東北;真山〜本山 
(しんざん567m〜ほんざん715m) (
クリック地図


 東北七日目。ハッキリしない天候のため予定を大幅に変更し、男鹿半島へ寄ったついでに計画になかった男鹿半島の真山〜本山へ。道の駅で入手のパンフレットとGPSが頼りです(^^ゞ 誰にも会わない静かな山でした。この時期歩く人はいないのかな・・?下山後はなまはげ館を見学しました。
H23年8月11日(木)
天気;曇り時々小雨
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。) 
真山神社登山口10:27〜真山11:58-12:30〜本山13:39-57〜真山14:39〜下山15:28
(所要時間約5時間・・休憩含む)


↑ 真山登山道入口


トラック



 夏休みは東北の山
 8月5日から9日までは予定通りでしたが、残り3日間は天候悪く臨機応変に変更でした。

8/5(木) 山形:月山&花笠まつり ⇒ 変更なし
8/6(金) 秋田:太平山&竿灯まつり ⇒ 変更なし
8/7(土) 青森:ねぶた祭り&花火大会 ⇒ 変更なし(変更→8/9玉川温泉宿泊予約)
8/8(日) 青森:八甲田山&五所川原立倭武多(たちねぷた) ⇒ 変更なし
8/9(月) 秋田:森吉山&玉川温泉 ⇒ 日帰り湯を宿泊に変更
8/10(火) 和賀岳or真昼岳 ⇒ 焼山に変更後、体調を崩し中止。日本海へ(海の幸)
8/11(水) 鳥海山 ⇒ 天候不安定なため順延。男鹿半島の真山〜本山に変更
8/12(木) 神室岳(山形・宮城) ⇒ 鳥海山に変更、悪天候のため中止。世界遺産平泉。 

※お花の名前など間違っていたらごめんなさい。


 急きょ登ることにした真山でした。道の駅てんのうから移動し、なまはげ館の駐車場へ。

 なまはげ館に近い第2駐車場に止めて歩き始めます。
 なまはげ館で真山〜本山の地図などないかと聞きに行きますがありませんでした。だいたいのコースタイムや様子をお聞きして行くことにします。

 下山したらなまはげ館を見学する予定なので営業時間をチェックです。AM8:30〜PM5:00。

貼ってあったマップ

 
 いちおう貼ってあったマップをチェックしてなまはげ館を後にします。日本的な庭園を眺めながら登山口へ。

 一番奥の駐車場。正面の樹林の所が登山口です。
 トイレの入り口もなまはげのお出迎え。女のなまはげっているんでしょうか?^^;

 真山登山道入口。真山神社の境内から入っていきます。

 
 山門を潜り、駒犬さんにご挨拶して階段へ。

 小さいながら立派な神社。お参りしてから行きます。
 左の階段を上るとまた立派なお社。いろいろと由緒ある神社のようです。

 菅江真澄の道なのだそうです。

 菅江真澄(すがえますみ)で調べてみたら
【1754〜1829 江戸時代後期の旅行家、博物学者(紀行家・随筆家というのもあり)。生まれは、三河国(愛知県)と伝えられる。本名は白井秀雄、幼名は英二といった。知之(ともゆき)、白超とも名乗った。国学・本草学をまなんだのち、1783年から旅にでて、名所旧跡をたずね各地の村々をまわった。信濃・越後・出羽・津軽から蝦夷地の松前にもわたり、1811年から秋田の久保田城下(秋田市)にすんだ。(中略)・・・旅日記「真澄遊覧記」70冊余を各地にのこした。真澄は旅先で目にしたものに興味をもち、精緻な彩色絵をえがき、また庶民生活や習俗・伝承を書きとめた。これらは、各地の年中行事や庶民生活の実態を知ることができる民俗史料としてたいへん貴重である。】(お断り:いくつかのネット情報を合成してあります)
 菅江真澄って面白い経歴の人なんですね。三河出身って、トシちゃんと同じだし・・・・この後のツッコミはやめておこう(^^ゞ

 現代はこのHPを含めいろいろな手段で記録を残す手段がありますが、昔は学ぶ機会も少なかった中、貴重な人材だったのですね。


 【クルマユリ】

 実現できるかどうか分かりませんけど、旅しながらっていうのは我等の老後の楽しみです(笑;

 年をとれば不安はやはり健康。元気でいられるかどうかが夢の実現ができるかどうかの分かれ目でしょうか。その前に年金暮らしでやっていけるのかなぁ・・・(汗;
 現実に引き戻されて、今はただ目の前のこの道を歩くのを頑張りましょう。

 五社殿におまいり。

 こちらも火災で焼けた五つのお社を一つの社にまとめて五社殿というのだそうです。

 山岳信仰は多いですからこういうお社は大切に守られていたのでしょうが、ひとたび火災になれば山も燃えてしまうのでしょうから大変なことですね。昔のことならば尚更のこと・・・


 
 
静かな山道です。


  登山道はしっかりあるのですが、夏という時期のせいか、曇り空のせいか下山するまで誰にも会いませんでした。

 この頃気温は26度


どこからか、なまはげに見られていたかもしれません^^;

 
【ウツボグサ?】

【キンミズヒキ】


 
 里山らしい小さな草花があるかと思えば
 鮮やかな色合いのクルマユリもところどころにあって心が和みます。

 真山に近付くと長い階段がずっと続いています。
 ガスった気候でしたから神秘的な場所に出たような!
 
真山の奥御殿


お社の上には神仏が納められているようです。

 
下は休憩場所になっていました。

 


 簡単にお昼休憩にして先に進むと数メートル先に真山の山頂標柱が立っています。
 その周辺には蝶がビックリするくらいたくさん飛んでいて、しばしジッとしたまま動けませんでした。

 でもビックリさせてごめんね。どこへともなく散らばった蝶に申し訳なかったです(^^ゞ みな白かったからモンシロチョウでしょうか?少し大きかったような気もします。


 
 民話と風習に根付いた里山。ガスの多い曇り空でかえって臨場感がありました^^;
 【タツナミソウ】



 真山神社から3キロ、毛無山まで2、5キロとありますが、最高峰の本山への表示がありません。
 本山へはたしかキントリ坂を登るはず。進めそうな踏み跡がありましたがGPSでみるとそれらしい登山道がなく、巻いています。

 迷いましたが安全に左の巻き道で行ってみることにします(帰りは結局キントリ坂を下ってきました)。


 GPSを見ると毛無山から本山への道はあるのですが、いっこうに本山へ登れそうな道になりません。でもこのまま行けば林道にでるはず。

 辺りにクチナシのような良い香りが漂い、ここも蝶がたくさん舞っていました。もう少し前だったら木には幼虫がいっぱいだったのだろうな・・・と思ったら鳥肌がたちましたが、蝶になるときれいです(^^ゞ

 驚いたことにここにもアサギマダラがたくさん飛んでました。写真にはとれず残念でした。
【】

【】

 ガマズミはもう秋ですね。

 本山・歯切水

 水場があったのか未確認ですが、ここを道なりに登っていきました。
 きのこがモリモリ。

 うーむ・・・・、毛無山に向かう途中に本山の山頂標柱。

 下調べしないで来たのですが、GPSでは三角点がこの上になります。でも分岐には右に真山、左に毛無山、ここが本山で、登る方向に“自衛隊道路”ありゃぁ・・・佐渡の金北山のことが頭に浮かびました。日本海側だもんね・・・また許可がいるのかなぁ・・・

 何やら行っちゃいけないムードが漂っているようでしばし立ち止まります・・・
 でもこのままじゃ中途半端な気持ちだし、ともかく自衛隊道路の方に出てみました。そのまま右へ道なりに行けば山頂になるはず・・・でもGPS見ると山頂を巻くような感じで林道は終点になり、果たして山頂に行けるのか??? あとはキントリ坂へ下るルートがあるはずだし・・・と考えつつ先に進みます。

 でも・・・何も見ちゃいかんぞ〜と言われているようなこの目隠し状態^^;

 GPSではかなり回り道なんですけどこれなら迷うこともなさそうです^^;
【ナデシコ】

【ネジバナ】

【ウツボグサ】

【オトギリソウ】

 林道をぐるりと巻いていくのを覚悟していたのですが、そんなところへ右に登山道らしき踏み跡を発見。これで山頂までショートカットできそうと登っていきます。

 間違いなく登山道だったのでしょう。そう過去形に思えるほど倒木などで荒れてました。


 ひょいと出た所がこの建物。かなり荒れ放題で傾きかかっています。
 はずれた羽目板、壊れた入口。中を見ると仏像の乗った壇も傾いてました。

 本山の奥宮でした。この状態のままって・・・(>_<)

 

 三角点の方向には柵でしっかりガードされ入れず。中は相変わらずのガスで殆ど見えません。

ガード沿いに回っていきますと、
先ほどの林道、自衛隊道路の前に出ました。
自衛隊車だけが中に入れるのでしょう。

こんな結果になるとは・・一瞬ボーっとしてると
こちらにも一瞬ボーっと浮かび上がった物体!


【ツリガネニンジン】

【】
【?? アザミ】

【オオマツヨイグサ】
 未確認物体に連れて行かれる前に姿を隠しましょう・・・な図?^^;

 キントリ坂らしい踏み跡に入ってみました。

 ところであの大きな物体はレーダーでしょうか?


 笹やぶに覆われていましたが、
 数歩入ったらしっかりした登山道になってました。やはりキントリ坂のようです。

 でも急坂でした。
 滑らないように気をつけて下りますが、ここを登ってくるのも大変そうです。

 こちらから登ってきたら奥宮には気がつかなかったかもしれません。


 
 下りきると再び真山と毛無山の分岐へ。やはり今歩いた所がキントリ坂でした。もっともGPSで確認しながら下りていましたから把握は出来ていましたが、もしGPSが無かったらかなり面喰った山だったと思います。

 今回もザックの中には一通りの保険が詰めてあります。登る時は気楽に考えていましたからザックをもっと軽くして登ろうかと思っていたのですが、「知らない山は何があるかわからないよ」とこの時は冗談でいっていたトシちゃんの言葉が俄かに確信されたのでした。こんな低山と思われた所でも。 何もありませんでしたけどね(^_-)
 あとは同ルートを戻るだけ。
 

  

 
 首が無くなっている石像。これもかなり古いものなのでしょう。
 思いがけなく登った山で意外にも惑わされた山でした。でも他の人に会わず静かなハイキングを楽しめました。
 

 
 途中で引き返すかもと思っていましたが無事に歩いてきました。ありがとうございました。
 神楽殿
 

 
 中には御神輿が二つ。

 民俗文化財(有形民俗文化財)だそうです。

 帰りには娘に安産のお守りを買って祈願と安全登山のお礼。
 

 
 下山して駐車場へ。

 着替えてなまはげ館へ。

 自らアピール^^;

 でも、なまはげの名の由来は、“囲炉裏にあたることで手足にできる低温やけど(「ナモミ」「アマ」)を剥ぐことを意味する「ナモミ剥ぎ」が訛ったものとされています。つまり「ナモミ」ができるまで火にあたって怠けている者たちに対して、なまはげが包丁でナモミを剥いで戒めるというのがその名の由来”(コチラより引用)ということだそうです。
 「この壁面は、秋田の銘石 男鹿石 で石積をしております。」・・・男鹿石の名産地なんですね。

 館内に入ると正面になまはげ
 丸木舟 

 真山本山の杉の木一本で造られているため継ぎ目がなく、岩にあたっても頑丈で、入り混んだ沿岸で漁や移動運搬に重宝されていたそうです。

 一艘が100年以上使用できたそうですが、今は展示品がいくつか残っているだけのようです。

 木のぬくもりが温かく感じられます。



 
 
真山の絵図



 
変身コーナー






えっ?たいして変わりませんか?^^;


 




「泣く子はいないか〜、
親の言いつけを守らぬ子はいないか〜、
怠け者はいないか〜」



変身コーナーは無料で体験できます。 
(なまはげ館、男鹿真山伝承館共通券は800円)
 

 


なまはげは本山、真山から訪れるという説のほかに
太平山からという説もあるそうで、
今回たまたま太平山も登っていた我等は
偶然とはいえ不思議な廻り合わせに思えました。

この奇遇から祝福を与えられ、
幸を呼び寄せてくれたらよいのですが(^^ゞ

と、他力本願^^;

館内には大スクリーンで
実際のなまはげの行事の様子や
お面など作る様子が映し出されてました。
 

そんななまはげの様子が
実演で見られるというので
男鹿真山伝承館へ


 

 
なまはげの実演
動画です(音量にご注意ください)




なまはげ館を後にして鳥海山に向かいます。
(最初はこの日鳥海山の予定でしたが悪天候で順延。
でも翌日も天気が悪く結局中止しました) 
 鳥海山は象潟コースの予定だったので
鉾立登山口に向かう途中、こちらへ寄り道。


 

 

 


あとはもう食べるのに専念(笑;
 
グルメ100円寿司でした。
でも100円だけでなくいろいろ段階があります。


この後鉾立へ