東北道、那須ICより一路沼原(ぬまっぱら)に向かいます。前夜11時頃に家を出て、到着は既に3時ごろ。途中眠くなったトシちゃんと運転を替わったものの、林道が細くなったら即交代です(^^ゞ ところが沼原まで両車線あって広い!殆ど舗装道で、もうびっくりです。そのままものすごく広い駐車場に到着しました。暗闇の樹林の下に木のテーブルと椅子など設えてあるのが見えました。立派な観光地なんだ〜と、この初めての場所に驚いてしまいました。しっかりしたトイレもあります(数はその割りに少ない、観光バスが来たら混雑必至)。 見上げると星空。できれば朝は早く出たいところですが、疲れているので仮眠は7時までとします。

騒がしい音や声に逆らいながらも7時までしっかり寝ました。
起きると秋空がきれいです。


 

 車は次々にやってきますがまだこんなに広々空いている駐車場です。

8:10
 熊がいますよ〜という立て看板がありますが、全然緊迫感を感じない、駐車場脇の登山口を行きます。

 まっすぐ行けば沼原湿原ですが、間もなく右へ道が分かれていました。看板はありませんがそちらへ行きます。登山道の近道でした(小さい看板でもあれば分かり易いのに・・)。

さっそく見事な大木。




 インレッドさんの紅葉情報で一週遅れですが、ウバヶ平の紅葉は間に合うでしょうか?歩き始めて間もないこの彩りに少々心配になってきたのでした。



 カサコソ落ち葉を踏みしめて・・・

 黄色や赤のトンネルを行きます。

 いきなり前方に錦秋のキャンバス!

 茶臼岳は煙を吐いていますが、稜線はガスがかかっているようです。

 しばし見とれて少し下ると三斗小屋の分岐でした。少し休んで牛ヶ首に向かいます。


 この分岐の木々の間から三斗小屋方面の山の斜面もまた見事です。

黄色から紅へ




次々現れる色彩に、出るのは溜息と感嘆詞ばかり!
美しく、素晴らしく・・・それが言葉になりません。


 ひょうたん池の木道からの風景

 たまには二人の写真も^_^;

 春を過ぎ、夏も過ぎ、いまや紅葉期の二人です ← どこからか落葉期ではというツッコミもきそうですが(トシちゃん既に落葉・・・)・・・冷たい厳冬期だったりして(爆)

 この写真を撮ってくださった人はカメラが趣味の地元の方で、こんなに見事なのは初めてと絶賛でした。私たちも良い時に来ました。



↓ ひょうたん池で






 ひょうたん池から分岐に戻ります。

 そして先に進むと1、2分でウバヶ平。
いきなり広々した場所に出てまたまたびっくり!
正面には茶臼岳、まるで華やかな衣装をまとっているようです。
こんなに見事な紅葉は10年前の八甲田月山鳥海山
また7年前の谷川の馬蹄縦走、以来かもしれません。
いえ、それ以上!おそらく今までで最高です\(^o^)/




休まずそのまま登っていきます。







 牛ヶ首には大勢の人が、眼下のウバヶ平の紅葉を楽しんでいます。

 牛ヶ首より茶臼岳山頂。この時はきれいに見えていたのですが・・・

 南月山方面。明日はこの稜線も・・・なんてことも言っていたのですが・・・

 私たちも眼下のウバヶ平周辺の紅葉を楽しみながら早めのお昼休憩にします。

 20分ほどの休憩中に茶臼岳山頂はガスに覆われてしまいました。稜線もガスガスなので容易に晴れそうもありません。山頂展望はあきらめ、トラバース道を峰の茶屋に向かうことにします。

これが良かった!
ずっとウバヶ平の紅葉を眺めながら歩いて行きます。
曇りがちできれいな写真でないのが残念です。





 「sanaeが歩いたところが凹んだ!」と、トシちゃんのツッコミ!

 前方に那須岳最高峰の三本槍岳や朝日岳(手前中央は剣ヶ峰)がまだかすかに見えています。

11:45
 峰の茶屋。賑わっています。左側の三本槍岳はガスの中。以前登った時もガスの中、というか雪で、山頂展望は得られなかったのでした。今回こそと思ったのですが・・・

 峰の茶屋を後にして、一先ず下に見える避難小屋に行って、寝床の確保です。急げ!急げ!
 =3=3=3



 ウホ〜!この隠居倉稜線の紅葉もまた凄い!

 樹林に入ると落ち着いた黄葉の木に囲まれ、まもなく避難小屋。中には誰もいませんでした。ここに泊まるのは二回目。中には戦争(消えてますが)と蛙バージョンの看板がありましたが、tacoball3さんの山看板発見は既に認証済みでした、残念!(^^ゞ



 寝る場所を確保し、必要なものだけ持って出発〜!ところが・・・

 予定ではこの日の内に三本槍岳の先、鏡ヶ沼辺りまで往復するつもりでした。でもここで時間を確認するとちょっと厳しい!のんびり歩こうというコンセプト(ただ歩けないだけやん!^_^;)での行動でしたが油断でした(^^ゞ やはりもう少し早めの出発が必要でした。予定は明日に変更します。

 でもこのまま小屋では時間がありすぎて退屈ですから、三斗小屋まで散策することにします。(写真は小屋から見上げた峰の茶屋鞍部・・・明朝この風景が一変?します)
三斗小屋温泉への道
これがまた素敵でした♪
どこを切り取っても絵になります。











↓ 延命水
「50歳以上は飲んではいけません・・・」と、トシちゃん。
二人とも飲まずに通過です(笑)
厳しい世の中になりますね〜^_^;









13:33
 三斗小屋温泉に着きました。山奥とは思えないほど大きな温泉宿が並んでいます。泊まってみたかったのですが、急に予定を組んだことと混雑する時期と思い(夏の北ア、高天原で懲りていましたので^_^;)止めました。

 このあたりもガスがかかってきていました。




 この温泉宿の雰囲気の中にチョットだけ浸らせていただきました。お客さんが来る度に宿の人がポットとお茶セットを持っていってます。下界の宿とサービスが変わりません。びっくりです。

 日帰り温泉は出来ないそうです。途中、おじいさんと孫の二人連れにすれ違った時、その小さな男の子がお風呂に入れなかったと残念がっていました。昔は入れたのだそうです。それで楽しみにやってきたのでしょう。可哀想に・・・

13:52
 同ルートを戻ろうかとも思ったのですが、隠居倉の方からまわることにしました。

 三斗小屋から登っていくと鳥居を潜ります。

 三斗小屋温泉神社。大切に祀られています。






大きな音がすると思ったら源泉でした。


 その源泉の様子を動画でどうぞ。

14:49-53
 晴れていれば展望も紅葉も見事なのでしょう。歩く周囲の紅葉だけ楽しみながら滑りやすい急登を行くと隠居倉。着くと同時に反対側からも数名のグループが来て一挙に賑やかになりました。

 隠居倉って、何か意味があるのでしょうか?Mt.Inkyoguraと書いてあったので、そこで隠居倉山?と今更ながら思ったのですが、何かのこん跡があるのかと思ってました^_^; 来る前にこの辺りのことは全然調べていませんで(^^ゞ でもこんなギャップを楽しんだりするのって好きです♪

 「自分も含めてみんな隠居するような年代だ〜」と笑うトシちゃんに、冷ややかな視線も!^_^; 

 ダメだよ、トシちゃん!ご夫人もいるんだからね(^_-)-☆ 無神経な人ですみませんm(_ _)m

 そんなトシちゃんを置いて、sanaeはさっさと先に進みます。

 小さなアップダウンや右がきれ落ちたガレ場を通過して三本槍への分岐(熊見曽根)を見送り、朝日岳もガスなので肩からそのまま下ります。



 こんな道だったっけ?と話しながら、途中で地図も確認しつつ下りて行きました。滑りやすい急な下りで結構気を遣いました。

 平坦な所まできて、上着を羽織ります。気温がかなり下がってきました。

 この時「こっちに来なければ良かった・・・」とトシちゃん泣きが入ります。「今更しょうがないでしょ!」と流します。

 ガスで分からなかったのですが、上着を羽織った所からは峰の茶屋まで平坦なトラバース道になりました。

 以前ここを、三本槍への往きは天気で普通に歩き、戻ってくるとき降雪で完全にルートが消えていたことがあります。そこをピッケル刺しながらトラバースしたのですが、数時間の違いでガラリと風景が変わって、あの時は本当にビックリでした。あの時もトシちゃん泣きが入っていたなぁ・・・(^o^) こっちは必死だったけど!^_^;


 峰の茶屋から声が聞こえていたのですが、私たちが着いた時は静かでした。中は覗かずそのまま我が家の避難小屋のほうへ下ります。

16:25
 避難小屋到着。稜線だけでなくこの周辺もガスガスになってしまいました。

 だれか居ると思ったのですが、誰も居ませんでした。貸切です。やはり圧倒的に日帰りか、三斗小屋温泉泊のようです。そういえば前回もこの小屋貸切でした。意外と穴場なんですね〜♪

 そうなりゃ宴会♪(って、いつもジャン!(^^ゞ)

 梅酒のお湯割りでかんぱ〜い!手軽にコンビニの鍋焼き(チャンポンと天ぷらうどん)。待つ間におつまみが無くなってしまいました^_^;

 あ〜ぁ、おすそ分け用に持ってきたのに・・・柿。

 二日目へ

那須・ウバヶ平〜那須岳散策(1日目) 2日目へ
(クリック地図)(うばがたいら1590mーなすだけ⇒今回の最高地点熊見曽根・くまみそね1870m)

 

 混雑する時期、混む山やコースは極力避けていたのですが、今年は人ごみを恐れず?紅葉を楽しもうとあちらこちら出没しています。今回もまた観光客溢れるエリアでした。避難小屋泊にして北部にも足を延ばす予定でしたが強風で予定変更、まったり紅葉見物に。我らにとって今回の紅葉は、近年稀に見る素晴らしさでした。
H19年10月20-21日(土日)
  天気;晴れ一時曇り
  Member.2人

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 

20日:沼原(ぬまっぱら1275m)8:10〜ウバヶ平西側分岐9:32-45〜ひょうたん池10:00-30〜ウバヶ平(1590m)10:33-38〜牛ヶ首(1730m)11:02-22〜峰の茶屋(1720m)11:45〜避難小屋(1610m)12:00-40〜延命水13:03〜沼原分岐(1500m)13:13〜三斗小屋温泉(1460m)13:33-52〜隠居倉(1819m)14:49-53〜熊見曽根(1870m)15:20〜朝日岳分岐(1840m)15:28〜峰の茶屋(1720m)16:08〜避難小屋泊(1610m)16:25・・・所要時間約8時間15分(行動時間約6時間)

21日:避難小屋(1610m)7:50〜峰の茶屋(1720m)8:18-33〜避難小屋(1610m)8:50〜沼原分岐(1500m)9:21〜ウバヶ平西側分岐10:10〜ウバヶ平(1590m)10:26-11:47〜ウバヶ平西側分岐〜日の出平分岐12:50〜沼原湿原散策(1240m)13:10-50〜沼原P(1275m)14:00・・・所要時間約6時間10分(行動時間4時間弱)


↑ ガスのかかった茶臼岳:ひょうたん池の近くより