九州・由布岳
 (ゆふだけ1583.3m)
 緑とお花が豊富な美しい山だった

 H13年8月12日(日)前夜登山口着
  天気;晴れ 
  Member.3人(夫婦、娘)

 【コ ー ス 】
(〜は歩、休憩時間含む)

正面登山口5:55〜合野越〜マタエ8:00〜東峰山頂8:15-25〜マタエ8:40-9:05〜西峰山頂9:15−30〜マタエ9:40〜正面登山口10:55
(所要時間約5時間・・休憩含む)

【由布岳】右


 2001年夏休みは家族三人で九州旅行をし、観光と山行を楽しみました。
 11日、祖母山
 12日、由布岳
 13日、久住山
 16日、雲仙普賢岳
 17日、阿蘇山・烏帽子岳・杵島岳
 18日、霧島、韓国岳

 昨夕、湯布院に到着。清里や軽井沢に似た感じの若い人が好みそうな街並みだ。到着後、由布院温泉と湯布院散策を楽しみ、食後、3人で久しぶりに遅くまでアルコールも少々たしなむ。明けて当日は湯布院、由布岳の裾野で二輪車博物館を営んでいる知人を訪ねることになっている。しかし開館時間(9時)の前に由布岳に登ろうと、登山口で車中泊(当初は私だけ登る予定だったが、急遽3人で登ることになった)。

 朝起きるとこの日の天気は良さそうだった。由布岳が綺麗に見える。さすが豊後富士と呼ばれるだけある。こちらからは山頂が双耳峰に見えるが、位置を変えればまさに富士の姿だろう。とにかく美しい山と聞いていたので前々から是非登ってみたいと楽しみにしていた山だ。

 6時少し前に登山者カードに記帳して出発。由布岳の全容を眺めながら裾野からゆっくりと登っていくのは気持がいい。空気もとても爽やかだ。

 登山道に入っていくと、歩きやすい散策道が延びている。すっきりとした広葉樹の林が広がった中を進んで行くが、空間があって、とってもゆったりした気分になれる、気持の良い道だった。しかしこの道が娘にはお気に召さないらしい。整いすぎているゆえか、単調に思えるのか、娘の感性が分からぬでもない。

 ずーっとジグザクに登っていき、やがて樹林帯は灌木になり、ノリウツギやシモツケの木の花に混じって、ハクサンフウロやツリガネニンジンなど思いがけなく高山植物が何種類も咲いていた。メモをとらず、他の山と混同しているため詳細には書けないが、とにかく驚いた。いかに涼しい山か分かる。冬には雪も多いそうだ。今回歩いた中ではこの由布岳と久住山のお花が見事だった。

左【由布岳山頂で】

 マタエという、双耳峰の鞍部に着き、そのまま右側の東峰へ。そこには山頂標識が立っていたが、実際には西峰の方が高いらしい。一見登山道が大変そうに見える。山頂からは久住連山が見えた。その周囲には雲がプカプカ浮かんで、その風景もまた綺麗だった。山頂には虫が多かったので、写真を写した後、すぐマタエに下り、そこでコーヒーをわかし一休み。

 夫と娘はそのまま下ると言ったが、私は西峰にも行ってみたくなった。先に用意をして登っていくと、岩場鎖場がいくつかあり、足がすくみそうになる。一度ホッとしたところで娘の呼ぶ声が聞こえた。手を振る。そしてそのまままた横這いのような鎖場を辿って再びホッとし、娘の方を見るともう下ったようで、いなかった。なぁーんだ、こういうところを見ててよ・・・と、ちょっとがっかりして先に進む。もう危険なところはなく、間もなく山頂に到着。こちらは虫もいず、気持がよい。場所は東峰より平面部分がやや広い。天候は良いものの、雲が多く、遠望はすっきりとしなかったが、周囲の山々はぐるり見渡せた。すぐ下るにはもったいない風景、しばし眺めていた。

 下りはマタエまでは慎重に。マタエに下りきると、小さな子供が父親と登ろうとしていた。鎖に心配したのか「ずっとこの調子ですか?」と父親に聞かれた。説明し、父親が慣れていないように思えたので、側にいる子供に三点確保の登り方など教えてしまった。子供はといえば、知らないオバサンにご託を述べられて無表情。 よけいなお世話だったかな・・・と、ちょっと反省。

 マタエからは一気に下った。どこかで夫や娘に追いつくかなと思いつつ。その頃には登ってくる人が随分と増えてきた。そして前に二人を確認して今度はそっと足を忍ばせる。ジグザクで切り返した娘が気づいて、「キャッ」と笑いながらペースをあげた。二人に追いついて、娘のザックサイドのウーロン茶をイタダキ!美味い。

 そこから3人でゆっくり下っていった。

 下山後、由布院温泉でさっぱりした後、二輪博物館へ。貴重な数少ない古い時代のバイクが展示してあるので、興味のある方は是非。¥600で、オーナーの相川氏がにこやかに、且つ丁寧に説明してくれる。場所は昭文社のエアリアマップにも記載されているが、近くまでいったら2台の大型キャンピングカーが目印。

 見学させて貰い、久しぶりの再会に時を過ごした後、私たちは辞して久住山へと向かった。

 久住山は長者原の登山口へ。到着後、今回初めて食事を作ることにした。メニューは定番のカレーとサラダ。出来上がる頃、一台のオートバイが近づいてきた。なんと二輪博物館の相川さんだった。わざわざやってきてくれて感激。(相川さんはコーヒーで)乾杯し、 一緒に食べながら歓談。うっかり写真を撮らなかったのは残念だった。しかし思いがけなく楽しい時間を過ごせて感謝。翌日も仕事なのに来てくださってありがとうございました。