丹沢・檜洞丸(ひのきぼらまる1600m)

 シロヤシオを求めて
 早朝登山で静かな散策と秀麗富士!

 H16年5月19日(水)
  天気;薄曇り
  Member.3人(三枝、木村、石原)

右写真【シロヤシオ:今年もこんにちは!】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

西丹沢自然教室駐車場4:30〜ゴーラ沢出合5:20-30〜檜洞丸8:20-9:15〜石棚山〜箒沢12:50〜西丹沢自然教室駐車場13:05
(所要時間約8時間35分くらい・・休憩含む)


 檜洞丸には何回か登っているが、シロヤシオ目当てに出かけるのはこれで4回目。2001年の当たり年で見事な姿を見て以来、2002年2003年と続けて行ったが、いずれもあの素晴らしさには届かなかった。しかし疲れた木を休めて、今年はいくらか花付きが良いという情報だ。今年の開花時期を西丹沢自然教室(0465-78-3940)で確認すると、山頂付近は18日〜20日が見頃という。

左【寝る前に!】

 シロヤシオの時期は土日はもちろん、平日でも混雑する山なので、出来れば平日早朝に登ろうと計画。生憎天候が不安定で予報を気にしながらではあったが、なんとかもちそうということで実行。仕事を終わらせて前夜の内に登山口の西丹沢へ。20時半着と早かったので、テント設営後、楽しく女性三人の小宴会。

 翌朝3時起床、4時半出発。登山口から入ると樹林帯はまだ薄暗く感じる。まだ誰もいない檜洞丸は清々しく、三人の声だけが華やいでいる。珍しく私が先頭となり、みんなで話しながら歩けるよう、ゆっくりと登っていった。

左【ゴーラ沢の出合い】

 ゴーラ沢の出合いでは橋が取り付けられていてびっくり。ノンちゃんとmidoriさんが今年のお正月休みに丹沢縦走で歩いているのだが、その時には既に取り付けられていたという。よく見るとアイゼンの跡がいっぱいついている。

 シロヤシオは初めてというmidoriさんはワクワクすると言い、一番先に見つけようとはしゃいでいるのはノンちゃん。そして今年はどんな姿を見せてくれるのかと期待する私。三人三様だが、ワクワク期待して、はしゃいでいるのは皆おなじ!

左【トウゴクミツバツツジ】

 まずトウゴクミツバツツジに気がついた。下の方は散っているのも多かったが上に行くほどに綺麗に咲いていた。蕾もまだあった。爽やかな新緑の中にピンクが可愛い。早速撮影モード。そのうちシロヤシオが・・と期待しながらとりあえず「展望園地で休憩しましょう」とノンちゃんから声がかかる。

左【富士山:展望園地から】

 「了解!」とベンチの所に着くや、向けた視線の先に何と富士山が見えるではないか!雨さえ降らなければ良いと思って富士山は全く期待していなかったのに、なんて見事な姿なのだろう。裾野までくっきりと!ただもう三人で感激してしまった。何回も見ているのにどうしてこうも私達を魅了してやまないのだろう、富士山は。吹き出した汗を拭きながら、しばらく眺めていた。青空ではなかったがうっすらと明るく感じられ、私達の気持ちは晴れ晴れとピーカン!

左【シロヤシオ】

 再びにこやかに歩き出した。シロヤシオに気付いたのは足下の落花を見た頃、1400m辺りからだったようだ。次第に花付きが良くなってきて、三人のテンションも上がっていく。他には誰もいない贅沢な環境の中で、すっかり三人カメラマンと化してしまった。所々には開放部があって、いつまでも富士山が見える。こんなラッキーなことは今までなかったと思いつつ、ますます気をよくして互いに「誰が晴女?」と笑った。

左【バイケイソウと木道】

 分岐から先は木道。部分的に綺麗に造り替えられていた。新緑と富士山とシロヤシオにトウゴクミツバツツジ。そして木道の周りを埋め尽くすバイケイソウと、鹿も現れた。

左【カンパーイ!】

 山頂もまだ誰もいない。富士山を眺められる特等席を最初に陣取って、ノンちゃん差し入黷フバームクーヘンを戴いた。先ずは花よりバームクーヘンか?(^-^; いや、先に乾杯だった(ご馳走様)。

 間もなく犬越路方面から一人の男性が登ってきた。後にも先にも今回の山行で出会ったのはこの男性一人だった。寒くなって早めに下山の用意。再び分岐に戻って石棚山方面へ。

左【気持ちの良いブナ林】

ここからもシロヤシオがふんだんに楽しめる。のびのびとしたブナ林の新緑はとても清々しく気持ちが良い。両脇にロープが張られ、道標を見誤らなければ間違うことはないだろう。鹿も富士山も共に楽しみながら小さなアップダウンを繰り返す。

左【石棚山の三角点だが目立たない場所に・・】

 しかし石棚山分岐というところでハタと疑問符が浮かんだ。石棚山は?そこで地図を広げ200m〜250m戻った所に三角点があるのを確認し、再び登り返した。ぐんぐんと登っていくmidoriさん。「あったよ〜」と言った三角点は、山頂らしき所の登山道から4〜5mほど離れた所にあった。標識がないから余程注意していないと、ついつい通り過ぎてしまうので要注意。いちおう木に赤いテープが巻いてはあった。

 もう一度分岐へ下り、ヤブ沢ノ頭、板小屋沢ノ頭を通過しながら箒沢方面へ。途中長い鎖場が三箇所か四箇所ほどあった。雨が降ったら嫌だが、心配するほど厳しくはない。むしろやや急斜面の下りで滑らないように気を遣った。

 沢に出て休憩。ところがポツリと降ってきた。大変とばかりに急いで進むことに・・・。あと30分ほどで箒沢なのに、あと1時間もってくれたら駐車場まで戻れるのに・・と口からついて出るが、幸い車の所に戻るまでもってくれた。車を出す頃にはワイパーを必要としたが、乗ってしまえばこっちのもの。でも駐車場には十台以上停まっていたっけ。下山路大変だろうなと思った。

 日帰り温泉「ぶなの湯」は水曜定休だったので、中川温泉「あしがら荘」へ。3時まで入れて貰える。700円。露天風呂あり。シャンプーリンス、ボディシャンプー、洗顔フォームあり。ドライヤーは一つだけだった。ここも今回三人で貸し切り状態。早朝発にしてラッキーだった。早起きは三文の徳の巻であった。