那須:三本槍岳〜朝日岳
(さんぼんやりだけ1917m〜あさひだけ1896mクリック地図

 那須のシロヤシオを見たいと思っていたのですが、天気やら予定やら、なかなか思うようにいかないものです。昨年よりは少し開花が早かったようで満開の時期は逃しましたが、それでもラッキーなことに満開の木が少しだけ待ってくれてました。三本槍岳山頂は2回目。前回(H12年4月)は雪、今回は雨で展望はまたもや残念。
H21年6月6日(土)
天気;雨のち晴
Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
北温泉6:25〜中大倉山(スキー場分岐)7:55-8:20〜(休憩9:45-55)〜茶臼岳分岐10:08〜三本槍岳山頂1917m10:41-11:25〜茶臼岳分岐11:52〜朝日岳分岐12:37〜朝日岳山頂12:46-13:15〜峰の茶屋13:45〜ロープウェーバス停14:22-30発=バス350円=北温泉バス停14:40〜北温泉14:55

↑ 満開のシロヤシオ

今回のコース(地図をクリックすると拡大)
場所はコチラです

 インレッドさんさるやさんの昨年の記録を拝見し、是非ともシロヤシオの時期に行ってみたいものと思っていました。やまとそばさんやいろいろな方の情報ですと今年はちょっと早めのようです。間に合うかな・・と思いつつ、生憎の雨の中出かけてみました。

 翌日は丁度見頃だという大間々のレンゲツツジも楽しみでしたし、鶏頂山(H20年3月)を途中で断念していた高原山にも登ろうという、当初は欲張りな計画でした^_^;

 前夜は夕方出発し、上河内SAで仮眠。朝4時過ぎに起きて食事を済ませた後北温泉へ。道幅は充分な舗装された道路でした。

 栃木県の無料駐車場というのが嬉しい。既に10台近い車(殆ど湯治客?)が停まっていましたが、20台くらいは停められそうです。
 一時止んでいた雨でしたが、再び降り始めました。でもシロヤシオを見たい一心で準備をし、出発。その前に温泉の時間をチェック。

 その北温泉への道を下りて行きます。
 離れた山はガスの中・・・

 正面に北温泉が見えてきますが手前で右に下りていきます。

 北温泉の日帰り入浴は8:30から4:30までの入館可、700円。ちょっと高いかな・・なんて思いながら、それでもひなびた温泉宿の風情も捨てがたく・・・
 時間が間に合えば入りたいと思いながら標識に従って下りて行きます。三本槍岳とは書いてありませんね、那須連山の最高峰なのに。

 ちょっと分かりにくいですが、北温泉の脇を通るように進むと橋がありました。
 気温は16度。雨ですから山はやめて温泉としたいところですが、目的はシロヤシオ。温泉はあとからゆっくりと・・・
【ギンリョウソウ】


 雨に濡れた新緑がきれいです。いきなりの急坂ですがのんびり行きます。
 階段がずっと続いていますが・・・p(^-^)q

 雨のせいか、朝早いからか、しばらくはず〜っと誰にも会わない静かな散策♪

 早くもシロヤシオの木があるようで、足元には花びらが・・。そのたびに見上げますが、ほとんど散った後でした。


 逆にヤマツツジの鮮やかなオレンジが目を引きます。
 標識はしっかりと付けられ、夏ルートなら迷うことも無さそうないい道が続いていました。ここにベンチがあり、暑くなったので服を一枚脱ぎ小休止。
【マイヅルソウ】

【】


 ウグイスの鳴き声を聞きながら。雨でも清々しい空気がとっても新鮮。
 林道出合。横切ってそのまま登山道へ。



 スキー場分岐。マウントジーンズスキー場展望ロープウェイ(シロヤシオ最新情報はこちらで)からの周遊遊歩道の順路になっています。足元の花びらを見つつ、どちらの方がいいのかな・・・と思いながら、展望台の方へは行かず、そのまま直進。

 展望スポットですが何も見えません。展望はさるやさんのところでどうぞ(^^ゞ

すこしずつシロヤシオが見られるようになりました♪

 と思ったら上のスキー場分岐についてしまいました。えっ?終わり?シロヤシオは間に合わなかった・・・

 ここが中大倉山となっていますが地図ではゴンドラ乗り場の方が山頂のようです。

遊歩道の方も終わってしまったのかなとガッカリしていたら
目の前に見事なシロヤシオ、満開です\(^o^)/










 来た甲斐がありました。楽しみだったシロヤシオのトンネルを見ることは叶いませんでしたけど、充分満足。見事な純白のシロヤシオでした。

 丹沢の檜洞丸も素晴らしいですが、また違った美しさです。

 これで遊歩道とは離れ、心置きなく登山道へと進むことにしました。
 咲き残っている花も一つ一つが美しい。

 


【ツクバネソウ】

【ムラサキヤシオ】


【ムラサキヤシオ】


 初めて歩く中の大倉尾根。生憎の雨で展望は望めませんでしたが、それだけに足元の小さな花を見つけると嬉しいのでした。
【ミツバオウレン】

【イワカガミ(コイワカガミ?)】


晴れていれば展望はこのように見えるようです^_^;



【ベニサラサドウダン】

 砂利敷きの整備された登山道です。

 でも土留め(石止め?)のワイヤーは雨に濡れ、滑りそうでかなり気を遣いました。


シャクナゲ





 ハイマツや笹、潅木の間に続く登山道。2000mもない那須連山ですが、積雪期は厳しい雪山となりますからこの稜線も真っ白に覆われてしまうのでしょう。
 ミネザクラ

 赤面山(あかづらやま)分岐。晴れていればここからも見えるのでしょう。


 スダレ山。この先に大岩。初めて三本槍岳に登った時、途中から雪になり、誤って山頂と勘違いして登った山でした^_^;

 雨のベンチで休憩・・・先週の尾瀬も雨のベンチだったっけ。

 晴れていれば展望良さそうだけど・・・

 気温13度。朝より低くなっていました。
 でも風の無いのが救いです。

 茶臼岳と三本槍岳の分岐。ガスの中で遠望が利かず、地図よりはGPSでの現在地確認が正確でした。
 下山は峰の茶屋からですので、この分岐の場所はしっかりチェック。

 展望は諦めて、何度でもお花とのツーショット(^^♪
 珍しくないキブシですが、よく見るととても精巧なつくりですね〜(@.@.;


なるほど、亀さんが通せんぼしているようです、
ねぇ、カメちゃん、もといトシちゃん!

トシちゃんは私に「通れる?」と言いたげ!


この後初めて若い二人組みとすれ違いました。

いきなり目の前に広がったミネザクラ!
思わず歓声です♪



 これは下山時にもう一度写したもの。


 三本槍岳山頂。山名のイメージでは北アの槍ヶ岳のように尖がった山峰が三つあるのか?と思ってしまいますが、そんなに急峻ではありません。三本槍とは「昔、会津と那須・黒羽の3藩が国境を確認するため、5月5日の節句にそれぞれの槍を立てたという故事に由来する(コチラ)」ということなのだそうです。

 山頂で温かいコーヒーとパンで食事している間に雨は止んできました。その間に登ってきた人は単独2人。ここまでで4人という静かな那須岳(三本槍岳.)でした。
 那須岳は何回かきていますが、三本槍岳山頂は2回目。最初の時は雪でコースがかなりはずれていたようです。改めて地図を確認しますが、この時はどこを歩いたか分かりませんでした。 

 雨で静かな山行と思っていたら下山時には次々とすれ違い、峰の茶屋や北温泉分岐では20名以上の団体さんと遭遇でビックリでした。
 清水平。木道があり、湿原の植物も見られるということでしたが丁度端境期?見られませんでした(気付かなかったか?)。

 眼下に池と雪渓。雪を見たのはここだけ。
 登り返しがきつい・・・

 へとへとです。

 雨は止みましたが相変わらずガスって展望はありません。秋(H19年10月)に来た時、展望も紅葉も素晴らしかったのですが、この稜線は今回同様ガスがかかっていたのでした。

 相変わらず展望は得られませんでしたが、周囲の様子は分かりますから心の目で楽しみます(^^ゞ

 熊見曽根、三斗小屋温泉分岐。温泉に泊まりたいな・・・とまた同じことを考えながら^_^; 秋歩いたルートを見送ります。

 朝日岳の肩。朝日岳は5分なので頑張って行きます。ここも初回の時行ったきりだったようです。



 行ってよかった!時折青空ものぞき、どうにか茶臼岳が望めました。


 ロープウェイや駐車場、奥には雲海の切れ目から那須町も。

山頂には二人連れが5,6組だったでしょうか。
それぞれにのんびりと展望を待ち、楽しんでから下りて行きました。
私たちも最後に下山します。


 朝日岳の肩に戻りますが、三本槍岳のほうは相変わらずガスの中。
 
茶臼岳に向かって下りることにします。
茶臼は登りませんが(^^ゞ
(茶臼岳とトシちゃん)


 ここからが大変!鎖場なのに団体さんと次々すれ違いが続きました。

 岩がゴロゴロしているので気が抜けません。躓いたりしたら大変!・・・こういう時は慎重なのに、私としたことがこのあと(ゴニョゴニョ・・・)
 気持ち和みます♪



峰の茶屋
茶臼岳には大勢の登山者の姿が見えました。


今回は登らずに下山。

 コチラもアカヤシオがきれいに咲いていました。



 お賽銭箱もあります。
 狛犬さんと。



 橋と鳥居を通過しますが・・・
 同じ場所を、以前積雪期(H7年2月)に登った時はこんな感じでした。

下山して歩いていると山すそにはベニサラサドウダンがいっぱい。
 上の駐車場から下りていきます。車道とは別にハイキング道があるので安心して歩けます。木に囲まれた石畳が落ち着いた感じ。ここへ来て何故か他にはだれも歩いていませんでとても静かな散策でした。

 ロープウェイ山麓駅に着くとちょうどバスが停車中。

到着は14:22。そしてバスの出発は14:30。
バスが無かったら歩くつもりでバスの時間は調べていませんでしたが
なんという幸運!


 北温泉バス停から北温泉までは1170mだそうな!この頃には青空が広がって暑いくらいでした。
 茶臼岳の上には相変わらず白い雲がモクモク。でも青い空と太陽の陽射しが朝とは全然違います。

賑やかな春ぜみ?


 結局北温泉はやめてコチラへ。シャンプーなどありませんでしたけど、鹿の湯源泉は気持ちよかったです〜♪
 途中寄り道。以前娘からお土産でもらったラスクが美味しかったので、そのNASUのラスク屋さんへ寄って購入。子ども達へのお土産としたのでした♪

 その後食事して高原山麓の大間々へ。一般道R30を南下し、R56から八方ヶ原観光道路を通っていきましたが、観光バスもすれ違いできるようなよく整備された道路でした。

 小間々の方から大間々へ向かう間のレンゲツツジは車のライトに次々浮かび上がり、駐車場の混み具合が容易に想像され、夜のうちに着いて良かったと思ったのでした。

 駐車場は小間々、大間々共に広く、きれいなトイレも完備。明日はレンゲツツジ見物と高原山登山の予定だったのに・・・。岩ゴロゴロの那須を楽しんで無事に下りてきたのに・・・

 トイレの確認をして車に戻るとき歩道と駐車場の段差で躓くなんて・・・・・捻挫しました^_^;