今回のトラック:赤線
(青線は入れていったルート)
※水色線はエスケープルート(今回通らず)

 外へ出た人の「星が出ている」という声に皆の声が弾みました。

 4時ごろから徐々に起きだして、準備を始め、食事など済ませたあと皆さん外に出てご来光を待ちます。素晴らしい朝、素晴らしい眺めでした。

南アルプスと富士山

 
富士山(ズーム)

 
八ヶ岳

 
ご来光

 
檜尾避難小屋より眺望
(動画です。音量にご注意ください)

 
空木岳

 
木曽駒ヶ岳、宝剣岳、伊那前岳方面
前日に歩いてきた稜線


 ご来光を仰いだ後、それぞれに出発。最後のお二人に声をかけ、小屋にお礼の頭を下げて私たちも出発します。
 「お世話になりました」と小屋にお礼を言うトシちゃん、律儀です。いつもテントが多いですから小屋の有難みが身にしみる我らです(^^ゞ

 檜尾岳へ。
 イブキトラノオもいっぱい。

 ソバナと空木岳。
 きれいにたくさん咲いていたソバナ。他にもトリカブトやミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコなどいろいろ咲いていました。

 ソバナ、トリカブトと八ヶ岳。
 檜尾岳山頂へ。見上げると青空に白い月。

檜尾岳山頂より
南アルプスと富士山の山並み

手前に昨夜宿泊した檜尾避難小屋

 
 
檜尾岳山頂より

前日登った三ノ沢岳。左に御嶽山。

 
檜尾岳山頂より

三ノ沢岳と宝剣岳方面、その中央奥に乗鞍岳

 
檜尾岳山頂より

これから行く空木岳への稜線


 昨日歩いてきた稜線。
 檜尾岳山頂展望を楽しんで出発。

 どんな道が待っているやら・・
 進むほどに、三ノ沢岳に隠れていた部分が現れてくる御嶽山。

 しばらくは気持ちいい稜線漫歩
 朝のうちは日影が多く爽やかな空気が快適でした。

 御嶽山がしっかりと見えてきました。御嶽山の奥に少し見えるのは白山のよう・・・
 木の根や岩をつかみながら進みますが、今日は体力も回復しているので快調です♪ でもやっぱり大変なコースだ・・・汗;

 熊沢岳山頂。
  日影を求め少し先で休むことにしますが、振り返ると広い山頂でした。

 大きな岩の塊がカッコいいです。


熊沢山山頂の左奥に三ノ沢岳
登ってきた山はいつまでも目につきます(^^ゞ

 

 少し休んで出発。
 休憩している間に小屋で一緒だった若いご夫婦が後ろからやってくるのが見えました。さすが早い!もちろん、途中で先に行ってもらいます(^^ゞ

 我等はあとからのんびりと・・・
 大変なところは写していませんが、逆ルートで歩いてくる人の方が大変かなと思ってみたり・・・

空木岳や赤椰岳(あかなぎだけ)、南駒ケ岳を眺めながら

 

 東川岳山頂。

 山頂には年輩の女性お二人が休憩中でした。私たちよりはずっと年上と見受けられ、驚くと同時にそのお元気が羨ましく思えたのでした。私達いったいいつまで歩けるのだろう・・・と^_^;

目の前にいよいよ空木岳

 
 下ると木曽殿越(木曽殿山荘)。

 以前来た時(もう12年も前の11月になります)は今朝沢からこの木曽殿に登り、空木岳から越百山を周回したのでした。

 これで今回の目的の一つ、歩いていなかった極楽平からこの木曽乗越までがつながりました^_^;


 空木は登らなくても良いのだけれど・・・と言いつつ登らないと菅ノ台まで帰れませんから、小屋でCCレモン400円をそれぞれ買って飲んでから出発です。トイレは利用料200円。ペーパー付でした。

 小屋前では捻挫らしき女性がヘリ待ちの様子。私たちも気をつけましょうと気を引き締めます。

登っていると間もなくヘリの爆音。
無事に乗れて飛んで行きました。

目の前に歩いてきた稜線。
東川岳からの下りも急でした。
そしてこの登り返しです^_^;

 
 先ほど先行した若夫婦は木曽義仲の力水を汲みにいったようです。ここでまた先に行ってもらいます(^^ゞ

  第一ピーク。ここで一休み。ヘリを眺めていたりしてのんびり登ってきましたから1時間かかってしまいました。

歩いた稜線を振り返って 

 振り返って眺めていると、そこへ小栗旬似の若者が軽快に登ってきました。この日宝剣山荘から木曽駒に登って、ここまで歩いてきたというのを聞きビックリ!木曽殿越からここまで30分できたというのだからすごいな〜!25歳と言っていたけど、凄いファイトです。

 そこでしばらくおしゃべりしましたが、爽やかな青年でした。ちょっとサングラスを外してと言いたいくらい、小栗旬に似た感じだったなぁ〜 その爽やか青年を見送って私たちもそのあとを追ったのでした・・・って、追いつく訳もなく(笑;


 もっとも私たちは装備が重いから仕方ないですが、今回、軽くてもスピードが早まらないと思い知らされて、それはそれはしょんぼりしたことでした^_^;
 山頂へ向かう途中の続く大岩に、こんなだったっけ?と記憶力も低下^_^; 大変さを忘れたらもう怖いものなし?(^^ゞ

 ともかくこうして元気に?登れることに感謝です。
 だんだんと山頂に近付いてきました。

 先に眼下の駒峰ヒュッテ、池山尾根が目に入り、以前泊った時のことを思い出しますが、小屋は新しくなっているようです。
 山頂直下。前方には赤椰岳、南駒ケ岳。前回歩いた稜線だと感慨深く眺めていました。

 そして空木岳山頂(^_^)v(^_^)v



空木岳山頂より

 

空木岳山頂から
歩いてきた稜線を振り返ると
三ノ沢岳から木曽駒ヶ岳の奥に
北アルプスが見えました。
槍ヶ岳もはっきりわかります♪
 


 御嶽山には雲がかかってきましたがこれだけ展望を楽しめて、登った甲斐がありました。
 下って駒峰ヒュッテのテラスで休憩にします。

 前回は雪で真っ白だった斜面だったのを懐かしく思い出します。

駒峰ヒュッテから見上げる空木岳山頂

 
 先に到着していた若夫婦のご主人に写していただきました。山頂をバックに今回初めてのツーショットです(^_^)v

 すっかりのんびりと休んでしまったテラスを後にします。テラスのお二人は私たちが休んでいる間に登ってきて山頂をピストン、池山尾根を往復の日帰りでした。

 先ほどの若者といい、みなさん健脚ぞろいです。でもネット検索をしていると、千畳敷から池山尾根を日帰りという人がやはりいるものですね、ただただ驚くばかり。

 下りに備え、靴ひもを縛りなおして出発ですが、これからの長い下りを思い、早くも到着時間が気になります。
 下山は気持ち良さそうな、駒石のある稜線の方からにしました。

 登ってくる人数名とすれ違いました。

 情報交換をしながらお互いに見送りますが、この先やせ尾根があるとか、鎖場があるとか、女性は足が届かないかも・・とか聞いてちょっとビビります^_^;
 駒石。大きい!

 なんと一輪だけコイワカガミ♪


 振り返れば見えていた空木岳。

 空木平避難小屋分岐まで下りてしまうと振り返ることもなくなり、ひたすら下りていきます。
 サラシナショウマやマルバダケブキ、トリカブトなどのお花畑。

 そろそろ危険個所に差し掛かろうかと気になってきます。
 ヨナ沢の頭。ヤセ尾根のため云々と書かれています。このあたりが小地獄とか大地獄になるのかなと気を引き締めて行きますが、

 お花がいっぱいでのどかな風景。
 これは展望台?

 一部通常ルートが変更になっている箇所がありましたが危険というほどではありませんでした。


 鎖場も注意して通れば大丈夫。 
 気を引き締めて歩いてきた割に地獄の出口(入口?)。

 ヤセ尾根はまだこれから?と思いながら歩いているとマセナギ。登山口まであと6キロですか・・・空木岳からは約10キロだそうで、まだ半分も来ていないということですか・・・
 池山小屋分岐。

 池山小屋へ寄らず直接水場へ。

 冷たくはありませんでしたが頂き、顔も洗えてさっぱりしました。

 水場はオアシスですね〜。
 一休みしていると山頂で会った日帰りのお二人が早くも下りてきました。

 駐車場まではあと一息というので喜びましたが彼らは林道まででして、菅ノ台まではまだ大分かかりそう。

センジュガンピ

 ヤマハッカ??
ヤマジノホトトギス

 ヤマジノホトトギス。もうすぐ秋ですね。
 林道に到着。目の前には駐車場。東屋もありました。でも途中で林道が通れないようで、今ここまでは車が入れないようです。

 林道を横切りながら登山道を下りて行くと、ようやく車が停まっている所に出ました。

 先行していた若いご夫婦の奥さんが、菅ノ台まで車を取りに行ったご主人を待っていました。優しいな〜。 トシちゃ〜ん〜〜ハートマーク!・・・・って、反対に待っていると言われそう^_^;
 ずっと下りでつま先が痛くなってしまいました^_^;

 スキー場脇の登山口にようやく到着。足が痛くて一休みしてから、あと一息の菅ノ台へと向かったのでした。
 18時半を過ぎ、菅ノ台は明かりが点いていました。

 ヘッドライトを使わずに済みましたがもうクタクタです。
 お疲れ様でした。

 この後こぶしの湯(600円)で汗を流し、インター手前でラーメン屋さんへ。中華を想定していた私達、和風だしのラーメンでガッカリしましたけど、人心地つきました(^_^)v

 そのまま中央道で帰ってもすぐ眠くなりそうで、久しぶりにSAで早めの仮眠。夜半過ぎに再びトシちゃんの運転で帰路につきますが、小仏トンネル辺りでまだ12キロ(だったかな?)の渋滞(ーー゛)  なぜだぁ〜(@_@;)

 疲れた週末の山でした^_^;



中ア;三ノ沢岳〜空木岳二日目(一泊二日)
三ノ沢岳(さんのさわだけ2846.5m)〜濁沢大峰(にごりさわおおみね2700m)〜檜尾岳(ひのきおだけ2727.7m)〜大滝山(おおたきやま2708m)〜熊沢山(くまざわやま2778m)〜東川岳(ひがしがわだけ2671m)〜空木岳(うつぎだけ2863.7m)クリック地図空木岳


 空気は爽やかでしたが天気に恵まれ暑いくらい^_^; 稜線は思った以上の岩場で辟易、池山尾根は超ロングで疲労困憊(-_-;) いや〜大変でした(^^ゞ でも歩いていなかった極楽平から木曽殿越をつなげられて満足ではありました(^_^)v 空木岳は二回目でしたが山頂付近あんなに大変でしたっけ・・・すっかり忘れてました^_^;
H22年8月28日-29日(土-日)
天気;一日目晴のち曇り、二日目晴
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。=は乗り物) 
8/28:菅ノ台バスセンター駐車場6:00過ぎ=(バス)=しらび平=(ロープウェー)=千畳敷カール7:24〜極楽平8:00〜三ノ沢岳分岐8:13〜(途中ザックをデポ)〜三ノ沢岳山頂9:57-10:13〜三ノ沢岳分岐11:54〜極楽平(少し先で休憩12:05-45)〜濁沢大峰13:50-14:00〜檜尾岳山頂15:40-47〜檜尾避難小屋16:00(小屋泊)

8/29:檜尾避難小屋5:40〜檜尾岳5:53-56〜大滝山〜熊沢岳7:35-50〜東川岳9:17-18〜木曽殿越(木曽殿山荘)9:38-54〜第1ピーク10:55-11:17〜空木岳11:52-57〜駒峰ヒュッテ12:05?-50〜駒石〜分岐13:40〜ヨナ沢の頭14:43-46〜マセナギ15:44〜水場16:18-28〜林道終点17:25〜林道P17:40〜菅ノ台バスセンター駐車場18:37
(所要時間・・休憩時間含む)←省略

↑ ご来光と南アルプス、富士山
(檜尾避難小屋前より)