東北;八甲田山 & 五所川原立倭武多(たちねぷた)
(はっこうださん  1584.4m) (
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 東北四日目。前日に青森ねぶた祭りを楽しんだ後の移動でしたが登山口の酸ヶ湯までは近いので楽でした。本州最北端の県の百名山、今回で二回目になります。前回は秋の紅葉が素晴らしかったのが忘れられません。今回はお花を楽しみながら同じコースをのんびりと辿りました。
H23年8月8日(月)
天気;晴。
Member.2人(トシちゃん&sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む。) 
酸ヶ湯温泉登山口7:50〜仙人岱9:33〜八甲田大岳山頂10:33-11:33〜分岐(避難小屋)11:51〜上毛無岱〜下毛無岱〜酸ヶ湯温泉登山口下山13:31
(所要時間約5時間40分・・休憩含む)


↑ 八甲田大岳山頂


トラック



 夏休みは東北の山
 8月5日から9日までは予定通りでしたが、残り3日間は天候悪く臨機応変に変更でした。

8/5(木) 山形:月山&花笠まつり ⇒ 変更なし
8/6(金) 秋田:太平山&竿灯まつり ⇒ 変更なし
8/7(土) 青森:ねぶた祭り&花火大会 ⇒ 変更なし(変更→8/9玉川温泉宿泊予約)
8/8(日) 青森:八甲田山&五所川原立倭武多(たちねぷた) ⇒ 変更なし
8/9(月) 秋田:森吉山&玉川温泉 ⇒ 日帰り湯を宿泊に変更
8/10(火) 和賀岳or真昼岳 ⇒ 焼山に変更後、体調を崩し中止。日本海へ(海の幸)
8/11(水) 鳥海山 ⇒ 天候不安定なため順延。男鹿半島の真山〜本山に変更
8/12(木) 神室岳(山形・宮城) ⇒ 鳥海山に変更、悪天候のため中止。世界遺産平泉。 

※お花の名前など間違っていたらごめんなさい。


 前夜青森のねぶたまつりと花火大会を見終わった後、酸ヶ湯温泉に移動。駐車場側にはきれいなトイレがあります。

 朝起きると酸ヶ湯温泉の奥には八甲田大岳が見えてました。

 簡単な朝食をすませ、8時前にスタート。トイレの脇の階段から登っていきます。

 標高900mくらい、気温は25℃でした。
 一旦道路に出ると目の前に無料駐車場、キャンプ場があります。

 道路沿いに進むと数メートル先に登山口。
 有毒ガスが発生するため登山道以外には立ち入らないようにと注意書きが目に入ります。数年前にそのガスで死亡者が出たことはまだ記憶に残っています。

 それでも多くの人に登られている八甲田山。登山道はしっかり整備されて。

 夏の濃い緑がきれいです。冬は長いこと雪に覆われているでしょうから正に短い夏を謳歌しているような。
 そんな中にも秋色に色づいた葉。

 カエデの種。竹トンボのように飛んで、落ちた葉の上で一休み。
 す〜っと冷たい風の吹く場所に出ると目の前に南八甲田山が眺められました。まだ行ったことはありませんが、火山活動が既に終わり、平坦で湿原が広がっていると書いてあります。

 今回そちらにしようか迷ったのですが、今回はこのあと五所川原の立倭武多を見に行くため近い方にしました。


南八甲田連峰、最高峰は櫛ヶ岳。

 

 一方こちらの北八甲田の方はまだ火山が生きています。お陰で酸ヶ湯温泉楽しみ♪
 硫酸ガスに強い植物だけが生えるということですが、緑もお花も多いです。
【】

【アキノキリンソウ】

 
【オトギリソウ】

【ミヤマキンポウゲ】


 木道が現れると仙人岱が近い。
 池やら水たまりやらあるので木道は助かります。
【キンコウカ】

【ジンジソウ】


 仙人岱。右に仙人岱ヒュッテを分けて直進すると、八甲田清水(辰五郎清水)があります。
 ここの水はきれいで水質検査の結果安心して飲めるということです。

 ゴミなど拾いながらこのお嬢さん(お孫さん)と一緒に歩かれていた女性からお聞きしましたが、この山塊で飲めるのはもうここだけというお話でした。


 せっかくですから私も戴きました。水は澄んでいて美味しかったです。

 
【】

【シロバナニガナ】

【チングルマ】

 
【ヨツバシオガマ】

 
【オオバギボウシ】

【タテヤマリンドウ】

 八甲田清水(辰五郎清水)の先にすぐ小岳、高田大岳分岐があります。

 
 小岳、高田大岳方面。行けばどんな風景が見られるのだろうと気になりますが、今回もまた眺めるだけ^^; 
 一度歩いた道は何となく安心感があります。こうして花を愛でながらのんびり歩く・・・我らが楽しみにしている歩き方。なのでなかなか進みません(^^ゞ もっとももう少し体力のあった以前からこんな調子でしたけど^^;

一面のウサギギク。
いや〜嬉しかったです♪

 
 


 
 背後に高田大岳。山に水のある風景好きです。
 しばし平坦なルート。お花いっぱいの、こんな平原の中を歩くのが楽しい♪

 この日は歩いている人も少なくて単独や二人連れの2、3組と前後しただけでした。

大岳山頂はちょっとガスってます。

 
【マルバシモツケ】

【ハクサンチドリ】

【アリドオシラン】
花が小さくて写真の焦点が合いませんでした(T_T)

【コバノイチヤクソウ】

【ホツツジ】

【オオバノヨツバムグラ】


 
 オオシラビソ(アオモリトドマツ)は蔵王でも樹氷のできる木で知られています。雪のある時期にここまではなかなか来られませんから、この八甲田ではまだ実際に見たことがありません。

 コチラまきchinさんの今年の2月の八甲田でお楽しみください(^_-)-☆
(まきchinさん勝手にリンクさせていただきました<(_ _)>)
 いよいよ大岳へ最後の登りになります。いままで気楽に歩いてきましたが、ここがチトつらいです^^; ゆっくり、ゆっくり登っていきます。


 鏡岩のそばを通過すると上に祠が見えてきました。
 空には積乱雲。青空に夏雲がモクモク。

 ずっと晴でしたけど、そろそろ雨に見舞われるのかな・・

【ヤマハハコ】

【ウメバチソウ】


 
 イワギキョウ
 左に祠。やはり山の神様にはご挨拶。側には行きませんでしたが軽く会釈してそのまま上へ。

 山頂に到着。広い山頂にこの時はお一人しかいなくて静かでした。
 周囲は雲で見えたり見えなかったり。岩木山も残念ながら見えませんでした。前回はかすかながら岩木山が見え、北海道も見えて、石川さゆりの津軽海峡冬景色など思い浮かべていたのに^^;

 気温は23度。


 1時間ほどのんびりして下山。ガスが晴れるのを期待しましたが、せいぜい赤倉岳方面の稜線が見えたくらいでした。
 眼下に避難小屋、正面に井戸岳。ロープウェーで登ってくる人数名に会いましたが、あの井戸岳からの登り返しは辛そうでした。でも井戸岳までの稜線は気持ちよく快適だったそうです。

 井戸岳分岐。井戸岳から赤倉岳を回って歩いてみたいものですが、今回も下山後五所川原の立倭武多を見に行くので避難小屋からそのまま下山します。
 避難小屋。中をのぞいてみましたが土足厳禁できれいに使われていました。土足厳禁なので眺めただけですが、中にトイレもあります。

 避難小屋前のお花畑。ベンチが沢山並んで大岳を眺めるステージ会場のようでした。

 先月辺りはもっとたくさんのお花が見られたのではないかな・・・
 ちょうど目の前に大岳がド〜ンと!

 きのこの季節になりますね。
 下りはずっと登った大岳が見えてました。やはり嬉しい♪

 ロープウェー分岐。宮様コースかな?時間があれば稜線をぐるり回ってここへ下山というのが良かったなぁ・・・

上毛無岱はキンコウカがちょうど見頃でした。

 
 上毛無岱から大岳。

 左井戸岳と右に大岳。

アオモリトドマツ(オオシラビソ)の実。
これは毎年成るものではないと栂池で聞きました。

 






 
 
カメラのアングルには井戸岳と八甲田大岳しか入りませんで・・^^;

 チングルマ

 かすかに見える山は?最初は南八甲田山かと思っていたのですが方向的に岩木山??不確かですみません、未確認です^^;
 急な階段を下りると下毛無岱。紅葉が素晴らしかったのを思い出します。また見てみたい・・

 階段を下りきると花の終わったミツガシワやミズバショウ。
 
下毛無岱から振り返ると
赤倉岳(1548m)、井戸岳(1550m)、八甲田大岳(1584.4m)
全部アングルにおさまりました♪


 

空には入道雲


ミズギク

 
 


 酸ヶ湯温泉が見えてきました。

 愛車も見えます。


 酸ヶ湯温泉へ下山。前回より1時間以上超過ののんびり歩きでした^^; 
 今回は時間があったので酸ヶ湯温泉に入っていきます。

 千人風呂(混浴)は度胸が無いので玉の湯(男女別)へ。どちらも600円。


千人風呂入ってみたいなぁ・・・(^^ゞ
朝8時から9時までは女性専用になるそうです。

 
 


そうは言ってもね(*^_^*)

 玉の湯はどちらも空いてました。こちらは男風呂。
 駐車場の片隅には辰五郎清水があります。ん?山頂と同じ名前・・

 そこで水を補給。冷たくて美味しい水でした。


八甲田山のあとは五所川原へ。
初めての立倭武多(たちねぷた)を見物です。

民間の駐車場に車を入れ、
立倭武多の館から出発すると聞き、
歩いて行ってみました。



中に入ると天井が高く、
見上げる高さの忠孝太鼓とねぷたの台座がありました。



これは展示品かと思ったら実際に使われるものでした。

この周辺にはお土産品売り場があって
観光客でごった返していたのですが
直前にはすっかり片付けられました。

この台も、そして他の立倭武多も奥から出ていきます。

それは見事な手際良さでした。


 
この立倭武多の館の展望ラウンジでの夕食。
けの汁和定食(1050円)

けの汁とは津軽の人々に親しまれる郷土料理。
 だいこん、にんじん、ごぼう等の野菜類と、
ふき、わらび、ぜんまい等の山菜類、
油揚げ、豆腐、凍み豆腐などの大豆製品を基本的な材料としていて、
これを刻んで煮込み、みそやしょうゆで味付けした素朴な料理。

ホッケの焼き魚や和え物、漬物、サラダ?など付いた
郷土料理。こうして食べられるのは嬉しい♪


 
ラウンジからは岩木山が見えてました。
前回は八甲田山のあと岩木山に登ったのでしたが
今回は見送りです。

眼下には立倭武多の開始を待つ人が
すでに集まり始めています。

この高さからですと、立倭武多の保管場所も
一部見え、興味深いものでした。



いよいよ館から主役たちが出てきます。
大きい!


 

こうして大勢の人力で
引き出されます。


 
昨年(2010年)の作品「又鬼(またぎ)」
迫力あります。





 
 
高校生の出品もありましたが
見事なものです。


 
立倭武多は七階建の高さだそうで、
パレードする大通りは電線も配慮されてました。


 
横綱!


 
そういえばこの日、先場所優勝した
大関、日馬富士(はるまふじ)関が見学に来てました。
青森で合宿中だったのですね。
来場所はいよいよ綱取りでしょうか。

(大関のプライベートタイムだったので写真掲載は止めておきます。
でも下の方に後ろ姿がちょこっと・・・^^;)




 
 
がんばろう東北


 
がんばろう東北

いろいろな立倭武多に書かれてましたp(^-^)q


 

 
今年(2011年)の新作
「義経伝説龍馬渡海」
(よしつねでんせつりゅうばとかい)

義経が津軽海峡を渡って生き延びたという
人々の夢や希望


 

2009年、夢幻破邪

一人ひとりの心の奥底にある
自己中心的な邪心を薙ぎ払い、
明るく優しい未来を!


 

 

大太鼓



小ぶりのものも沢山出ています。


 


 
 

 
忠臣蔵


 

 

小ぶりといったって、みな迫力があります。


 



 



 
 
このねぷたの歴史は明治初期のころ。
木材、水産の商業の町として栄え、
巨大ねぷたはそれら豪商、大地主の力の象徴として
高さを誇るようになり、既に20メートルを
超えるものがありました。

その後時代の流れで小さくなったり、
やり方も町それぞれバラバラだったそうです。

今のように立倭武多として復活したのは平成8年。
その後市が支援することになり、平成10年から
毎年新作を一台製作して、この大型立倭武多は
毎年3台運行される形態になりました。




 
大きさは7階建てビルに相当する約23メートル。
(台座約10メートル、人形約12メートル)


 

 


写真はすべてではありませんし、
ダブっているものもあります(^^ゞ
 
再び館に入ります。
この日は最終日だったので又来年(^O^)/



祭り期間以外は立倭武多の館にて、常時展示室の見学が可(有料)

祭り終了後また一年かけて来年の立倭武多が制作されます。

この他に町内や学校の団体でも10m〜18mに達するものが
自主制作され、その数はかなりのものでした。

町中の人がみんなここに集まっているような盛大なお祭りに
ビックリでした。
 

動画です(音量にご注意ください)



 東北の祭りは今回この五所川原が最後でした。どこにいっても「がんばろう東北」の文字が書かれ、みんなで東北を盛りたてようと頑張っている姿を見てきました。東北の復興、繁栄を心より願っています。