丹沢;ミツバ岳〜権現山〜屏風岩山
(みつばだけ834.5m〜ごんげんやま1018.8m〜びょうぶいわやま1051.6m)クリック地図


 ミツマタが群生するというミツバ岳を、ぽっかさん昨年情報でしっかりチェック(^^ゞ 今年行けたらいいな〜と思いつつ、雪山やらスプリングエフェメラル(春の儚い短い命)のお花たちの時期と重なってジャストミートな時を外してしまいました。でも何とか咲き残ってくれていたのを楽しんできましたが、その多さにびっくりでした。
H22年4月10日(土)
天気;晴
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
世附大橋先の駐車場7:40〜滝壺橋7:55〜ミツバ岳山頂9:30-50〜権現山山頂10:45-12:05〜上ノ原分岐12:43〜屏風岩山山頂14:10-25〜林道15:47〜大滝橋バス停16:00-16:27発=(富士急バス)=浅瀬入口バス停下車16:45〜世附大橋先の駐車場17:00
(所要時間約9時間20分・・休憩、途中バス時間含む)

↑ ミツマタ群生(ミツバ岳山頂で)


赤線が今回のトラック
(青線は入れていったルート)


 最近旅行会社のツアーでも取り上げられているコースなのでミツマタ目的で混んでいるかなと思いましたが駐車場(10台前後は置けそうです)は空いてました。

 やはり見頃は過ぎたのかもとちょっと心配になります。

 駐車場周辺に植えられたらしい枝垂桜はまだ三分咲きくらい。
 車を置いて出発7時40分。気温は既に13度。

 今日は私、大きなミスをしました。三種の神器(メガネ、GPS、デジカメ・・・他にもいろいろありますけど^_^;)の一つ、大事なデジカメを忘れてきました^_^; あぁ〜ぁショック!(-_-メ)

 カメラマンはトシちゃんに任せることに。私は携帯で写そうとしますがやはり大変なので途中で止めました^_^; 時々交代して写すことにします。


 歩き始めると、途中の桜は満開\(^o^)/

 嬉しくなります。「トシちゃん、写しといて」と早くも注文をつけます。山の奥側が不老山。
 滝壺橋が見えてきました。左奥に見えてきた山が不老山かな?

橋の下を覗くとなるほど滝壺♪


 滝壺橋を渡って「ここかな・・・」と思いつつ
 入っていきました。

 今回はGPSに丁寧にルートを入れてきています。持っている地図には登山道が載っていなかったので(2003年・・古い^_^;)尾根伝いに入れてみましたが、後から見ると大体合っていました。


 ここは昔、読図山行にも使われていたコース、つまり登山道がハッキリせず、尾根道を辿りながら読図が必要な山だったと認識していました。なので、いつもはしないことですが、今回はルートを細かく入れてありました。昨年、ぽっかさんのレポを見たときに即入れておいたものです。今回それを見て私自身びっくりしました^_^; ←気合が入っている!(^^ゞ
 最初はちょっと急でしたが、しっかりした登山道になってます。

 しかも九十九折れの歩きやすい登山道に。

 足元にはマムシ草やタチツボスミレが少しだけ咲いていました。ミツマタも小さいのがポツポツあります。
 しばらくは杉や檜の植林。神奈川県の大事な水源の森林。ここで蓄えられた水が丹沢湖に集められ、私たちのもとへ届くのでしょう。

 杉林は丁寧に手入れされスクスクとまっすぐ伸びていました。その中に種から生まれた杉の子。孫を思い出します(^^ゞ
 看板は森林所有者や神奈川県の取り決めなど書かれているようですが・・・

 誰が書いたものか、ミツバ岳へのルートが手書きで書き込まれています^_^;

 ミツバ岳(大嵐)と書かれていますが大嵐って別名でしょうか? ちなみに地形図にはミツバ岳の山名も載っていないのですが、エアリアにはミツバ岳とあり大嵐とは書かれていません。

落葉樹が見られるようになると
もう新緑の芽吹き。
見える山は不老山。


おそらくエゴノキの花。
太い木は別の木です。

 コチラがエゴノキの木。一緒に写せなかったので別々に(^^ゞ

 気持ちいいほどまっすぐ伸びている杉の木。

 見ていると姿勢がのびます^_^;

 そういえば最近花粉症が治まってきているのが嬉しい♪目や喉が痒い時もありますが、鼻水が止まらなかった頃のようなことは全く無くなりました。花粉症で病院に行ったことは無いですが、山歩き効果でしょうか?♪

植林から落葉樹林に変わる頃
きれいな桜の木


植林帯から落葉樹林へ。


青空が覗いてとっても明るくなりました。


 明るくてとっても気持ちのいい登山道です。
 権現山が見えてきました。落葉している今の時期ならではの展望。

 この頃後ろからご夫婦一組が登ってきました。ミツバ岳山頂までは前後して歩きますが、このコースは既に何回か登っているそうで、いろいろと教えていただきました。

 やはり以前はこのように整備された道ではなく、直登して登ったとか。随分楽になったと笑っていました。


アブラチャンの木も多い
ダンコウバイと見分けにくい木ですが
これも一つのポイントを教えていただきました。
説明が難しいので割愛しますが(^^ゞ


 なだらかになると山頂は近い。

 左側には鹿柵がありますが、かなり壊れておりその用を成していません。
 右前方に権現山を眺めながらミツバ岳山頂へ。

 藪っぽく見えますが、登山道はあります。

 

大きなミツマタの木(@.@;
山頂です。


開放部には富士山も見えるようですが
今回は残念ながら雲の中


ミツマタは最盛期を過ぎていましたが
まだ少し残って良い香りを漂わせてました。





 先ほどのご夫婦から、屏風岩山まで行けば標高が少し高いからもっと(ミツマタが)咲いているかもと伺い、コースの様子や所要時間なども教えていただきました。バスの時間も調べてありますし、ゆっくり歩いても大丈夫そうです。

 その時の調子と気分でどうするか決めることにしましょうか・・・と言いつつ、かなりその気になりました(^^ゞ

 ご夫婦を先に見送り、私たちも山頂を後にして権現山へ向かいます。
 この先にもミツマタはけっこうあります。

 小さいので目立ちませんが桜も。マメザクラかな?よくわかりません。


 この木♪何の木?ねじれてる〜

 この木はsanaeだ、トシちゃんだと互いに言い合う・・・なんて思いやりの欠けた夫婦だ・・・^_^;


 祠が古株の陰にひっそりと。
 山頂はもう目の前。

 広場のベンチでは先ほどのご夫婦が休憩中でした。


 権現山山頂。
 浅瀬入口バス停からのコースのことですが、山頂にいる間にも大勢の人がこのコースを登ってきたり下りたりしていました。岩の多い急斜面もあって、下りは大変と話していましたが、私たちはコチラには行きませんでしたので分かりません。

 お昼はのんびりとうどんでしたが暑くて熱かった(^^ゞ そろそろ春メニューに変えなければ・・・って特別無いですが(笑;
 mikkoさんを真似て鯛焼き、焼き焼き(^^ゞ

 あるけ!たいやきくん♪ (^^ゞ
 山頂では次々に登ってきました。和気藹々といろいろな話しをして楽しかったです。

 二人にしろ、大勢にしろ、山頂でのんびりと過ごすこんな時が好きです。

 山頂を後にして歩き出すと前方には蛭ヶ岳。この方角から眺めることは少ないのでその都度地図で確認でした^_^;


 権現山の下りは急でした。

こんな崩れ落ちた側を通りますが
その内崩れ落ちてしまうのではと
心配になります^_^;


崩れ落ちているから?
開けて蛭ヶ岳がきれいに見えます。


アブラチャンの木が際どいところに
立っていますが頑張ってネ〜^_^;


アブラチャン、満開です。


 タチツボスミレ
 小ピークを登りかえして振り返るとさっきまでいた権現山。

 下りきったところが上ノ原分岐。そういえば地図には二本杉峠となっていましたが二本杉があったか確認しませんでした^_^;

 予定ではここから上ノ原、細川バス停の方へ下りる予定でした。でも時間的余裕がありそうですし、ミツマタがまだ咲いているかもという期待で屏風岩山を目指すことにしました。

 ここから直登と巻き道があり、どちらも少し先で合流するということだったので、迷わず巻き道へ^_^;
 巻き道

「雪があったら嫌だね・・・」
(動画です。音量にご注意ください)


 巻き道とピークを登り下りした道が合流すると、目の前にいきなりの急斜面。
 アセビの木も。

 歩きやすくなったのも束の間・・・


 再び急登が続きます。

 ロープのついている箇所もあり、ここを下るほうが大変かもしれません。
 ふたたびミツマタ群落。やはりこちらの方が咲き残っていました。

 ここで10分ほど休憩♪






 この和紙の原料となるミツマタは今も紙幣などに使われているようですが、ここのミツマタはどうなんでしょう?

 それにしてもコウゾ、ミツマタから紙を作り出すという方法を考え付いた人は、今更ながらすごいなぁ・・・。私などいろいろな発明品の恩恵にあずかるばかりです^_^;
 昔の人の知恵も素晴らしいですが、それをさらに発展させている人も素晴らしい。

 その一方で公害やら自然破壊やら無駄なものやら生じたりもして、問題点も次々に発生しているわけですが、そんなことを何気に話すきっかけになっていました。

 この山行、なんて学習効果があるのでしょう!^_^;

 ふだん二人でこんな真面目な話なんてしないのに・・(笑)


 ノキシノブ
 屏風岩山が見えてくると、遠く感じられてきました^_^;

 思ったよりコースはしっかりしています。けっこう歩かれているのがわかります。
 倒れても立ち上がれ〜!

 同じ一本の木の根からも、太い幹からもグイグイ天に向かって伸びています。

 たちあがれにっぽん!いやいや、新政党ではありません、たちあがれ一本の木!


 「山頂はあっちだよ〜」
 「はいはい、ありがとう」ようやく山頂が目の前に。

 上ノ原分岐から誰にも会わなかったのですが、この手前で山岳ランナーお一人とすれ違いました。


 屏風岩山山頂

 朽ちた山名標識の下に紙で書かれたものがポリ袋に入っていましたが、これも破れ落ちてしまいそうでした。

 ここで休憩。
 木の間から畦ヶ丸。以前(H14.12/21-23)まるで北アルプスか?と思わせるような、とってもきれいな雪の中を歩いたことを懐かしく思い出しました。娘が中学生になった頃だったか、私と二人で歩いたこともありました(H9.12/21)。どちらも懐かしい。ん?どちらも12月21日、偶然ですが風景がまったく違いました。H14年は珍しく丹沢にも雪が多かったのですね。

 今日はここまで。

 畦ヶ丸には行かず、ここから先ほどのご夫婦に教えていただいたように大滝橋方向に下ることにします。

 ここからは下りになるので私もストックを出します。
 一旦下って登り返した後、柵に脚立が!この脚立を登るのかと一瞬ビックリしましたが、これは作業用のようです。

 登山ルートは柵沿いに右へ。

 ここからは分かりにくいところがあったので、山座同定も含めて地図とコンパス、GPSでちょこちょこ確認しながら下りて行きます。
 いい香り♪

 このあともず〜っとミツマタを眺めながら下りていくことになります。ミツマタの木が思ったより多くて驚きました。


丹沢湖と、その奥に大野山


権現山とその右肩にミツバ岳がチョット見えます。
これだけの距離を歩いてきたのかと感動!
人間の足ってすごい!




 タチツボスミレも群生。

 急斜面の下りでしたがここで後ろから来た若い単独男性はあっという間に下りていってしまいました(^^ゞ
 キブシ

 ミツマタだらけの斜面。
 驚いたことにトウゴクミツバツツジも数本咲いていました。この木が丹沢を彩るのもあと少し。

 登山道が新しい木で整備されていると思ったら林道が見えてきました。
 ヨゴレネコノメ?

 林道に着いたところで振り返ると入口にこの看板! 聞いたとおりの所に出たのですが・・・

 二人で「えっ?」「えっ?」

 知らなかったとはいえこれには参りました。

 こっちからだったら登れませんでしたね(^^ゞ

 それとも登山道として整備中なのでしょうか?
 林道を左へ行けば畦ヶ丸、右へ行けばバス通り。あとはバス通りへと向かうだけ。

 新緑の芽吹きがきれいです。

 沢もとってもきれいですが、かつてここの上流の沢登りで事故に遭った仲間を思い出し、あの時助かって本当に良かったと心から思うのでした。




 大滝キャンプ場分岐。桜が咲いています。

 ここでも家族でキャンプしたことがあります。またみんなでしたくなりました(^^ゞ
 大滝バス停に4時着。次のバスは4時27分。

 バスに乗ると、利用しているバス共通カードが今年の7月までで使えなくなると書いてありました。5000円のを買えば850円分ついてくるのでありがたかったのにこれはショックでした。でもこの不景気の折ですからやむを得ないのかもしれません。


 綾瀬入口で下車。

 ここからの権現山登山口は落合隧道脇にありました。
 ここにも権現山山頂と同じように注意事項が書かれています。

 バス停からは歩いて駐車している場所へ。

 この長い隧道の中、GPSは途切れます。トンネルを出た後瞬間的に「ここはどこだ〜?」と放り出されたような場所に跳んでいたのを帰宅してから気付きました。それもすぐに定位置に戻っていますが。
 駐車場に到着。

 このあと桜がきれいな大仏大橋の方へ行ってみます。


丹沢湖と桜


 この後、温泉は途中の山中湖の近くを通ったときに偶然見つけたたかむらというところで入りました。

 小さいお風呂ですが以前会社の保養施設だったのを最近リニューアルして一般の宿にしたそうです。日帰り湯は500円。

 丹沢の後にしては山中湖?っていう感じですが、翌日の神代桜を見に行く途中でした。