鈴鹿山脈;霊仙山
(りょうぜんやま1084m)

 一番気に入った山、何度でも登りたい!

 H13年5月5日(土)
  天気;曇り一時晴れ 
  Member.2人

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

上丹生P7:25〜登山口7:50〜(横道:休8:30-45,9:40-55)〜うるしが滝からのコースと合流10:15〜九合目10:30〜北峰(経塚山or中霊仙)10:50-11:30〜最高点11:50-12:00〜霊仙山山頂12:15-30〜北峰(経塚山or中霊仙)12:45〜(休13:30-45)〜汗フキ峠13:55〜醒ヶ井登山口14:10〜養鱒場15:00〜上丹生P15:10
(所要時間約7時間45分・・休憩含む)

【霊仙山、北峰(経塚山)より】右


 GWは八ヶ岳縦走の予定を立ててはいたのですが、今回は残雪の山を縦走装備で歩くのは体力的に無理があると思い、直前になって、すべて日帰りの出来る鈴鹿、伊吹方面に変更。御在所〜鎌ヶ岳(3日)藤原岳(4日)、霊仙山(5日)そして伊吹山(6日)を歩いてきました。

 四日間続いてのピークハントも又結構ハードでしたが、新緑とお花いっぱいの山々を楽しみ、毎日温泉orお風呂に入れる優雅な山行でした。


 最終日の明日は伊吹山を予定していたため、登山口は一番近い柏原のコースにするつもりだった。しかし前夜登山口まで車で行ってみると林道が果てしなく感じられ、夜だったこともあって、熊出没の看板やら駐車場のなさそうなのが気になって、上丹生からの周回コースに変更。しかし、登山者カードは結構入っていたので、歩かれてはいるようだった。

 上丹生からの周回コースも林道歩きが長い。歩く側を通り抜けていく登山者の車が何とも恨めしい。エアリアの地図(1998年)の地図には駐車場の印はついていないが、林道の先には十数台止められそうな駐車場が用意されており、登山カードを入れるポストもあった。既に数台止まって、登山者も数名。記録したカードを入れて屏風岩や丸岩と書かれたのを眺めながら行くと、その先にも車が止められそうな所があった。一応通行止めになっている場所ではあったが。

 登山道は新緑の若葉が初々しい。ウツギも満開だった。コクサギの多いのも気がついたが、気がつかなかったのは、ヤマシャクヤク、途中で咲いていたそうだ。うきうきした気持ちで歩いていくとコースが二手に分かれていた。うるしが滝の方へ進むコースだけだと思っていたが、地図には載っていない横道コースというのが右へと続いていた。眺めがいいと書いてあったので、そちらに行ってみることにした。急登を行き、再び水場が出てきたところで休憩。まだ眺めは良くないが、いろいろなお花が咲いている。昨日の藤原岳でも見た花の他にイチリンソウもあった。

 横道と言われる所以のように、山腹を這うように平坦に歩く登山道は、看板通り、展望の良い道だった。そこを歩いているだけで、霊仙山の深さが感じられる。ガサガサっという音に驚いて木の間を伺うと、猿数頭がやはりこちらをじっと伺っていた。このコースは人が少なく、単独の先行者が二人いただけの静かな山で、この音には一瞬、熊か?鹿か?と身構えてしまう。それだけに魅力溢れる山だった。日当たりの良い場所にヤマルリソウを見つけて歓声を上げてしまった。久々に見る花だ。名前が確定できない花も沢山ある。つくづくデジカメが欲しいと思う。デジカメなら惜しげなく写せるし、あとから調べることもできるだろうに・・・。

 やがて谷山谷(滝方面)のコースとドッキングするが、ここが最後の水場のようだった。少し沢づたいに登っていき、九合目を過ぎると小屋の屋根が見えてくる。小屋の全景が目に入ってびっくり、小屋はつぶれていた。ここをあてにしてくる人もいるだろうに。 

 そこから最初のピークを目指して、なだらかな笹山の稜線を行く。そしてその北峰(経塚山or中霊仙)に立つとさらに前方に霊仙山山頂、その左に霊仙山の最高点が見える。最高点に人影は少ないが、山頂と北峰には多かった。いずれも広々としたなだらかな山頂、周辺の山々も眺められ、美しい山だと思った。そこで昼食をとりながらしばらくゆっくりとその風景を堪能した。 間近に見えるであろう伊吹山は残念ながら、ガスに包まれて見えなかった。

 北峰をいったん下り、先に最高点の方へと行った。難なく行けると思っていたのに、思いがけなくひどい笹藪だった。登山道はしっかりついているが、笹に包まれて進むのが大変。笹で遭難するかと思ったと、冗談が出るほどだ。その笹藪を抜けてホッと息をつき目の前の最高点へ。なるほど、西南尾根が魅力的にのびている。心惹かれるが、夫の顔を見て言うのをやめた。

左【霊仙山頂】

 再び笹藪を通って山頂へと向かった。殆どの人は山頂までで、最高点に足をのばす人は少ないようだった。しかしこの風景をあっちからも、こっちからもゆっくり眺めていたいと私は思う。その山頂でも腰掛けて、のんびりとその風景を楽しんだ。登山者が多くても気にならないほど、この山の居心地は良かった。

 北峰にもどり、そのままお虎ガ池の方向へ。この池は琵琶湖の形をしているのだそうだ。へぇ〜と妙に感心して通過。この時でも登ってくる人と何人か出会ったが、ある家族が登ってきたとき、小学生3,4年生くらいの男の子が「お母さん、大丈夫か?」と気遣いつつ、「山歩きのどこがおもしろいねん」と言っていたのを聞いて、思わず吹き出してしまった。ごもっとも!

 下りはペースの速い夫だが、膝を痛めてもいけないので、途中で休憩をとった。途中までは展望が良かったが、展望がなくなると今度は新緑が爽やかに感じられ、どこまでも気持ちが良い。

 汗フキ峠を過ぎると小屋があり、沢水で冷やされたジュースなど売られていた。一休みしていなかったらここで小休止して、冷たいものを飲みたいところだ。小屋の先は沢の中を通っていくような感じになるが、水は少ない。雨が降ったらやはり水かさが増すのだろう。この距離は短く、あっという間に登山口。そこの駐車場もかなり車が入っていた。やはり十数台は置けるようだ。

 そこからの林道歩きは長かった。覚悟はしていたが、横をすり抜けていく車の排気ガスを吸いながら、心の中で「乗せてって〜」と叫んでいたのだが、誰の耳にも届かなかった・・・・(^-^;;

 にぎやかな養鱒場を通過して、ようやく我が家(車)を見たときはホッとした。

 入浴は琵琶湖北部の「近江の湯」へ。遠かったが、大きな建物で駐車場も広く、食事もいろいろ選べる。大人一人1200円とちょっと高いが、のんびり出来てくつろげる。