川柳
山編 ・ 家族編 ・ 夫婦編 ・ 自分編 ・ エトセトラ
【山編】
山行けば良かった梅雨の中休み 2006-07-01
五本指ソックス各指自己主張 2006-05-27
雨の日も楽しんでいたあの頃は 2006-02-18
山歩き行かねば弛む気とお腹 2006-02-18
なぜ山に行かなかったと射る日差し 2006-01-07
花の名を聞かれ起動に時かかり 2005-06-20
梅雨だから山を選んだのに夏日 2005-06-12
梅雨ならば雨に似合った山選び 2005-06-10
中華街に 勝るラーメン 山の上
山歩き 武士がいそうな ロケーション
出遅れて 朝日眩しい 休養日
登山行く 時間とれたら 雨だって
ちっぽけな 人間悟る 山の旅
この元気 野山の空気の お陰です
寄せ付けて つと突き放す 白き峰
雪山の 豹変するも 美しく
我が至福 下山の後に 飲むビール
良い天気 選べぬ山の レスキュー隊
久々の 娘(こ)とのハイクに 父能弁
父母の出会い 聞く娘に照れる 親子ハイク
何度でも 山頂期待 させられて
もしもしと 山で現実 つないでる
海山へ 住宅事情が 旅をさせ
夫バテ ここオッパイ山と 元気づけ
苦しんで 苦しみ捨てて 山頂(やま)に立つ
額指し 森林限界 説く夫
遺されて 受け入れ難きは運命
歓声が 危機一髪の 無事に沸き
遭難に 明日は我が身と 読む基本
山旅が 心の憂さの クリアキー
遭難記 生還期待 しつつ読み
山桜 咲いたと見まごう 霧氷かな
早く出た 筋肉痛に 自慢顔
辛かった 山下り思う 次の山
もしもしと 無線機ついつい 言いそうで
土日には 居るかと毎週 子等が聞く
満開に きれい、すごいの ワンパターン
山歩き 土産は顔の 虫さされ
辛いほど 楽しさ残る 山登り
春になり 芽吹きたくまし 老木も
山帰り 女を忘れぬ コンパクト
春待つも 山へ白銀 求め行く
いとおしい 季節外れの 花一輪
遅咲きの 花に心が 和まされ
山旅に 仕事と子のこと 禁句です
わたくしの 鳴らぬ携帯 非常時用
ガス切れて 目指す頂 なお遠く
山行く日 低血圧は 早起きす
獣より 銃弾こわい 猟解禁
挫折なら 山に行きなと 人生訓
山登り 5歳のライバル おじいちゃん
紅ひいて 逞しいなり 山女
山行けず ちょっぴりくやしい 山便り
全て自作です。限られた言葉の構成なため、もしかしたら、似たような作を作られている方がおられるかもしれません。その節はけっして盗作ではないのであらかじめお断りしておきます。又、新聞に投稿し採用されたものも一部含まれています。日付の無いのは日付付きのもの以前のものです。(2000-11-15)