富士周辺越前岳〜黒岳
 (クリック地図)  (えちぜんだけ1504.2m)
 前日の愛鷹山に続き、愛鷹連峰の越前岳へ。前夜は風が強く、山も荒れるのかと思いましたが、ほぼ無風の快晴でした。展望にも恵まれゆったり、まったり富士見山行。歩くより休憩の多いのんびりハイクです。11年前は山頂から呼子岳に回り沢沿いを下りましたが、今回は富士見目的で往復同ルート、落葉しているこの時期ならではの展望です。
 H19年2月4日(日)
  天気;晴れ
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
大山祇命神社(750m)7:15出発〜愛鷹山荘7:58〜富士見峠8:05〜鋸岳展望台8:44-9:00〜富士見台9:45-50〜越前岳山頂10:15-12:00〜富士見台12:22-38〜鋸岳展望台〜富士見峠13:29-39〜富士山展望場13:57〜黒岳14:08-58〜富士見峠15:20〜〜大山祇命神社15:50・・・所要時間約8時間40分
【↑ 越前岳富士見台より望む】
 前日愛鷹山を歩き、食事を済ませて越前岳の登山口へ。黒岳にも寄りたかったので登山口は前回と同じ神社から。前回は私の運転で山仲間と一緒に来ているのに、その辺りのことをすっかり忘れています^_^;。途中歩きながらおぼろげに思い出す有様でした。天気が悪いと印象の薄い山になってしまうのですね。その点今回は強烈なインパクトの残る山となりました。レポートはこれでもか〜、これでもか〜というくらい富士山が出てきます(笑)

7:12
 駐車場を出発します。隅にはきれいな簡易トイレがあります。


 駐車場そばの神社前。鳥居の前をまっすぐ進めば沢沿いから割石峠。以前は鳥居を潜り越後岳から呼子岳に回り割石峠から下ってきましたが、今回は展望重視で同ルートを往復にします。

 鳥居のそばには松永塚があります。

 昭和3年10月17日に当時学生の松永さんという人が遭難し、それをきっかけに登山道が整備されたそうです。

 鳥居を潜ると登山者カードの投函ポスト(鍵付)がありますので投函して歩き出します。

 植林で鬱蒼としていますが、お天気がよかったので、写真よりは明るい登山道です。お陰で整備され、途中には小さいながらもケルンのように石が数箇所に積まれていました。

 植林は間もなく終わり豊かな自然林の山に変わります。

 気持ちのいい山道です。

 でも右斜面が崩れやすくなっており、落石注意と書かれていました。

 これは下山時に写したものです。斜面に注意しながら間隔をあけて歩くようにしますが、登りのとき私はこの注意書きに気付きませんでした。足元ばかり見ていると見落としやすいので注意しましょう。気づいた時にお互い確認するようにします。

 位牌岳の山頂部分が見えてきました。

 小さな鉄の梯子が二つほど続いてありますが、危ない場所ではありません。

 奥の右が位牌岳です。位牌岳の左側のピークも愛鷹山となっている地図がありましたが、未確認です。

 此処にも注意書きが・・・

 モグラの害で地盤が軟弱・・・一人ずつ渡ります。

 愛鷹山荘に着きました。門扉には持ち主の名が書かれ、予約制と書いてあります。

 テント場もあります。小さいものなら5張りくらい、大きいと3張りくらいでしょうか。トイレは簡易トイレが一つ、50円。

 チョロチョロと出ている水場もありましたが、枯れる時もあるそうです。この水場で入れ物を満たすのは時間がかかりそうです。

 富士見峠。右へ行けば黒岳ですが、今回は同ルート下山ですので帰りに寄ることにします。

 富士見峠にはこのように丸木のベンチがあり、木の間から富士山が見えます。

 これは下山時に写した富士見峠からの富士山。

 富士見峠から雪が現れました。

 アイスバーンになっていますが登りなのでアイゼンを着けるほどではありません。でも気をつけて登っていきます。こういう時はストックがあると助かります。

 鋸岳の展望台。


 見事な景観です。越前岳から愛鷹山へ縦走もしたいと思いましたが、鋸岳の途中が通行止め?のようなので、危ないことは避けます。

 それにしてもどんなルートになっているのでしょう。

 前後して歩いていた年配の男性が早々にアイゼンを着けていました。まだ大丈夫そうだと思いましたが、私達もここで着けることにしました(6爪)。

 ところが歩き始めると雪がないやん!^_^;

 でも間もなくまた雪道に。平坦なところは心配いりませんが、登りのときは安心です。

 木の間からは富士山がずっと眺められます。

 やはり落葉しているこの時期なればこその展望ですね。

 気持ちのよい自然林の上は青空が広がって気持ちよく歩けます。雪道はステキです。

 富士見台につきました。岡田紅陽という人が写したここからの富士山が、昭和13年発行の50銭紙幣の図案に採用されたのだそうです。

 邪魔者はどいて(笑)富士山眺望。

 宝永山の部分が黒く残り、まるで富士山が黒い子富士山を抱いているように見えます。

 再び歩き出します。

 大きいザックに見えますね〜^_^; 重さは多分15キロくらいでしょうか。殆どが保険です。

 登りつつも、雑木林の合間から何度も眺めます。

 気持ちの良い陽だまりハイクです。山頂までは富士見台で二人、途中すれ違いが一人だけの静かな山歩きです。

10:15-12:00
 愛鷹連峰の最高峰、越前岳山頂に到着です。2時間もあれば登れてしまうコースですが、のんびりだったので3時間かかりました(笑)

 そしてなおも山頂でのんびり寛ぎます。

 ここの山頂標識も袴腰岳と同様立派です。ある工房で作成されたようで刻印が小さくありました。

 標識を入れて富士山と。でもここからの富士山は麓が樹林帯で隠れてしまいます。

 十里木からピストンの人や、十里木から呼子岳の方へ向かう人も、富士見台に向かう理由が頷けます。

 アップにするとこんな感じ。

 山頂からは伊豆半島や駿河湾も見えますが、陽気が良いせいか春霞がかかっているようでした。

 眼下には富士川の流れる平野(富士市、静岡市、富士宮市)が広がり、その平野を南アルプスが西から北にかけて守るように延びています。

 南アルプスの手前にある安部奥の山々にもいつか行ってみたいものです。

 風も無く、雲ひとつ無い青空の下、山頂はだんだんと混んできました。早々に下り、お昼は黒岳でと思いましたが、ちょうどハイキング倶楽部の団体が下りていったのでそのまま越前岳山頂でお昼にします。

 メニューは味噌煮込みうどん。即席のホイルですがたっぷり野菜とお餅と卵入り^_^; 幸い穴が開いていなかったので、今回コッヘルは使わずに済みました。これは調味料つきなので日帰りの時は重宝しています。テント泊のときはもちろんこういうのは重いし嵩張るので持っていきません^_^;

 2時間近くものんびりして、誰もいなかったらお昼寝でもしたいくらいでした。12時、下山する頃はこんなに賑わっていました。

 山頂ではあちらこちらから「来て良かった」という声が聞こえてきました。

 山頂の混雑とは裏腹に、同ルート下りもまた静かでした。男女一組、単独男性一人とすれ違ったくらいでした。

 しつこく富士山眺望!\(^o^)/

 富士見台もまた富士山頂望!(^^ゞ

 誰もいなかったのでここでものんびり眺めます。

 富士山を眺めながら下ります。

 お昼ごはんを済ませたのでザックは軽く♪身は重く・・・

 富士見峠に着きました。ここでも富士山を眺めてから黒岳に向かいます。

 よく手入れされた植林の間を行きます。

 これでもか〜っというくらい富士山三昧のお山です。

 下には富士サファリパークがあり、そのまま富士山に目を移せば麓に日本ランドが見えます。どちらも広いのですが、富士山麓のほんの一部なんですね。裾野の右側に広がっている土地は自衛隊の演習場ですが、かなり広いです。自衛隊の砲撃(射撃?)練習の音と、日本ランドなどの音楽が賑やかに響き渡っていました。

 黒岳山頂に向かう途中にある自然杉だそうです。

 山頂かと思ったらここから右に行くようです。「えぇ〜〜〜〜」という顔のトシちゃん、標識に黒岳山頂まであと3分と書いてあるので行く気になりました(笑) 「ホントに3分で行くのか?」とタイマーをセットして歩き出します(^^ゞ

 少し下ってから緩やかに登り返して行きます。快晴のお陰で気持ちの良い雑木林です。

14:08-58
 黒岳山頂。写真を撮りながら4分で到着。普通に歩けば3分オッケーです(^-^)v

 目の前に富士の裾野が広がり解放感があります。

 しっかし、それにしてもどこまで富士山づくしなのでしょう!!!

 越前岳は最高峰ですから皆さん行かれますが、この黒岳からの展望も天下一品です。

 これだけ見てきているのに、ここでも又のんびりしてしまいます(^^ゞ

 遮る物も無く、記念撮影もバッチリ!?

 願わくば、もっと真っ白な富士山がいいな〜と贅沢を言ってみたりして・・・

 山頂にはミツマタの蕾。

 東側に箱根が見えます。この箱根と富士山の間には丹沢や道志山塊が見えます。三角の大きな山は御正体山でしょうか。

 広い黒岳山頂をちょっと移動すれば位牌岳、鋸岳、越前岳方向が見えます。

 誰もいない山頂でなんと50分も過ごしてようやく下山します。

 再びしつこく展望場から。

 富士見峠を経て下ります。一応、落石に注意しながら間を空けて通過します。

15:50
 下山。

 今日こそお風呂です。前回(と言っても11年前ですが)と同じ大野路の露天風呂に行きました。神社には割引券が置いてあったそうで、それがあれば800円が600円になるそうです。気付かず残念!

 でも食事が200引きになるというのでそこで夕飯も済ませてしまいました。200円引きにつられ、少々予算オーバーです^_^;

 写真はチョット箸をつけてしまいましたが・・・。お料理はとても美味しかったです。これなら納得のお値段です。
 帰りは渋滞を避け、SAで仮眠してETC割引利用で帰宅。