鈴鹿;御在所岳〜鎌ヶ岳
(ございしょだけ1209.8m〜かまがたけ1161.0m)
 アカヤシオが満開で素晴らしかった。

 H13年5月3日(木)
  天気;曇り時々晴れ 
  Member.2人

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

湯ノ山温泉(蔵之助旅館)7:45〜中道登山口8:10〜(休憩8:55-9:10)〜御在所岳9:05-?〜(昼食)〜武平峠12:05〜鎌ヶ岳12:53-13:15〜(長石谷)〜登山口14:55〜湯の山温泉(蔵之助旅館)15:05
(所要時間約7時間20分・・休憩含む)

【御在所岳、アカヤシオ】右


 GWは八ヶ岳縦走の予定を立ててはいたのですが、今回は残雪の山を縦走装備で歩くのは体力的に無理があると思い、直前になって、すべて日帰りの出来る鈴鹿、伊吹方面に変更。御在所〜鎌ヶ岳(3日)、藤原岳(4日)霊仙山(5日)そして伊吹山(6日)を歩いてきました。

 四日間続いてのピークハントも又結構ハードでしたが、新緑とお花いっぱいの山々を楽しみ、毎日温泉orお風呂に入れる優雅な山行でした。


 初日は御在所〜鎌ヶ岳。直前での変更だったため地図が手に入らず、とりあえずHP情報を収集して自宅を2日の午後2時半に出発。途中休憩や夕食などしながら湯の山温泉に21:30に到着。蔵之助旅館の駐車場に置かせてもらった(600円)。そばに水洗トイレもあり便利。地元でも地図が調達できなかったため、近辺のガイド図頼りだったが、この場所に車を置いたのは正解だった。

 来るとき、途中から降り出した雨は翌朝5時も降っていた。様子をもう少し見ようとウトウトし、6時半に起きると雨は止んで明るくなっていた。思ったより早い回復に喜んで支度を始め、7時45分に出発。登山口まで林道を少し歩くことになるが(25分ほど)、途中、鎌ヶ岳の登山口をチェック出来たおかげで、御在所だけの予定を変更し、鎌ヶ岳を回るコースにした。これがまた素晴らしいコースだった。

 HPによると中道コースがよいとあったのでこのコースをとった。林道突き当たりの車道(鈴鹿スカイライン)を横切って道路沿いに左へ登っていくと、まもなく中道登山口に着く。登山計画書をポストに入れ、登山道を歩き出す。花崗岩の登山道は水はけがよいのか昨夜の雨も気にならずに登れる。でも下りは滑りそうだ。足下のショウジョウバカマ、各種のスミレ、イワカガミ、など、まだわずかに残っていた。タテヤマリンドウもポツポツと咲いていた。アカヤシオが咲き、辛夷もほんの少し残っていた。はじめはガスがかかっていたが時折切れて、眼下に伊勢湾が見えてきた。快晴ならば絶景だろう。オバレ(負れ)岩も展望がよいそうだが今回は残念だった。しかし倒れかかったような大きなオバレ岩に、何本も木ぎれを支えのように立てかけてあるのを見たときはつい笑ってしまった。おまじないなのか分からないが、気休めでも、そうしたい心理が人間にはあるものなのだなぁ・・と。

 休憩しながら展望のよいところで休んでいると、夫の「おおーっ」という声。振り向くと、今まで見えなかった山頂方面のガスも晴れ、姿を現した。なんと見事にアカヤシオで彩られている。とってもきれいだ。蕾の木もまだたくさんあったので、しばらくは楽しめるだろう。

 山頂の端にたどり着いて、そこから山頂ロープウェイ駅に向かうと、観光地らしく、ヒール姿の女性を伴ったカップルや、軽装の人たちと出会うようになった。山頂駅の側でビールを買い350mlを二人で飲む。といっても殆ど私が飲んでしまったが、美味しかった。350mlは350円、500mlは500円、ということは1ml=1円ということ。

 日帰り登山の格好でさえ、奇異に感じる山頂での観光客とのアンバランスの中、鎌ヶ岳への稜線に目をやるが、とぎれとぎれの風景ですっきり見えなかった。

左【御在所岳、一等三角点で】

 そのまま三角点へと向かうが途中に立派な大きなレストランやらカモシカセンターやら有り、冬場はスキー場にもなるらしい。スキー客だけでなく、観光客のためにもリフトは稼動。私たちは登山道と書かれたルートを歩いて行くが、途中にゴミは持ち帰るようにと登山者あてに立て看板があった。これはおかしい。これだけ観光客を呼び込んで、一部の登山者に向けるよりはむしろ「皆様」とする方が適切ではないだろうか。などとご託を並べて三角点、展望台へと足を運ぶ。立派な一等三角点だった。

 右に長者池を見ながら御獄権現へ向かうがタテヤマリンドウが群生していて驚くと同時に意外だった。お参りしてそのまま下山。途中昼食をとり、武平峠へ。相変わらず遠望はきかなかったが、アカヤシオのある近場の風景はきれいだった。シロヤシオの木は、遠目に数本咲いているようだった。まだこれからなのだろう。

左【鎌ヶ岳、長石谷で】

 武平峠から鎌ヶ岳山頂は50分足らずだが、山頂近くには鎖場があり、なかなか歩きごたえがあった。山頂もガスで展望無し、残念。休憩後は長石谷を下る。沢を右岸へ行ったり、左岸へ行ったり、岩がごろごろして気の抜けないコースだが、涼やかな沢音と、新緑がとても爽快。鎌ヶ岳は自然味の溢れるよい山だった。御在所と鎌ヶ岳をセットにして、より充実したものとなった。ここを通る人は少なく、登ってくる人は10人もいなかった。

 朝チェックした鎌ヶ岳登山口に無事到着し、10分ほどで湯ノ山温泉に着。駐車させてもらった蔵之助旅館の温泉で汗をながす(日帰り¥800,タオル付き)。