鈴鹿山脈;藤原岳
(ふじわらだけ1143.4m)

 咲き始めのアマナと咲き残った福寿草・・

 H13年5月4日(金)
  天気;晴れ 
  Member.2人

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

聖宝寺6:45(裏道コース)〜四合目7:40-45〜九合目8:45-9:05〜藤原山荘9:30〜藤原岳展望丘9:50-11:05〜藤原山荘11:20〜天狗岩11:50-12:25〜藤原山荘12:50?〜八合目13:25(表道コース)〜聖宝寺14:25
(所要時間約7時間40分・・休憩含む)

【藤原岳、天狗岩より】右


 GWは八ヶ岳縦走の予定を立ててはいたのですが、今回は残雪の山を縦走装備で歩くのは体力的に無理があると思い、直前になって、すべて日帰りの出来る鈴鹿、伊吹方面に変更。御在所〜鎌ヶ岳(3日)、藤原岳(4日)、霊仙山(5日)そして伊吹山(6日)を歩いてきました。

 四日間続いてのピークハントも又結構ハードでしたが、新緑とお花いっぱいの山々を楽しみ、毎日温泉orお風呂に入れる優雅な山行でした。


 三岐鉄道沿いに進み、西藤原駅を過ぎて間もなく通り沿いに登山者用の広い駐車場があった。藤原岳自然科学館の手前になり、奥には聖宝寺(しょうほうじ)が見える。駐車代金は入り口備え付けの箱に入れるようになっており、300円。

 タクシーが頼めたら御池谷の方から登ってみたいと思ったが、直前のプラン変更で十分な事前調査もしてないため、タクシーの手配は出来なかった。やむなく聖宝寺から裏道コースにし、下山は坂本谷か、木和田尾にしようと思った。

 6時半過ぎでも駐車場はがら空き。この分だと静かな山行が楽しめそう・・とゆっくり歩き出す。念のため自然科学館へ、坂本谷の情報が入っていないか見に行った。崩壊地があるという事だったので確認のつもりだったが、特別何も書かれていない。大丈夫なのだろうか?と思いつつそのまま聖宝寺の中を通って登山口へ。シャガの花が満開だ。登山計画書に記入しているうちに数人の登山者がやってきた。しかし幸い比較的静かな登りになった。

 登りは急で、登山道が湿っており、とても滑りやすい。かなり気を遣った。ここを下るのは辛いだろう。ヤマブキが目に眩しい。上に行くと湿り気がなくなり、次第に歩きやすくなった。ニリンソウ、カタクリ、ムラサキケマン、キケマン、ミヤマエンレイソウ、ミヤマカタバミ、ヒトリシズカ、フクジュソウ、ヤマエンゴサク、キジムシロ、ネコノメソウ等々、いろいろ咲いている。関東の山を思い出した。途中で猿を見かけた。こちらをじっとうかがっている。八合目を過ぎ、さらに登ると今度は夫の驚く声。蛇だった。

 九合目は展望の良さそうな場所だが遠望はきかなかった。でもここで一休み。爽やかな薫風が心地よい。

左【藤原岳山頂(展望丘)で】

 一休みして歩き出すと間もなく藤原山荘(避難小屋)、外から見ただけだがしっかりした建物だった。周辺は広かった。そのまま通過して展望丘へと向かった。いったん下り、登り返すが登山道はぐしゃぐしゃ、背丈を超える笹の中を通っていくため展望もなく、ちょっと気持ちが失せる。滑りそうな道を注意しながら歩くこと約20分で展望丘に着いた。山頂の標識が有り、写真撮影。足下のヒトリシズカが可愛い。それほど広くはないが、数名がゆっくり展望を楽しんでいた。昨日歩いた御在所方面も見え、地図を広げて山座同定。明日行く予定の霊仙山方面はガスっていて見えなかった。のんびりと昼食をとって、小屋の方へもどり、白船峠(白瀬峠)方面へとすすんだ。小屋の所に「坂本谷通行止め」と書かれてあった。

 天狗岩までの間はニリンソウの群生だった。男性がひとりしゃがんでカメラを向けている、ニリンソウとは少し違う花だ。聞いてみるとアマナだという。いつもならこの時期もっと沢山咲いているそうだが、今年は雪が多くて少し遅いという。一つ覚えると歩くのが楽しくなる。ここにも、あそこにも、と目についてくるから面白い。

 天狗岩から見る藤原岳は姿がよかった。人が大勢くつろいでいたので、休むには早かったが時間があったので私たちもゆっくり休むことにした。周囲の人と話していると、坂本谷が崩壊しているので引き返すという人が多かった。ここが駄目でも木和田尾を行けばいいと思っていたので、あまり気にしていなかったが、ここはあまり歩かれないコースで迷いやすいという。すでにのんびりモードの私たちは、それなら表道から下山しようとなり、とりあえず白瀬峠への分岐まで戻る。そこでそちらからやってくる人がいたので尋ねてみた。 そこでも戻った方が良いといわれ、あきらめがつく。

 三度藤原山荘に向かうとものすごい人の数で驚いた。いちいち挨拶を交わす雰囲気ではなく、そのまま下山しようとするが、尚も絶え間なく登山者が上がっている。何回も立ち止まってようやく八合目。ここから裏道、表道の分岐となり、今度は表道へとコースをとった。人が少なくなっていくらか歩きやすくなり、一気に下る。美しい新緑から、やがて杉の植林にかわる。登山道は整備されて、裏道より歩きやすい。登山口に着くとホッとした。車道を通って駐車場へと戻るが、その間の登山者の車と思われる駐車のなんと多かったこと。朝ガラガラだった駐車場も満車だった。さすが人気の山だった。

 このあと入浴は関ヶ原のスタンドで聞いて、大垣のあさひ湯(という名だったと思う)に行った。一人500円。ただし、シャンプー、ボデイシャンプーなどはない。あとから、伊吹山の近くにお風呂があり、そこの方が近かったのを知る。伊吹山の帰りはそちらに寄った。この日は名物のうどんを食べようとR21を延々と走り、店を選んでいたら琵琶湖まで行ってしまった。琵琶湖畔をドライブしながらライトアップされた彦根城まで見物して、結局うどんにはありつけず、カツ定になってしまった。おかげで山歩き以上に疲れた〜。