北ア・白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳(前編)後編へ
(これんげさん2768.9m〜しろうまだけ2932.2m〜ゆきくらだけ2610.9mあさひだけ2418.3m)
(クリック地図)
お花がものすごく沢山咲いてきれいなルートだと聞いていた。以前白馬岳に行った時は荒天で展望も無かったため
またいつか・・・と思っていたが、それを聞いて以来、行くなら是非このルートと決めていた。
実際に歩いてみて、その聞きしに勝るお花の種類に立ち止まることたびたび。なかなか前に進まなかった。
 H18年08月15-17日(火ー木)
  天気;快晴
  Member.2人(夫婦)

【コ ー ス】(〜は歩、休憩時間含む) 
15日:蓮華温泉5:03〜天狗ノ庭7:30-35〜白馬大池山荘8:55-9:25〜小蓮華山11:30-12:10〜三国境12:48〜白馬岳山頂13:40-14:15〜白馬岳頂上宿舎(テント泊)14:47・・・所要時間約9時間45分(休憩時間含む)

16日:白馬岳頂上宿舎4:40〜白馬岳山頂5:25-48〜三国境6:22〜雪倉岳避難小屋8:50〜雪倉岳山頂9:40-10:30〜朝日岳分岐13:20-33〜朝日岳水平道分岐〜朝日小屋(テント泊)15:20・・・所要時間10時間40分(休憩時間含む)

17日:朝日小屋4:35〜朝日岳山頂5:45-6:05〜栂海新道分岐6:30〜五輪の森(五輪尾根)休憩8:10-35〜花園三角点(手前の休憩場&水場)休憩9:05-50〜白高地沢の橋10:45〜雪倉下の沢の橋12:07〜兵馬ノ平13:08〜蓮華温泉登山口13:50〜蓮華温泉駐車場・・・所要時間約9時間30分(休憩時間含む)
【↑ 白馬岳山頂で】

【2006年夏の山行】
9日:石鎚山10-13日:槍ヶ岳〜奥穂高岳15-17日:白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳18日:雨飾山20日:木曽駒ケ岳21日:仙丈ケ岳
 お花がとてもきれいだと聞いてはいたけれど、それだけに時間のかかるロングコースでもあった。それでもお花を楽しめるうちは良い!三日目の下山が最後にひたすら登りなのには参った!

 さて、ここに来る前8/9には四国の石鎚山、8/10-13は槍ヶ岳〜奥穂高岳を歩いていた。14日は一日休憩と移動日に充て、その14日夜蓮華温泉駐車場に到着。

 余談だが途中でコンビニに寄り損ね、少し先の糸魚川市まで買出しに向かった。24時間営業のスーパーイオンがあり、新鮮なものが豊富に揃って値段もかなり安い。その周囲には大型電気店、寿司屋やレストランなど食べ物屋さんなどの店舗が並び、大きな駐車場を共有している。この時はスーパーに寄っただけだが白馬岳下山後には再び電気店などでも買い物。とっても便利だ。

 しかも、このエリアに着くまでの間に見つけてしまった、そう・・・美味しいと評判の「きときと寿司」。白馬下山の後にはご褒美に寄ることにしよう♪

【↑ 蓮華温泉駐車場(無料)】
【一日目:8/15】

 蓮華温泉駐車場までの道は細かった。それでも7月上旬から10月中旬くらいまでは平岩駅からここまで糸魚川バスが入る。

 駐車場から見えるのは雪倉岳。

5:03
 駐車場を出発

【↑ 蓮華温泉】
5:05
 蓮華温泉の脇を通って登山道へ。歩き始めて間もなく野天風呂への分岐がある。蓮華温泉で申し込むと日帰りでも入れるそうだ。日帰りの場合16時までは内湯も入れたので、私たちは下山後内湯にした。

 間もなく左に岩肌が見えてくる。その辺りが野天風呂かな?

 右にはずっと雪倉岳と、続く稜線も見える。雪渓がまだけっこう残っている。日本海へと続く尾根、栂海新道はその稜線の向こう側になるのだろう。

6:19
 緩やかで歩きやすい登山道。両脇には早くも様々な花。オトギリソウ、イチヤクソウ、ソバナ、ガクアジサイなど。

 随時お花ショットを挿入(図鑑で調べていますが、間違っているものもあるかもしれませんので、その節はご教授ください)。
オトギリソウ イチヤクソウ ヤマブキショウマ? オオカサモチ(オニカサモチ)?

6:57
 青空と雪倉岳

7:23
 シモツケソウやアザミ(特定できず)など次々と目を楽しませてくれる。三泊四日の槍〜奥穂の時より危険なところも無いので二泊三日の今回の方が食料が重い。それでもお花のお陰で、今のところは苦にならない。

7:24
 トシちゃんのザックの方が絶対に軽い!あれ?今日はバンダナしないの?実は槍〜奥穂であまりに天気が良かったため一体型おでこと頭がしっかり二段活用!元々色黒なのに、顔がさらにガングロ状態。バンダナをやっていた頭頂部って白かった?

7:28
 足元の花、雪倉岳の稜線、青空を見ながらゆっくり登る。それにしてもいっこうに天狗ノ庭につかない。

7:30-35
 コースタイム1時間40分のところを約2時間半かかってようやく天狗ノ庭に到着。時間かかりすぎ?

 天狗ノ庭はきれいだった。人が多いからロープを張ってあったがしかたない。休まなかったが眺めながらゆっくり登って行った。

 それぞれ単独の男性と女性とで抜きつ抜かれつ進んでいった。男性は同じテント場でその後唐松岳へ。女性(Tさん)とは三日間同じコースだったのでその後もおしゃべりしつつ、それぞれ前後しながら歩いていった。
シモツケソウ クロトウヒレン? ウメバチソウ ミヤマコゴメグサ コキンレイカ? ソバナ ミヤマホツツジ

8:46
 相変わらずこのような登山道。槍〜奥穂と比べればハイキング気分♪ なぁ〜んて大きいことを言っている(笑)


8:55-9:25
 白馬大池に到着。空も池も真っ青できれい。雪渓もまだ沢山残っていた。そして花の多さに歓声。しかしまだまだ序の口、この先も驚くばかりのお花畑がず〜っと続くのだった。

 まずは小屋のベンチで休憩。

 ここから先のルートが見える。手前の小山の登山道が雷鳥坂。その先が延々と続くが小蓮華山まではまだコースタイム2時間の道のり。そして白馬岳まではさらに1時間半。
白馬大池で咲いていた花(一部) ↓
チングルマ チングルマ コイワカガミ
ハクサンコザクラ シナノキンバイ アオノツガザクラ タテヤマリンドウ

9:35
 雷鳥坂を少し登って小屋を振り返ったところ。

9:35
 月二態!

 月の上に月が出ている・・・ってか!(テカッ?)

 そして白馬大池。大きい。

 雷鳥坂を登ると更に次の稜線が見えてくる。晴天の下、なだらかで気持ち良さそう。下ってくる人は多く、小さな子供を連れた家族も数グループ。

9:59
 振り返ると大池全景。左の方には火打山、妙高山の山並みが見える。その手前には雨飾山も見えるはず・・・(下の写真)
   

コマクサ ハクサンシャジン チシマギキョウ
トウヤクリンドウ エゾリンドウ イワギキョウ ヤマハハコ

10:13
 小蓮華への稜線はなだらかな登りが続いている。

10:20-30
 小休止

 この稜線を再び歩き出す。

11:17
 ようやく左側に今まで見えなかった小蓮華山が見えてきた。時折ガスがあがって少し肌寒い。

 そしてその先にやっと白馬岳・・・!

 歩いてきたルートを振り返ると白馬大池がまだ見える。奥に見える山並みは火打山、妙高の山塊、及び高妻山、戸隠山あたりだろうか・・(下写真)

タカネヒゴタイ タカネヤハズハハコ シロウマタンポポ? チシマギキョウ ウサギギク

11:30-12:10
 小蓮華山山頂で。
 (バックの左端は白馬岳山頂)

 山頂のシンボルの大きな鉄剣。祠もあるが、地割れしていてロープが張られ、近寄ることは出来なかった。

 翌日雪倉岳へ行く時、その巻道を通る鉢ヶ岳。鉢ヶ岳の向こうには雲海が広がってとてもきれい。
 (小蓮華山山頂より)

12:48
 小蓮華山で昼食を済ませ、展望を楽しんだ後下っていくと三国境(新潟県、富山県、長野県)の分岐。このまま白馬岳の方に向かい、明日はここまで戻って雪倉岳へと向かう。

13:22
 白馬岳へ。もうピークが見えている。

13:30
 右側には剣岳、立山の稜線が見えている。

13:40-15:15
 白馬岳山頂に到着〜♪

 白馬岳山頂で。360度の展望。素晴らしい。

 トシちゃん百名山97座目\(^o^)/

【↑ 近くに見える立山、剣岳、毛勝三山方面】

14:47
 テント場に到着。白馬岳頂上宿舎と言ったって、山頂からかなり下っている。明朝の登り返しにうんざりしながらテント設営。天気が良かったのでシュラフなど天日干し。

 トイレも水場も近くにあったが、小屋のほうには自由に立ち入れないようロープが張られ、行く時には回り道するようにと、テント場受付で言われた。どういう意味じゃ〜!

 あとから受付のおじさんがコロッケ(一個150円)を売りに来た。残りの一個を買ってトシちゃんに進呈。美味しかったらしい。
ハクサンフウロ まだ咲き残っていたウルップソウ イワオウギ

【二日目:8/16】

4:40
 テント場出発

5:25-48
 白馬岳山頂。ご来光は登る途中で。雲海の上にご来光が素晴らしかった。
白馬岳山頂で ↓
【↑ 立山、剣岳方面】 【↑ 白馬三山(杓子岳、鑓ヶ岳)方面】
【↑ 雲海】 【↑ 朝日を浴びて】
白馬岳を下る ↓
5:48
6:06

 イブキジャコウソウと雪渓

6:10
 朝日を受けている雪倉岳。

6:22
 三国境(分岐)から雪倉岳へ向かう。

6:53
 稜線は花・花・花・・・・

 花にひれ伏して写真を撮る。

 その被写体がコチラ (^^ゞ

7:24
 この鉢ヶ岳は右下の巻き道へ。
7:35
 驚くばかりのお花を眺めながら巻いていくと正面に雪倉岳。
お花畑の様子 ↓
チングルマ
アズマギク タカネマツムシソウ ず〜っとタカネマツムシソウが群生
イブキジャコウソウ&ヨツバシオガマ(上) コマクサ ジムカデ
ミヤマキンバイ ハクサンイチゲ コイワカガミ モミジカラマツ クルマユリ
ヨツバシオガマ ハクサンコザクラ クモマミミナグサ カライトソウ

8:02
 雪渓も渡る。例年と比べ今年はおそらく残雪が多いのだろう。

8:07
 おかげで水場が豊富に残っている。まるでオアシスのよう。冷たくて美味しい。

8:08
 振り返ると白馬岳山頂が見える。足元は一面チングルマ。

8:40
 正面の雪倉岳麓に雪倉岳避難小屋が近くなってきた。

8:46
 お花畑のきれいなコースだが、このルートを歩く人は少なかった。

8:50
 雪倉岳避難小屋。こじんまりして中はきれい。 

 雪倉岳登りもタカネマツムシソウが一面に満開。

 お花を楽しみながら雪倉岳へ・・・意外につらい。

9:40
 やっと雪倉岳山頂!
北アルプス:白馬岳〜朝日岳(後編へ続く)