安倍奥;七面山(山梨百名山) (しちめんさん1982.4m) (クリック地図 ) |
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初歩きは安倍奥。今年も三連休からの出発で迷うことなくテント泊は却下です^_^; 全て日帰りの山にしましたが、安倍奥はやはり懐の深い山でした。靴擦れやら足が攣るなど思わぬ情況になった上に体力の低下をも思い知りますが楽しめる山域。七面山は宗教の山で独特な雰囲気でした。(8日:七面山、9日:八紘嶺、10日:浜石岳) | ||
H23年1月8日(土) 天気;晴 Member.2人(トシちゃん&sanae) 【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 登山口P7:20〜神力坊7:31〜肝心坊8:16-27〜中適坊9:03〜晴雲坊10:00-10〜山門10:56〜敬慎院11:03-19〜富士山展望台11:23-27〜七面山山頂12:37-13:52〜富士山展望台15:00〜晴雲坊15:27〜中適坊16:02〜肝心坊16:28〜神力坊〜登山口17:00〜P17:05 (所要時間約9時間45分・・休憩含む) |
↑ 富士山展望台 |
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トラック(赤線) (青は入れていったルート) |
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前夜発で登山口駐車場には夜中の2時に到着。見上げる夜空にはいっぱいの星でした。星座に詳しかったら楽しいだろうな・・・と思いつつ仮眠につきます。 | |
6時過ぎ(6時半過ぎだったか・・?)に起床。用意して出発は7時半近くになりました。 | |
明浄院そばの登山口に向かいます。 | |
するとそこにも広い駐車場がありました。 | |
今回は表参道からのピストン 登山口には参詣路の案内図 山頂までではないので参拝者のためのものでしょう。 |
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登山口の反対側には白糸の滝。ここから眺めるだけでしたがそのそばには徳川家康の側室、お萬の方の像があるようでした。女人禁制のこの寺に、身を清めてから初めて入山されたとか。 | |
入山の入口には両脇に石灯篭があり、朱で元丁目の文字。この先この石灯篭が二丁目、三丁目・・・と続き、敬慎院の五十丁目が最後になります。身延山もたしかそうだったと思いだすトシちゃん。 7時25分、気温はマイナス4度。 標高は500m。山頂は1982.4mですから、標高差は1482.4m・・・・約1500m。年の初めからちょっと頑張りすぎかな・・・^_^; |
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初めから信仰の山とわかる鳥居や祠、お地蔵さまなどところどころに見られます。 | |
そしてまず神力坊(二丁目)。このお休み処がこの先もまだ三つほど。山歩きに慣れていない参詣者には有り難い場所。そして私達も休憩の目安になりました。 | |
山道というより参道ですから整備され、初めのうちは雪もありませんでした。 | |
山看板も。 | |
肝心坊(十三丁目)。ここで上着を脱ぎ一息ついて出発。 | |
標高1000m近くなって足元に雪がパラパラと残っていましたが、この先もずっとこんな感じか、圧雪した雪道で殆ど無いといってよい状況でした。 | |
七面山は身延山と同じ日蓮宗。我が家の宗派とは違いますが、山歩きはあまり気にしませんね。 | |
途中に見えたきれいな富士山。電線が気になりますが、これも敬慎院までつながっているのでしょう。宿泊設備もあるということですから歩きながらどんなお寺さんなのだろうと気になります。 | |
中適坊(二十三丁目)。休憩場所には名物ところてんの看板。でも朝早いせいか、営業はまだしていませんでした。 | |
ホースで引かれた簡易水道から漏れた水が見事な氷のかたまりに。 | |
ゆっくり歩いていると、早くも数組の下山者とすれ違いました。敬慎院までなのか、山頂まで行かれたのかわかりませんが、宿泊された方々のようです。 | |
一組の方から「山頂まで雪は全く無いよ」と伺い、「そうですか、(情報)ありがとうございます」とお礼を言ってすれ違いますが、この方たちは敬慎院までの方だったようです。 | |
途中目に入った白い山は南アルプス、 白根三山でしょうか。そしてその右に鳳凰かな? |
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晴雲坊(三十六丁目)。ここで休憩。 靴ずれで踵が痛くなっていた私(sanae)、ここで靴を脱いで対処します。もっとはやく処置すれば良かったです^_^; |
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休憩所にかけてあった温度計はマイナス8度でした。 | |
休憩していると寒くなりますが、歩くと熱くなるので処置を終えてから早目に出発。靴ずれの処置が遅かったため、歩くペースは落ちるばかり^_^; | |
でもこの方の後をついて行きますから元々のんびり歩きです(*^_^*) | |
朝日を浴びながら、なんとなく神々しい気持ちになったりして。 | |
敬慎院山門、和光門(四十六丁目)。 |
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緩やかな登り坂です。 | |
吉祥門。 | |
なんと車が走っています。ナンバープレートがありませんから境内専用車ですね。荷物ケーブルがありますから運搬などにも使われていました。 その左には鐘楼があり、鐘を撞くことができますが、私達は眺めただけでした。撞いてみればよかったです(^^ゞ |
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吉祥門を入ると中は広い境内。 身延山もそうでしたが立派なお社が並んでます。 |
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ひときわ立派な建物が七面山敬慎院、本社。 身延山久遠寺に属するのだそうです。 |
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そしてここが五十丁目。 | |
境内には水洗トイレがあり、とてもきれいでした(土足で入れます)。手洗い場は凍っているのか水道は出ませんでしたが気持ちのコインがいくつかありましたので、私も一緒に並べてきました。 「お茶の用意がしてありますからゆっくり休んでいって下さい」と僧侶の方から声をかけていただき、ビックリするやら感激するやら。一先ず山頂へ先に行きたかったのでお礼をのべて失礼します。帰りに寄りたかったですが時間がありませんで残念でした^_^; |
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本社の前に随身門への登り。 こちらから山頂へと向かいます。 |
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登りきる随身門。 その中に突然切り取ったかのような富士山が現れました。 はなはだ信仰心に欠ける私ではありますが、 思わずここで手を合わせてしまいました。 それほどに心打つ情景でした。 春分・秋分の日には、丁度富士山頂に現われる太陽の光が、 随身門をくぐって本殿に達するのだそうです。 ダイヤモンド富士とその神がかり的な光景は もっと心打たれるものがあるのでしょう。 これもしっかりと計算されての建造物なのでしょうか。 昔の人の知恵に驚くばかりです。 |
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そして門を潜ればこの富士山展望! |
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振り返って、これが随身門。 | |
やはり雪を被った富士山が美しい! | |
いつまでも眺めていたい富士山展望台ですが、ジッとしているとやはり寒くなります。 | |
先に進むと陽射しが嬉しく感じられました。 初めのうちは緩やかな登りですが次第に急になり、私はとうとう軽アイゼン(6爪)着用。 アイゼンを着けずにそのまま登っていったトシちゃんは足を攣ってしまいました^_^; 梅干を口にして応急処置です。 |
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木の間からも富士山!美しい♪ | |
七面山山頂。大勢の人にどんどん抜かれ、我等は思ったより時間がかかってしまいました。 樹林に囲まれ、山頂からの展望は残念ながら木の間越し。展望が良いという希望峰へ行く余裕は時間的にも体力的にももはやありませんでしたが、希望峰へむかった人の漏れ聞こえてきた話では雪で行くのは容易ではないようでした。 |
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山頂の積雪は20数センチ。 | |
山頂でゆっくり寛いでいるうちに、入れ替わり登頂していた人たちはどんどん下山。すっかり静かになった山頂を私達も後にします。 下りはもちろんアイゼン着用。 |
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靴ずれも下りはいくらか楽でした。 | |
サルオガセがいっぱい。 | |
登りでは通過した大崩れ。 逆光になってしまいました^_^; この上辺を歩いていたわけですが、 どんどん崩れているようで、登山道の位置も 変わってきているそうです。 |
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大崩れ (動画:音量にご注意ください) |
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大崩れの様子を見て、あとは下るだけ。 | |
荷物用ケーブル。ちょうど稼働時間のようでした。 ここでアイゼンを外します。 |
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ケーブルの辺りは広場になって ここからも北岳をはじめ 白根三山が少し見えます。 |
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再び富士見展望台 |
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敬慎院には寄らず(寄る時間も無く^_^;) 随身門の手前の坂から下ります。 |
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すっかり遅くなってしまい、最後の2人となってしまいました。 | |
晴雲坊。気温はマイナス6度。 | |
ゆっくり、どんどん下り、途中で休憩。 たまたま普通のベンチでしたが、この表参道は寄進が多く、バス停のように屋根つきの所もたくさんありました。 |
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一丁目でなく元丁目。無事に到着。 年の初めに約1500mの標高差はかなり大変でした。そのうえ靴ずれやら攣るやら・・・。 今年はどんな山行ができるのか分かりませんが、これからは余裕を持ってテント泊でなく、宿泊がいいな〜なんて思った次第でした^_^; |
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このあと「なんぶの湯」(この日は期間限定で5時以降500円。通常800円)に入り、疲れを癒して一旦イチコク(R1)に出てぐるりとまわって梅ヶ島、八紘嶺へと向かうのでした。 |
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