中信高原・鷲ヶ峰
(クリック地図)(わしがみね1798.3m)

 

 霧ケ峰のビーナスライン沿いにありあまり注目されていないかもしれませんが、展望が素晴らしい山。八島湿原の端、北西の位置にあり夏は駐車場が混みますが、今の時期しかも夕暮れ時とあれば静かなエリア。わずか1時間で山頂、360度の眺望をテント泊で楽しみました 【蛾ヶ岳鷲ヶ峰セツブンソウ自生地滝戸山
H21年2月14日-15日(土日)
  天気;晴れ
  Member:2名(トシちゃん、sanae)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩含む) 

14日:八島湿原P16:23〜鷲ヶ峰山頂17:25
15日:鷲ヶ峰山頂9:40〜八島湿原P10:23
【休憩含む所要時間登り約1時間、下り約45分】

鷲ヶ峰山頂で(バックは北アルプス)


 霧ケ峰スキー場は営業中ですが、上部の山肌が茶色く見えています。スキーヤーはさぞやがっかりでしょうけど、私達も予想していたとはいえガッカリ。
 ビーナスラインは上の方に多少雪が残っていました。轍の残ったアイスバーンがありましたが、既に時間は午後3時半を過ぎ、気温20度を超えたこの日は雪解け状態。
 


 鷲ヶ峰が見えてきました。陽の当たった道路は積雪も無く問題なく走行できます。
 
 冬季は八島湿原の先は通行止め。これから正面の鷲ヶ峰へ登りますが、コチラの斜面は全く雪がありません。

 駐車場もご覧のとおり。そして我らだけです。もっとも既に午後4時を過ぎ、時間が時間ですから皆さん帰られた後。

 山荘もトイレも閉鎖中。
 これから登るなんて我らだけ。

 しかもテント装備。物好きと思われることでしょう。
 途中八島湿原や車山の方をみると雪は薄っすらと載っている程度。最近では平成19年の12月にこの辺りを歩いています。先月だったらもう少し雪があったのでしょうに・・・。それにしても2月でこの程度の積雪状態になってしまうなんて!

 今日一日20度以上の高い気温だったため、雪はズボズボ。
 ツボ足で。

 トシちゃんに「いらないよ」と言われつつスノーシューも車には積んできたのですが、全く必要なし。車に積んだままです^_^;
 前方に鷲ヶ峰山頂が見えてきました。

 まず右から回り込んでいきますが、展望は良いですし緩やかな傾斜なので手前を捲かずにそのまま小ピークを踏んでいきます。

山頂の左奥に槍ヶ岳が見えて感激。
北アの手前は鉢伏山


山頂の直前で日没。
御嶽山の右側に沈む夕日がきれいです。


 中央アルプスと諏訪湖。

 1月下旬の厳寒期に湖が全面結氷すると、「御神渡(おみわたり)」とよばれる現象が生じるそうですが、今でもそんな現象が見られるのでしょうか?

 ※御神渡り=下(しも)諏訪から南南西方向に割れ目ができ、割れ目に沿って氷堤ができる。昼夜の温度差が大きいために生じるものであるが、地元では、諏訪大社の上社の男神が下社の女神のもとに通う恋路であると言い伝えている。またその亀裂の形から吉凶を占うようなことも行われた。(yahoo百科事典より)
 鷲ヶ峰山頂に到着。ゆっくり登ってきても約1時間ほどです。

 テント場をチェックしながら登ってきましたが、山頂の片隅に良い場所がありました。


 日没のあと、夕焼け。

北アルプス、穂高から槍ヶ岳〜一望。
手前は鉢伏山

夕暮れのぐるり展望。
富士山は残念ながらカメラにはおさまっていませんがかすかに見えました。


 展望の良い場所に張れました。翌朝が楽しみです。
 猿板ブログのキリ番でゲットのエアマット。本日初使用。しっかりsanaeのお尻をガードです(エッ?トシちゃんのじゃないかって?マァマァ^_^; しっかり耐えてくれましたよ(^^ゞ)

 ラクチン登山でも宴会、いえいえお食事は欠かせません。おでんと野菜やウィンナーなど網焼き。そして最後にうどん♪






陽は沈み、諏訪湖のほとり下諏訪温泉の夜景が
輝きだしました(きれいに撮れませんけど^_^;)


和田峠を通る車の光も、気になった音も
やがて遠くになりました。

*********** 翌 朝 ***********

 外の明るさに気付いて5時ごろ外に出ると明るいのはいつの間にか昇っていたお月様の仕業でした。

 日の出まではまだちょっと早いと思いつつ、もう一度シュラフの中で待機。6時過ぎに上着を着込んで外へと出ます。

 蓼科山辺りからあがるようだと何度もカメラを向けながらその時を待ちますが、地平線や水平線とは違い、高山の頭に昇る月を待つ時は既に辺りが明るいと今更ながら気付きます(^^ゞ
 鉢伏山から三峰山の向こうに雲海が浮かび、その向こうに北アルプスの山並みがうっすらと見えます。

諏訪湖の上に月


塩尻の方から流れ落ちるような雲海と月


流れ落ちてくる雲海(ズーム)


肉眼では中央奥に薄っすらと富士山が見えたのですが、
それも早朝だけ。
他の山は見えるのに富士山だけはずっともやっていました。


日の出
蓼科山の右、北横岳あたりからのご来光



山頂展望その2

 山頂でどんべいのきつねうどん(^^ゞ

 体が温まります(^^♪

四阿山と雲海


夜中の最低温度マイナス4.4度
テント内の最低温度マイナス2.9度

 テントに戻りモーニングコーヒーを飲んでテント撤収。その頃お一人の男性が登ってきました。

 撤収後その方といろいろ話しますが、トシちゃんと同い年でかつて故郷の同じ地域に住んで(働いて?)いたこともあったそうで、共通の話題に話が弾みます。大好きな槍ヶ岳を写したくて登ってこられたそうですが、我らには羨ましい職業の方でした(^o^) 上の二人の写真はその方に撮っていただきました。


北アルプス、手前は鉢伏山から三峰山


乗鞍岳〜槍ヶ岳方面


中央に御嶽山


中央アルプス、手前に諏訪湖


南アルプスはかすんでいます


八ヶ岳。その手前に霧ケ峰の山並み


彼方に四阿山、浅間山


浅間山はこの日噴煙が高くあがっていました(ズーム)


三峰山(左)の奥に美ヶ原


何度見ても見飽きないトシちゃん北アルプス槍ヶ岳方面


乗鞍岳、まだ雪がたっぷりのようで
アチラに行けば良かったかな・・・とポツリ
でもその元気がありませんでした^_^;


しつこく山頂からの展望、その3(^^ゞ


 手軽に登れて存分に楽しんだ鷲ヶ峰山頂をあとにします。9:40下山。起きてから約4時間山頂を楽しみました。
 前方の八ヶ岳を眺めながら下ります。

 こんどはもっと雪のある時に来ましょう。
 鷲ヶ峰山頂と北アルプスを背にして。

 車山のレーダーが八ヶ岳と同じくらいの高さになってきました。登山道の反対斜面はいくらか雪が残っています。2月ですし、まだこれから降りますよね〜・・・気になるところです(^^ゞ 
 振り返ったところ。山頂の上空は雲ひとつ無い青空。

 浅間山の噴煙が更に高く感じられます。
 アイゼンを使うことも無く。

 今朝はまだ雪が締まって、昨日のように沈みません。踏み後を辿らず雪面をサクサクと進みます。
 車山から蝶々深山、そしてゼブラ山に至る稜線の霧ケ峰と麓の八島湿原。

 稜線からは最後の展望場所ですが、この辺りで12名の団体とすれ違いました。近くのペンション(ヒュッテ?)に泊まって、登ってこられたそうです。老若男女、若い人から年配の方々まで年齢層が厚いようでした。話した皆さんの楽しげな笑顔はこの気持ちの良い天気がもたらしたものでしょう。


 のんびりと下っても45分ほどで駐車場に到着。ここからも乗鞍岳や焼岳がきれいに見えています。

今度は真っ白な山を登りたいものです。
そして真っ白な山並みを眺望したい!


でもしばらくしていなかったテント泊が楽しめてよかった♪
心配したテント装備が担げてよかった!
このくらいのコースとコースタイムなら楽しい♪
充分充実していました\(^o^)/


再び中央道へ。
前方の八ヶ岳、主峰赤岳・横岳も雪が少ない・・・


八ヶ岳PAで休憩。
お昼を済ませ、山梨へと向かいますが
モブログのお陰で“るたんさん”から新鮮情報をキャッチ。


なんと!これから行く途中でセツブンソウが見られるとのこと。
今年は多分無理だろうと諦めていましたので感激でした。
もちろんそちらへ行きますとも(^^♪