丹沢・高松山(たかまつやま801.4m)

 雨のため予定変更、近場の低山へ
 小さな秋みつけた!

 H16年9月29日(水)
  天気;曇り時々雨
  Member.3人(清水、木村、石原)

右写真【広い高松山山頂】


 【コ ー ス 】(〜は歩、休憩時間含む)

第六天(尺里峠ひさりとうげ)手前に駐車6:30〜第六天(尺里峠ひさりとうげ)6:50〜高松山山頂8:08-13〜第六天(尺里峠ひさりとうげ)8:55〜第六天(尺里峠ひさりとうげ)手前9:03
(所要時間約2時間30分くらい・・休憩含む)


 なぜかいつも雨に祟られるうたげ会。当初5名全員参加の予定だったがそれぞれの事情で事前に2名取り消し、今回は3名になっていた。リーダーはSさん。天気予報をこまめにチェックして、一時は中止とお達しがあった。しかし何てったって前夜のうたげも楽しみにしている我らが仲間、出発日は晴れて一晩天気がもちそうだとなるとやはり行こうかと電話がかけめぐる。翌日は加入道山〜大室山の予定だがそれは当日の朝判断することにしようということで、テントやらザックやら食料やらビールやら(おっと^^;)車に積み込んで、19時過ぎ慌ただしく出発した。

 途中最寄り駅でそれぞれピックアップして一路東名を行く。工事はあったが事故もなく順調に流れ、折しも今宵は中秋の名月で、夜空には満月さえきれいに見えた。風水(占い?)で、満月を見るとエネルギーを貰えると言っていたというSさんの言葉にノリノリの我ら、信じている訳ではないが悪い気はしない。車中姦しく話しに盛り上がる。

 西丹沢到着は21時。最初の待ち合わせが19時半だったから約1時間半で着いたことになる。平日の夜だと早い。早速テントを張ってうたげ会。いつもは夕食を済ませてくる私だがこの日はやめてきた。持ち寄りの惣菜でお疲れ様の乾杯。あぁ〜お腹が空いた!パクリ。23時半就寝。

 テントで熟睡し自宅で寝ているつもりになっていた。思わず「あれ?山の日だぁ・・」とパチリと目を開く。ここはテントの中だと気がついてホッと一安心。Kさんが起き上がったのに気付いたが、そのままトロトロまどろみ再び深みに落ちようとしたとき津軽三味線(携帯目覚まし)のけたたましい音に起こされた。外はまだ真っ暗だ。空気は温かい。まだ降ってはいないが下り坂であるには違いない。ゴロンとなっているところへKさんの「おはようございます」という爽やかな声、そう!この時はまだ爽快だったようだ。

 Kさんがお湯を沸かしてくれたのでお茶を飲む。それぞれ適当に朝食をとるが、私はさすがに食べられない。テントを撤収し、出発!という頃になって何と雨が降ってきた。やはりここ西丹沢は降り出すのが早かった(それにしても早すぎる・・)。車で用木沢出合まで移動するつもりだったが車中でどうするか相談。車にあたる雨音を聞きながら、最初から合羽というのも気が乗らず、徒渉のある今回のコースは止めることにした。ひとまず東へ移動することにした。

 いろいろある中、鍋割山の選択肢もあったが、共同食でうどんを用意してきている。鍋焼きうどんの楽しみな山へうどんを持っていくのもなぁ・・・それに雨模様の中歩くには長いコースかも・・・。それでは通り沿いに近い高松山はどうかなどと話している内にKさんの口数が段々少なくなってきた。バックミラーで見ると浮かない顔をしている。気持ち悪くなったらしい。カーブで車に揺られ二日酔いを誘発してしまったようだ。歩いてしまえば酔いなど抜けてしまっただろうに。結局車に乗っているよりは降りて歩きたいということで、一回コンビニで小休止したあと近くの高松山へ行くことにした。雨は途中で止んだ。道路は乾いていたので降ったのは山沿いの方だけだったのかもしれない。

 地図によれば尺里峠に駐車スペースがあるらしいので、くねくねした林道がKさんには辛いだろうと思いつつ、行ってみることにした。普通車のすれ違いも神経を遣うような細い林道だった。途中ダンプと行き合ったときはびっくりした。先に気付いたダンプの方が近くにスペースがあり、少し下がって待っていてくれた。

 林道はますます細くなるため、第六天の少し手前の駐車できそうなところで車を降りることにした。歩き始めて10分くらいだったろうか、第六天の分岐に到着。そこに駐車スペースがあるはずだが見あたらない。無理に端に寄せて停めるしか無いようだ。

左【ガマズミ?】

 しばらくは舗装された林道を行く。牛を飼っている所がありにおいが漂っているが、登っている内にいつしか匂わなくなった。舗装もなくなりススキに囲まれた道を行き、やがて登山道らしくなっていく。道端には野草がふんだんに咲き乱れ、Sさんが目ざとくそれらを見つけ教えてくれる。ツリガネニンジン、ゲンノショウコ、ツリフネソウ、イヌタデ(アカマンマ)、ミズヒキ、キンミズヒキ、アザミ、ノコンギク、シロヤマギク?、もう枯れかかったトリカブト、ヤマジノホトトギス、ハギ、チヂミザサ、真っ赤な実をつけていたのはガマズミだろうか?まだまだ沢山あったが私の乏しい頭脳図鑑では後から調べねば確信を持てないものも多かった。足下には栗やアケビらしき実など落ちていて秋への季節の変わり目を楽しめたのだった。

左【丹沢表尾根と右奥に大山が見える】

 一方Kさんはまだスッキリせず辛かったようだが、休みながら一緒にゆっくりと登っていった。 山の空気を吸って、いくぶん落ち着いたようで良かった。登りはほとんど緩やかで途中では丹沢の表尾根や大山なども望める所があった。山頂手前は少々急登で手すりがついていた。クサリはかなり錆びてはいたがしっかりしたものだった。kさんにはこの山頂への最後の急登が黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳)のようだったと笑っていたっけ(^o^)いつもなら元気印でスタスタと難なく登ってしまう人なのに。

 山頂は広かった。きれいに手入れされまわりは樹林で囲まれている。展望は望めないがボール遊びも走り回ることもできそうだ。子供の遠足によさそう。とりあえずシートを出して休もうとザックを開けていたら、さっさと下りなさいと言うように雨が降ってきた。合羽を着て追い立てられるように仕方なく同ルートを下山。そのまま激しく降るかと思われたが間もなく止み、そのあとは小雨が降ったり止んだりしていた。天気が良かったらお昼寝したいような山頂だったが、天気が良ければ来ることもなかっただろう。

 下りは早かった。車に戻ったのは9時。何とも物足りない山行になってしまったが、今回はこれで良かったと思う。うたげ会の面目は保ったし(^-^;;;,?、みんなが登ったことのない山に登れた。改めて地図を見ながら、以前寄からシダンゴ山を通り秦野峠から鍋割山に登ったことがありそこで分岐に高松山と書いてあったのを思いだした。こういう事でもなければ登らなかったかもしれない。山もまたどんな縁があるか分からない。

 11時には自宅に到着。午後はやがて雨となった。