日帰り温泉は4時までのところが多く、しかも土曜日でどこもいっぱい。温泉も食事も無理かと思いつつ最後に万座プリンスホテルへ。6時までという条件で、どうにか入浴はOK(一人1000円)。食事は高かった(一人4500円以上)のでやめ、カップラーメンなど行動食で済ませることにした(貧しい・・・)。

 その夜は白根火山駐車場で車中泊。広い駐車場は閑散としていた。