奥多摩;川苔山
(かわのりやま1363.3m)

 静かな花折戸尾根へ

 H13年6月2日(土)当日発
  天気;晴れ 
  Member.(単独)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

鳩ノ巣駅7:41〜(花折戸尾根)〜ゴンザス尾根分岐9:25〜チクマ山(1040m)9:30〜本仁田山10:05-15〜コブタカ山10:30〜大ダワ分岐11:00〜舟井戸11:30〜川苔山頂11:50-12:40〜大ダワ分岐13:40〜大根ノ山ノ神14:00〜鳩ノ巣駅14:25
(所要時間約6時間45分・・休憩含む)

【鷹ノ巣山、雲取山方面(川苔山山頂より)】右


 今回は一人で川苔山に行って来た。明日は奥秩父の笠取山〜唐松尾山に行く予定が入っているため、山行はどうしようか迷ったが、mlで奥多摩の呼びかけがあり、行ってみることにした。しかし早く帰宅したかったため、集合時間が9時20分という皆さんに合わせるのは時間的に無理と思い、少し早めに出かけ、好きな川苔山に行くことにした。目的地の決まっていないミニオフメンバーとのコンタクトは無線でとるつもりでいたのだが・・・

 川苔山は鳩ノ巣から行くことにした。コースはまだ歩いたことのない花折戸尾根、昭文社の地図では破線になっている。駅を降りて右へ行き、線路を渡らずに左折。R411にすぐ出、右にトンネルが見える。その手前に右へ登山ルートがついているのだが・・・どこを入るの?といった感じだ。でもよく見ると、登れないこともない。しかし、ここを通っている人がいるのだろうか?とにかくよじ登ってみる。荒れた踏み跡を辿って、何とか登っていくと間もなくどうにか登山道らしくなってホッとする。でもあまり歩かれていないようだ。当然だれ一人として会わない。人気の山川苔山も、本仁田直登のこのコースは静かな雰囲気が楽しめ、独り占めしたような気分。

 40分ほど行くと、川苔山方面が望める切り開いた所がある。6月に入ったが、さわやかな風が渡ってきて、とても気持ちよかった。しかしここを通過すると目の前に大きな蜂が数匹・・・クマンバチか、スズメバチかよく分からない。スズメバチは要注意だがどちらも怖い。慌てて長袖を出して着用。首筋もガードしてそーっと無事通過。倒木があったり、蜘蛛の巣が顔にひっかかったり、けっして快適とは言えないが、コアジサイやラショウモンカズラで気持ちが安らぐ。フタリシズカも沢山咲き始めていた。

 植林の杉が伐採されているところを通過すると、広葉樹林の新緑が素晴らしい。時計が9時20分を過ぎた頃、無線をオンにした。MLの仲間は今頃奥多摩集合のはずだ。もしかしたら入るかも知れない。樹林の間に本仁田山が視界に入ってくる。気分良く登りつめて山頂に到着。山ツツジが満開できれいだった。ここも何回か来ているが、季節やコースを変えて登ると、まるで違う山のように新鮮に感じる(ただ単に忘れているだけ?)。ここから川苔山を写そうと思っていたのに、ん?木で見えない。

 一休みして川苔山へ。コブタカ山に着いたとき、杉ノ殿尾根を登ってくる一人の男性が見えた。人と出会ったのはこれが初めてだった。そのまま先に進む。広葉樹はとてもきれいで風も気持ちよかった。やがて鋸尾根と捲き道の分岐となり、今回は捲き道の方へ行く。ここが鬱蒼として登山道も細く、足を滑らせると危ないので要注意。しかも緩やかにくだっていくばかりで、このコースを選んだのを後悔しはじめていた。やっと大ダワに着き、ここからは広く歩きやすい登山道となる。のんびりと登り、山頂近くになると単独男性の下山者5,6人とすれ違った。そして山頂手前の水場は1分30秒と書いてあった。沢水の音が心地よく聞こえてくる。そのまま通過して山頂へ。

左【コアジサイ】

 山頂には既に大勢の人がいた。奥多摩の展望、見慣れた風景の中にゆっくり休むことにする。大勢いて気が引けたが無線で呼び出してみた。お約束の周波数430・・・つながらない、ここでとんでもない大きなミスをしていることにまだ気づいていなかった。そう、この時なぜ433にしないのだろうと、不思議に思いつつ、430メインというのをそのまま430と思いこんでいたのだ。無線の免許取り立てで実際に使ったのはまだ1,2回だけなものだから不慣れなまま、言われたままに430に合わせていたオバカであった(ごめんなさい)。それでもずっとオンのまま賑やかな交信を聞きつ、呼びかけつ、下山したのだった。それはそれで楽しかった。

 下りは大ダワ、大根ノ山ノ神を通って鳩ノ巣へ。歩きやすい登山道を下った。

 他に花はフタリシズカ、コアジサイ、ガクウツギ(またはコガクウツギ)、ウノハナ、ノリウツギ、ムラサキケマン、ミズキなど。

 翌日は笠取山〜唐松尾根山へ。